時間を基準に考える場合と、重要性を基準に考える場合があります。
- 時間を基準に考える:達成までに長期間かかる目標にウェイトを置く
- 重要性を基準に考える:会社の業績に深く影響する目標にウェイトを置く
しかし、会社の業績に深く影響する目標の対象や内容を統一するのは難しいことも事実。また数値化も簡単ではありません。時間のかかる目標にウェイトを置くほうがどの立場の人でも分かりやすいでしょう。
成果率を基準にする場合の注意
目標のウェイトを決める際、成果率が候補にあがることも。もちろん成果率を基準にしてもよいでしょう。しかしその際、プロセスにも気をつけなくてはなりません。
従業員のモチベーション維持は目標管理制度に欠かせませんが、成果率だけを基準にすると、従業員のモチベーションが下がりやすいのです。
そこでプロセスにおいてどういった努力をしたか、という点を加味すると、モチベーションが保ちやすくなります。もし成果における評価も重要と思った際は、
- 管理職:成果に関するウェイトを重く
- 管理職以外の従業員:プロセスにウェイトを置く
とよいでしょう。
目的によってウェイトの基準を変える方法も
たとえば、
- 成果のウェイトを重くするのは賞与
- プロセスは昇給
など目的によってウェイトを変えるのです。実践する前に、使用目的とウェイトの関係を明確にすると、矛盾を避けることができます。
目標のウェイトをどうするか悩んだ際は?
ウェイトの基準が何か、なぜその項目にウェイトが大きく配分されているのか、を明確にしましょう。それにより、時間や重要性、成果率などどういった基準で考えればよいかあぶりだせます。
目標管理制度とは? 意味や目的、メリット・デメリットを簡単に
マネジメントで有名な経営思想家ピーター・ドラッカーが提唱した、組織における目標管理制度(MBO)。この目標管理制度は、組織貢献と自己成長の両方が達成できる個人目標を設定させ、その達成度で評価を行う人事...