1on1ミーティングについて、基本的なやり方から効果的な方法までわかりやすく解説。
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1on1ミーティングとは、上司と部下が1対1で面談を行い、コミュニケーションを深める手法で、近年、日本の有名企業が続々と取り入れて話題となっています。
1on1ミーティングは頻度が重要とされているのですが、なぜ1on1ミーティングは頻度が重要なのでしょう。
- 人事評価面談と1on1ミーティングの違い
- 頻度、時間、対象、目的、テーマ、必要なスキル、反映先、公式度
などから1on1ミーティングを取り入れる際のポイントを説明します。
目次
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1.1on1ミーティングとは?
1on1ミーティングとは、週1回もしくは月1回などの頻度で定期的に行う面談のこと。上司と部下が1対1で話し合う、あくまでも部下を中心としたミーティングです。1回のミーティング時間は30分程度で、会話の内容は部下が業務で体験した成功談や失敗談、課題や悩みから、プライベートに関することまで様々です。
1on1ミーティングとは? 目的や効果、やり方、話すことを簡単に
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人材マネジメントにおける1on1ミーティング
人材マネジメントとは、従業員と会社を共に大きく成長させ、組織の目標を達成するための重要な人事戦略のこと。人材マネジメントの運用には、従業員組織目標の達成に向けて、意欲的に業務に取り組める環境づくりが欠かせません。
具体的な業務内容は、
- 従業員の動機付け
- 適切な指導と育成
- 評価とフィードバックの実施
など。
これら人材マネジメントのテーマは1on1ミーティングでも扱われます。従業員一人ひとりが持つ能力やパフォーマンス力を引き出し、活用方法を検討するのに重要となるのです。
定期的な1on1は従業員との信頼関係を構築でき、モチベーションの向上やその成長を促すことができます。
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2.なぜ1on1ミーティングは頻度が重要なのか?
日本企業の面談は一般的に、1年に1回、もしくは半年に1回などのスパンで行われますが、1on1ミーティングは、週に1回、あるいは隔週、月に1回などの短いサイクルで定期的に実施します。
1on1ミーティングは部下のために設ける時間ですが、1年に1回の面談では、上司に悩みや業務の困り事などを腹を割って話すのは難しいでしょう。
半年に1回の飲み会やランチよりも、週に1回、月に1回、定期的に会話をしたほうがよりお互いの距離を縮めることができますし、コミュニケーションの頻度が高まればお互いの信頼関係も深まるのです。
ただ回数を増やせばいいというわけではなく、記録することも重要です。
どんな話をしたのか、そこから今回までどう変わったのかを明確にする必要があります。
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3.人事評価面談と1on1ミーティングの違い
日本企業の面談といえば、年に1回程度実施される人事評価で、堅苦しいものでした。じそんな人事評価と1on1ミーティングとの違いを8つのポイントから説明します。
- 頻度
- 時間
- 対象
- 目的
- テーマ
- 必要なスキル
- 反映先
- 公式制度
1on1と人事評価面談の違いは?
上司と部下が1対1で会話をする1on1ミーティングは、アメリカのシリコンバレーでは日常的に行われているコミュニケーションの手法ですが、近年、日本の有名企業が続々と導入しているため話題となっているのです...
①頻度
一般的な日本の企業は、1年に1回、半期に1回または4半期に1回の頻度で、上司と部下が1対1で人事評価面談を実施するのが主流です。しかし1on1ミーティングの場合、毎週、隔週、毎月などと短いサイクルで頻繁に行います。
短いサイクルでの実施は、これまでの面談と1on1ミーティングを分ける大きな違いといえるでしょう。
②時間
1on1ミーティングは、週に1回、最低でも月に1回行います。そして1回の実施時間は30分から1時間程度です。
人事評価面談のように1年に1回の面談とは違い、短いスパンで上司と部下が対話するので、長い時間は必要ありません。
③対象
人事評価面談も1on1ミーティングも、直属の上司が主に1階層下の部下に対して行います。対象相手は同じですが、部下の評価を行い査定する面談とは違い、1on1ミーティングは部下が主役の穏やかな対話の場です。
④目的
日本企業が実施している人事評価面談の目的は、
- 目標の設定
- 人事考課結果のフィードバック
- 半期または4半期の達成度の確認
- 業務の進捗状況の確認
- 上司からの助言
などで、あくまでも上司が一方的に部下へ指示、指摘をする面談となります。
一方の1on1ミーティングは、
- 日々の心身の健康チェック
- 現場の安全性の確認
- 業務や組織の改善点
- モチベーションアップのサポート
- キャリア支援
などを目的に行うのです。1on1ミーティングは部下を育成するための時間。自由な対話から上司と部下の信頼を深め、部下の成長を支援することにポイントを置いています。
⑤テーマ
日本企業が実施する一般的な人事評価面談は、1年に1~2回ほど行われます。人事評価面談では目標の設定、評価、業務の進捗確認などが話し合われ、その結果で今後の昇進や昇給、賞与の査定が行われるのです。
対して1on1ミーティングは部下の育成、成長を促すことを目的とするため、緊急性はないけれど、今、上司に伝えたいことをテーマに話し合います。
テーマは、
- 業務での課題や困っていること
- 組織の改善点
- 同僚との人間関係の悩み
- 業務の成功体験や失敗体験から気付いたことや学び
- 今、興味のあること
- 挑戦してみたい業務
- 今後のキャリアプラン
- 上司のサポートを必要としていること
など、仕事のことからプライベートなことまで幅広いです。
⑥必要なスキル
人事評価面談の一般的な内容は、目標の設定や達成度の確認、業務の進捗確認など。そのため面談を行う上司に、特別なスキルは必要ありません。
しかし1on1ミーティングは、上司が一方的に話す場ではなく、現状や悩み、課題などに寄り添いながら部下を育成するのが目的ですので、上司はコーチングスキルやカウンセリングなどのスキルを身に付ける必要があります。
たとえば、
- 部下の話に耳を傾ける傾聴スキル
- 部下の本音を引き出す質問スキル
- 部下へ適切な改善点を伝えるフィードバックスキル
- 部下のやる気を引き出す勇気付け(承認)スキル
など。また1on1ミーティングを導入する場合、上司に対する研修やセミナーなどの実施が推奨されています。
⑦反映先
人事評価面談は、目標の設定や業務の進捗確認、評価やキャリア開発など上司が部下へ指示、指摘を行い、結果は、部下の今後の昇進や昇格、人事異動、昇給や賞与の査定に直接反映されます。
1on1ミーティングは、部下が自由に会話をする面談ですので、人事評価面談のように上司が部下を評価したり管理したりするような面談とはなりません。
不安や悩み、今後の目標などについて、上司がしっかりと部下の話に耳を傾け、能力を引き出して成長を支援するのです。1on1ミーティングで業績の直接的な評価を行うことはありません。
⑧公式制度
人事評価面談は、給与や異動、採用や保険、退職などの業務を行う人事部が所管となる場合が一般的で、会社の公式な制度として、人事部が人事評価面談を実施するのです。
また人事評価は、上司が部下を評価し、昇給や賞与、昇進などを目的として、会社への貢献度や業務能力などを査定するもの。そのため経営者、人事部、部長や課長など一部の人間しか内容を見ることはできません。
一方の1on1ミーティングは、部下の育成を目的としているミーティングです。人事部が所管となる公式な制度の場合もあれば、有志のみが実施するケースもあります。
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\カオナビができること/
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・シートの共有で面談前に状況を入力&確認可能
・過去の面談が蓄積されているから成長を確認できる
・部署間での情報共有がスムーズ
・異動してきた部下がどんな状況だったのか一目瞭然
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