研修の満足度を測る際には、具体性のある質問を設定することが大切です。ただ満足したかどうかを質問するだけでは、具体性に乏しい回答しか得られません。
次のポイントにも留意し、設問を設定しましょう。
- 回答を意識した質問
- 回答率を上げることを意識する
質問内容については、回答しやすいことはもちろんですが、次の研修につながる評価のしやすいアンケートであることが大切です。
具体的な質問と5段階評価
参加者に研修の満足度を訪ねるアンケートでは、具体的な質問を設定しましょう。内容や講師、会場や日程について、以下の質問例を参考にしてみてください。
また、5段階評価できるようにすると、回答がしやすく評価も行いやすくなります。
内容
- 内容は理解できたか
- 実務に活かせそうな内容だったか
- 課題は明確になったか
講師
- 声の大きさ
- 聴き取りやすさ
- 話すスピード
- わかりやすい説明だったか
- 時間配分
会場や日程
- 会場の広さ
- 会場の設備
- 会場の場所(アクセスの良さなど)
- 日程は適切だったか(平日or休日など)
- 研修時間の長さ
5段階評価に加えて、自由記述ができるようにメモのできる余白を取ることも大切です。
無記名式で回答率を上げる
回答数が多いほど、アンケートの信ぴょう性が高まるので、回答率を上げることも意識しましょう。
一般的には記名式よりも無記名式の方が回答率が高くなる傾向があります。特にネガティブな意見は記名式の場合は回答がしにくいものです。アンケートの目的は研修の振り返りと次回以降の研修の質を高めることですから、正直な意見を書いてもらうわなければ意味がありません。
無記名により回答者の心理的な負担を軽減することで、回答率アップが期待できるのです。
答えやすく、評価がわかりやすい方法を検討する
研修の満足度を測るアンケートは、現状を把握し次の研修への課題を洗い出す上で有効な手段です。
質問に具体性を持たせたり、評価しやすい回答方法にするなど、回答者が答えやすく、評価がわかりやすい方法を検討しましょう。