人事評価の段階に関してはさまざまな議論があります。
中でも好ましいと紹介されているのは以下の意見です。
- 4段階もしくは6段階(標準や普通の評価をできるだけしないための処置)
- 7段階(標準・普通の中でも上下があるためそれを分けるため)
とはいえ、絶対的に正しい評価のつけ方は決まっていません。業種や職種、状況に応じて変化させるのもよいでしょう。
5段階評価とは?【わかりやすく解説】表現方法、評価基準
5段階評価とは、5段階の評価段階で物事を評価する方法のことです。5段階評価の特徴やメリット・デメリットを解説します。
1.5段階評価とは?
5段階評価とは、5段階にわけた評価段階にて特定の物事を評価...
段階の増減はどうすれば?
3段階評価を導入しているところも多いようですが、あまりに選択肢が少なすぎると正当な評価ができなくなるリスクがあります。1つの評価段階での範囲が広くなりすぎて、評価制度が機能しなくなるのです。
特に3段階の場合、上中下の中でも中に評価が集中する傾向にあります。そんなときは4段階評価にすれば、中の中でも上下に分類でき、3段階よりも精密な評価となります。
しかし10段階以上など極端に段階を増やすのは考えものでしょう。
- 段階の違いが分かりにくい
- どういった状況か掴めない
といった弊害が生じやすくなります。
評価段階は奇数?偶数?
評価段階を奇数にするか偶数にするか、議論が分かれます。
奇数にした場合中央の評価に集中する傾向があるため、偶数にするとそれを防止できます。奇数は、評価の判断に困った際の逃げ道となる選択肢が生まれるとされているのです。
それぞれ一長一短のため一概に奇数と偶数どちらがいいとはいえません。
試行錯誤から適正な段階数を見つける
人事評価の段階でについて、意見はいろいろあります。 結論からいえば、画期的な方法は特にありません。
そもそも、業種や会社の特性等によって好ましい段階数は変わります。 まずは試行錯誤をし、自分たちにフィットする段階数を見つけることから始めましょう。
評価にあたって重要なのは、評価される側が納得できるかどうか。 評価する側・される側双方が納得できる評価基準こそがその会社にとって好ましい判断基準、と考えましょう。