オペレーションとは、人間が何らかのシステムやソフトウェアを用いて行う操作のことで、ビジネスでは、目標達成に向けた計画や取り組みを指します。ここではオペレーションマネジメントを例に挙げてご紹介します。
目次
1.オペレーションとは?
オペレーションとは、業務の目標を達成するため、物事を運営・推進する手順を定めること。ただしオペレーションは、使われる場面でさまざまな意味を持ちます。
ビジョンがいかに優れていても、それを実現する具体的なプロセスであるオペレーションが確立していなければ、企業経営は円滑になりません。
近年では、経営企画部門が全社のオペレーションの企画を実施したりコンサルティングファームにオペレーション設計の依頼をしたりする企業もあります。
2.オペレーションマネジメントとは?
オペレーションマネジメントとは、意思決定された戦略に従い、ヒト、モノ、カネ、情報といった経営資源を有効に活用し、求められる成果を実現させるマネジメントのこと。
- 目標を設定し、それを具体的な行動計画に落とし込む「Plan」
- 果たすべき役割を決めて人員を配置し、組織構成員の動機付けを図りながら、具体的な行動を指示する「Do」
- 途中で成果を測定・評価する「Check」
- 必要に応じて是正を加える「Act」
4つのポイントを軸に、効率よく定められた期限内に成果を挙げることが求められます。
オペレーションマネジメントとは? 目的や7つの機能を解説
オペレーションマネジメントとは、経営資源を有効活用・最大化し、目標達成を効率化するマネジメント手法です。限られたリソースの中で成果を最大化し、効率的に目標達成するために役立ちます。
今回はオペレーショ...
3.オペレーションマネジメントの流れ、ステップ
ここではオペレーションマネジメントの流れとステップについて詳しくご紹介しましょう。
プランニング
まず目標を設定し、実行計画を立案します。その際、なぜそのような目標を立てるのか、なぜそのような実行計画を策定する必要があるのか、明確な理由を見出しましょう。また可能な限り、自らの仮説に基づいた論理的な内容であるようにします。
スケジューリング
スケジューリングとは、プランニングで決定した事項を実際に行うため、時間や人員、予算などの割り振りを決定していくこと。
また与えられたさまざまな制約条件と評価指標から最も適切なものを考慮し、アクションやオペレーションに対して、時間や設備の資源(リソース)を割り当てる流れも意味しています。
生産オペレーション
生産オペレーションとは、具体的な生産に向けてのスケジュールやコントロールなどに関するオペレーションのこと。
モノづくりの現場にて基本中の基本とされるものです。「必要なときに、必要なものを、必要なだけ、必要な場所に」という要求に応えることが求められています。
保全オペレーション
保全オペレーションとは、生産に必要な施設や設備を適切に保全するためのオペレーションのこと。
生産オペレーションと深く結び付いており、「保全標準や方法」「保全要求」が求められ、それに対して「保全技術報告」「保全結果報告」を提供するシステムが一般的です。さらにそのパフォーマンスや信頼性、技術的フィードバックなども連携します。
品質オペレーション
品質オペレーションとは、品質の測定や管理、改善点の把握など品質に関するオペレーションのこと。
こちらも生産オペレーションと密につながっており、要求されたプロセスデータに対して、標準仕様や顧客要求、品質保証に関する結果などを提供します。
在庫オペレーション
在庫オペレーションとは、在庫の発注、管理、棚卸しなど在庫に関するオペレーションのこと。
生産コントロールからプロセスデータを要求されるという特徴を持ち、また、製品出荷管理部門から出荷支持を受けて、出荷確認を実施していきます。
また製品販売予定に従って、具体的な製品を確保したり生産スケジューリングに在庫を報告したりするといった工程もあるのです。
データ共有と分析
データ共有とは、それぞれのオペレーションで生じたデータを共有し、効果を分析すること。
オペレーションマネジメントの一般的なモデルにて核となる生産オペレーションに連携する保全オペレーション、品質オペレーション、在庫オペレーションから要求されるデータに対して、報告や提案を実施し、効果を分析します。
モニタリング・評価・改善
最終的に生産、保全、品質、在庫というオペレーションごとにモニタリングや評価、改善を行います。
オペレーションによる「定義」「能力」「リクエスト」「レスポンス」といった項目に反映できるよう、生じたアクティビティを分析して可視化するのです。