何が研修の成果であるかは、その研修の目的が何かによって決まります。目的を達成できているかどうかで成果のありなしを判断するとわかりやすいかと思います。
たとえば新入社員研修の場合、自社への理解を深める目的で研修を行ったとします。この場合、研修後に新入社員が自社の知識を増やしていれば、効果が出たということになります。
研修を企画する段階で、具体的に何ができれば成果と言えるのかを明確にしておく
研修の成果は研修終了後に設定するものではありません。研修を企画する段階で、どうなれば成果があったといえるのかを決めておく必要があります。
このとき、できるだけ具体的に何ができれば成果と言えるのかを明確にしておくと、よりスムーズに効果測定ができます。
前述のように新人研修だとすると、目的は自社への理解を深めることで、具体的な達成事項は創業者や創立年が言えたり、資本金や年商なども答えられるといったことです。
受講者アンケートや上司へのインタビューで研修の効果を確かめる
研修の効果を確かめるためには、研修後、受講者にアンケートを取るといった方法もあります。
アンケートでは、「研修を受けて意識の変化があったか」「研修で学んだことを実践で活用できているか」などを質問すると、社員からみた効果の程がわかります。
さらに上司へのインタビューを行い、受講者にとって研修が役立ったのかを客観的にみることも大切です。
企画段階で、研修の成果について話し合う
何もしなければ研修の成果は目に見えませんが、事前に具体的な成果の設定をしておけば、それと照らし合わせることで達成度が見えてきます。
そしてアンケートで社員の変化を確認することで、受講者側からみた成果を確認することができます。
成果を目に見える形で確認できると、次の研修にも活かせるというメリットもあります。まずはぜひ企画段階で「この研修の成果について」を話し合ってみてはいかがでしょうか。