1on1ミーティングを実施しても、なかなか思うような効果が得られないという悩みがあります。1on1ミーティングをより効果的に実施するには、どんなことに配慮すればよいのでしょうか。
- 1on1ミーティングの効果を高める準備の方法
- 1on1ミーティングのテーマの選び方
- 1on1ミーティングの話し方
などから解説します。
1on1ミーティングとは? 目的や効果、やり方、話すことを簡単に
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目次
1.1on1ミーティングを効果的にするポイント
1on1ミーティングを効果的にする3つのポイントについて解説します。
- 部下の合意を得る
- マネージャーが最低3カ月分のミーティングを設定する
- 共感的な姿勢を意識する
①部下の合意を得る
「一方的な強制ではない」「全くの任意ではない」というように強制と任意の間でバランスを取りながら、「部下の合意を得る」「部下の気持ちを前向きにさせる」対応を考えます。
②マネージャーが最低3カ月分のミーティングを設定する
「スケジュールは任せる」「時間があるときに教えてほしい」など、部下に1on1ミーティングのスケジュール設定を任せた場合、業務の繁忙などから1on1が実施されない可能性が高まります。
多くの企業が四半期ごとに決算報告を行っていることを参考に、3カ月分のミーティングをマネージャー自ら設定しましょう。
③共感的な姿勢を意識する
一般的な情報交換の場では、「上司が助言する」「上司が論理的判断を下す」場面が多いです。しかし1on1の場では、「上司が共感的な姿勢で話を聴く」「上司が親身に話を聴くことで発言を引き出す」ことが求められます。
部下が、「もっと発言したい」「もっと提案したい」と自発的に臨めるよう、共感的な姿勢を意識しましょう。
2.1on1を効果的に進めるためのテーマ
1on1を効果的に進めるためには、1on1ミーティングの中で「毎回取り上げるべきテーマ」「時と場合によって取り上げることのあるテーマ」の2つを用意することが重要です。
そして状況によって2つのテーマを巧みに使い分けていくと、下記のような効果が期待できます。
- 毎回取り上げるテーマにより、お互いの信頼関係が構築される
- 信頼関係をベースに上司が部下を支援できる
- 部下の成長が組織のパフォーマンスを向上する
- パフォーマンスの上がった組織は、組織としての価値を最大化させる
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3.効果的な1on1ミーティングの実施方法
効果的な1on1ミーティングの実施方法について、5つの観点から事例を含めて解説します。
- アイスブレイク(プライベート相互理解)
- 体調確認(心身の健康チェック)
- 前回のおさらいと承認(モチベーションアップ)
- 今回のテーマ
- まとめとアクションプランの確認
①アイスブレイク(プライベート相互理解)
アイスブレイクとは、プライベートな部分による相互理解の促し方で、プライベート相互理解ともいわれます。
上司
部下
②体調確認(心身の健康チェック)
体調確認(心身の健康チェック)とは、下記のように心身の健康に関する話題を1on1の会話に織り交ぜる方法です。
上司
部下
上司
部下
③前回のおさらいと承認(モチベーションアップ)
前回のおさらいと承認とは、前回のミーティングのおさらいから会話を進める前回の流れから進展があった際、部下の働きぶりを承認して、部下のモチベーションを高める方法です。
上司
部下
上司
部下
④今回のテーマ
今回のテーマとは、そのときの取り上げているテーマに踏み込んで会話を展開することです。たとえばテーマが業務課題や組織課題の改善といった場合、下記のようになります。
上司
部下
上司
といった具合に、上司から部下へ改善が必要と考えられる課題について問いかけてみる方法もあります。
⑤まとめとアクションプランの確認
まとめとアクションプランの確認とは、「ミーティングで得られたもの」「確認できた事柄」「新たに生まれた課題」などについて、ミーティングの最後の時間に振り返ることです。
上司
部下
4.場所にも注意!1on1の効果が高まるミーティング部屋
1on1ミーティングを実施する部屋に一定の配慮をするとよいでしょう。具体的には、1on1ミーティングで使用する部屋のの広さや明るさ、採光性などが確保できるかどうかを事前にチェックするのです。これにより、1on1ミーティングをより効果的なものにできます。