研修後の振り返りは、研修の効果を高めるために有効です。参加者が振り返りをできるような支援やフォローを行いましょう。
具体的には、次のような方法があります。
- 研修直後にアンケートを行う
- 研修レポートを送付しリマインドをはかる
- 定期的な振り返りで理解の定着をはかる
- 参加者同士で振り返りや意見交換を行う
いずれも参加者の自主的な振り返りを期待するのではなく、研修担当者が適切な時期や方法を見極めて積極的にフォローすることが大切です。
研修後はアンケートやレポートを送る等、実践を促すための継続的なフォローをする
アンケートは研修直後に気づいたことや、どのように今後の実践に活かすのか考える機会を作る有効な手段です。アンケートには行動が変化することで組織にどのように貢献できるのか考える設問を設けて、より現場にマッチした実践を促すようにしましょう。
現場に戻ってからも自然に研修のリマインドが行えるよう、参加者と参加者の上長に研修リポートを送るのも良いでしょう。
研修後は定期的に、研修の振り返りができるようなフォローも行います。理解度を測るテストの実施や、アンケートやインタビューで研修で学んだことを実践できているか、できない場合は何が障害になっているのかなどを調査し、実践を促すために継続してフォローすることが大切です。
参加者同士で振り返りを共有できる仕組みを作る
また、長期間の研修では、参加者同士の連帯感が生まれやすくなります。新入社員が新人研修後に信頼関係が強くなり、互いに刺激し合いながら高め合っていくようになるのもこのためです。こうした関係性を活用して、参加者同士で振り返りを共有できる仕組みを作ることも有効です。
参加者のメーリングリストなどを整備して、定期的な報告を行ったり、勉強会を企画しても良いでしょう。参加者同士が自主的に振り返りを行う場を設けることで、研修内容が定着しやすくなり、課題の発見や課題解決にもつながります。
研修担当者自身が常に振り返りを行う
研修後は定期的に振り返りが行えるように、研修担当者がフォローをしていくことで、研修の効果が高まります。やりっぱなしでは、内容の定着も行動変化などの効果も期待はできません。
その意味では、研修担当者自身が常に振り返りを行い、内容だけでなく研修後のフォロー体制についても改善をはかっていく必要があると言えます。