HR Techサービスとは? 具体的サービスと導入事例について

HR Techサービスとは人事・人材とテクノロジーを組み合わせた造語です。人事領域に活用できるデジタル技術という意味を持ちます。

1.HRTechサービスとは?

HRTechサービスとは人事・人材(Human Resources)とテクノロジー(Technology)を組み合わせた造語です。主に、「ITを活用して人事領域の業務改善を大幅に目指すこと」を意味します。

マネジメント担当者なら知っておきたい「HRTech」とは?

HRTechとは、人事領域においてデジタルテクノロジーを活用する思考のひとつ。デジタル化が困難だった人事領域でも近年、パフォーマンス向上が格段とアップしている傾向にあります。

企業のマネジメント担当者は、人事領域の機能構築を強化するためにもHRTechへの理解が欠かせません。

HRTechの主なサービス分野を紹介

HE Techサービスの代表的なものとして挙げられるのは、下記の5つです。

  1. 勤怠管理に関連し、タイムカードの集計やシフト作成をサポートする「勤怠管理システム」
  2. 採用業務をシステム上で一元管理する「採用管理システム」
  3. 社会保険、雇用保険などの各種手続きを支援する「労務管理システム」
  4. 社員情報や人事評価のデータを一元で管理する「タレントマネジメントシステム」
  5. 学習教材の配信などを統合して管理する「教育・育成管理システム」

HRTechサービスとは人事・人材とテクノロジーを組み合わせた造語です。主に「ITを活用して人事領域の業務改善を目指すこと」を意味します

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2.採用管理に特化したサービスを紹介

それではまず、採用管理に特化した代表的なHR Techサービスを紹介しましょう。

  1. ZohoRecruit
  2. アクセスオンラインキャリア
  3. MOCHICA
  4. HERPATS

①ZohoRecruit

人材紹介会社や派遣会社などの採用プロセスに最適な採用ソリューションを提供する、クラウドベースの採用管理システムです。人材紹介会社向け採用ソフトウェアソリューションでは、1つのプラットフォームで採用活動全般を管理可能。

履歴書抽出ツールなどの分析機能によって最適な候補者のソーシングを行えます。

②アクセスオンラインキャリア

応募者データの一元管理はもちろん、さまざまな採用フローに沿った選考進捗管理を実施できるシステムです。「採用データの一元化」「安全性」「機能性」「コストパフォーマンス」に定評があり、人材採用業界最大級のシェアを誇ります。

採用戦略に柔軟に対応可能なうえ、社内外の調整もスムーズに進められるのです。

③MOCHICA

LINEと連携して、応募者と選考日程の調整や結果通知などを連絡できるシステムです。電話やメールよりも発見率が高いため、選考参加率でも大きな改善を期待できます。さらに選考中のステータス管理や評価も保存できるため、選考の現場で役立つのです。

面接担当者それぞれのアカウントが複数発行できる点も、魅力でしょう。

④HERPATS

求人媒体とのデータ連携によって応募を自動登録し、一括で管理できる採用プラットフォームです。IT系企業が活用する求人媒体からの応募データを自動取得。従来の採用担当者の業務を自動化するため、採用活動の活性化も図れます。

さらにエージェント推薦や社員紹介など、様々な経路からの応募データも集められるため、採用候補者データを一元管理できるのです。

採用活動に特化したHRTechサービスには、さまざまなものがあります。企業の個性に合わせて導入するとよいでしょう

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3.人材管理に特化したサービスを紹介

ここでは人材管理に特化した代表的なHR Techサービスを、紹介しましょう。

  1. カオナビ
  2. Rosic
  3. SONARATS
  4. ジョブスイート

①カオナビ

社員の名前や所属などの基本情報やスキル、キャリアなどあらゆる人材情報を可視化して、マネジメントに役立てられるシステムです。それぞれの情報を充実させ、有効活用して課題解決に取り組むことで生産性が向上。組織の活性化にもつながります。柔軟なデータベースと課題解決を組み合わせた機能も好評を得ています。

②Rosic

人材マネジメントにまつわるすべての担当者に有効な、人材データ管理・活用基盤システムです。企業上層部やマネージャークラスは、組織の進捗や人材について速やかに把握できます。

手間や時間が費やされていたデータ加工・資料作成の業務が簡略化するため、人事担当者は採用戦略に一層注力できるでしょう。

③SONARATS

新卒・中途採用の一元管理ができる採用管理システムです。複雑な採用業務を可視化し、自動対応によって効率化を図れます。

フロー管理や求人管理、応募者管理や選考スケジュール管理など採用担当者はもちろん、面接官や応募者をサポートする機能が豊富にそろっているのです。これにより採用者ともじっくり向き合えるでしょう。

④ジョブスイート

派遣社員の依頼から契約・労務管理に至るまで、効率化とコンプライアンスを重視したシステムです。「契約内容の把握」「管理コストの削減」「勤怠の締めから請求処理までの時間短縮化」など、人材管理に関するさまざまな悩みに対応しています。

派遣元と派遣先、両社にとって大変利便性の高いシステムでしょう。

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4.労務管理に特化したサービスを紹介

ここでは、労務管理に特化した代表的なHR Techサービスを、紹介しましょう。

  1. 人事労務freee
  2. 社労務CompanyEdition
  3. ARDIO
  4. TimePro-NX

①人事労務freee

社員情報をベースに、勤怠管理や給与計算、年末調整や入退社手続きなどが管理できるクラウド人事労務ソフトです。会社の規模や形態に合わせて給与計算や労務管理の課題を解決に導くのが特徴。

人事労務管理コストを可能な限り減らすなど、働き方改革に徹底的にフォーカスしています。社員が増えてもリソースをおさえ、働きやすい職場づくりに注力できるでしょう。

②社労務CompanyEdition

社会保険の申請業務を企業の人事総務部門にて内製化するソリューションです。大手企業やシェアード会社への実績を多数誇り、最大24万規模の事例を所有しています。

年間の電子申請数300万件の業界スタンダード製品で、電子申請×RPA(ロボット)による業務改革を推進。また業務フローを統一するため繁忙期の対応もスムーズになります。

③ARDIO

社会保険・労働保険などの労務業務全般をサポートするシステムです。申請データの作成から、申請・状況照会・公文書取得・送信までの手続きをオンラインで済ませられます。

「業務効率化」「環境変化への対応」「セキュリティー対策」など、社会保険労務業務の課題を解決に導くのです。営業やSE、インフラエンジニアが対応するワンストップサービスにも定評があります。

④TimePro-NX

就業・給与ソリューションに人事情報登録と検索機能を標準搭載して、人事データを有効活用できる人事労務管理パッケージです。タッチパネル操作への対応や、高頻度メニューのグループ化など操作性に優れており、計算区分や項目数を大幅に拡張。

複雑化する計算仕様や拡張・変更にも柔軟に対応しています。さらに就業管理システムとしての機能など、業務効率化を見据えたさまざまな分析ツールも採用しているのです。

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5.勤怠管理に特化したサービスを紹介

ここでは、勤怠管理に特化した代表的なHR Techサービスを、紹介しましょう。

  1. zohoピープル
  2. RecoRu
  3. かえる勤怠管理システム
  4. シプオプ

①zohoピープル

採用から勤怠管理業務まで円滑に行えるサービスです。日次や週次、月次のいずれでも時間を定期的に取得できるため、仕事のスケジュール作成と進捗状況の把握がかんたんに行えます。

さらに社員のタイムシート作成も可能。好みや仕様に合わせて、日次や週次それぞれの時間を記録できます。タイマーを使用して時間を自動的に記録することも可能です。

②RecoRu

毎日の打刻が自動的に勤務表に記録され、勤務時間や残業時間が自動表示されるシステムです。勤務状況を一覧で確認できるほか、勤務時間や残業時間をグラフ表示する機能も搭載されています。

また社員の打刻忘れや勤務表の入力間違い、出退勤状況などを1つの画面で確認できるなど、日々の勤怠管理に便利な機能が充実しているのです。

③かえる勤怠管理システム

専用のタブレット型タイムレコーダーに、ICカードやスマートフォンをかざすと勤怠打刻を行える画期的なサービスです。業種ごとに機能をカスタマイズできます。

データはクラウド上に集約されるため、勤務時間や有給休暇、残業の管理もスムーズに。 複数拠点の勤怠データも一括管理可能で、管理者の業務効率化を図ります。

④シプオプ

直感的に操作できるシフト管理画面を企業の規模や形態に合わせて設定できるサービスです。モバイルにも対応しており、人件費管理も可能。

労務規定違反やリスクのあるシフトに警告が表示される「アラート機能」や必要人数に対しての過不足、シフト人件費をリアルタイムに表示する「モデルシフト表示」など機能も豊富です。

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6.学習管理に特化したサービスを紹介

ここでは、学習管理に特化した代表的なHR Techサービスを、紹介しましょう。

  1. KnowledgeDeliver
  2. CAREERSHIP
  3. TeachmeBiz
  4. AirCourse

①KnowledgeDeliver

音声や映像、テロップや動作アニメーションを追加した分かりやすい教材がかんたんに作成できるサービスです。決めた日時に学習スタートできるよう事前設定も可能。 教材作成から学習、運用管理という学習管理システムに必要な3大機能を標準搭載しています。

さらにスマホやタブレット、パソコンをはじめとするすべてのマルチデバイスに対応。 様々なシーンで学習できます。

②CAREERSHIP

グラフやパネルでの表示、レスポンシブなどに対応し、直感的に操作できるサービスです。配信・権限管理を細かく指定でき、アイテムやユーザの参照範囲も設定可能。

eラーニングや研修管理、スキル評価まで人材育成におけるすべての作業がこのサービス一つで管理できます。企業担当者が抱える問題を解決に導く機能も数多く搭載されているのです。

③TeachmeBiz

ビジュアル付きのマニュアル作成が容易になるサービスです。検索や配信機能が搭載されているため目的のマニュアルを探しやすく、手間を大きく削減できます。

トレーニングコースの設計や履修管理もかんたんに実行可能。社員それぞれの属性に合わせたトレーニングコースを設計するなど、人材の早期戦力化を図れます。

④AirCourse

企業の人材育成の悩みを解決する社員教育型クラウドサービスです。社員研修コースが受け放題なだけでなく、自社の研修動画などもかんたんに配信できるうえ、レポート機能や集合研修の管理など管理者向け機能も充実しています。

「社員教育を効率化したい」「コストを抑えたいので初期費用0円がいい」など、集合研修に限界を感じたり悩みを抱えていたりする企業におすすめのサービスです。

勤怠管理に特化したHR Techサービスで迷ったら、代表的な「KnowledgeDeliver」「CAREERSHIP」「TeachmeBiz」「AirCourse」などを参考にしてみるとよいでしょう

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7.課題に見合ったサービスを!HRTechサービスの導入事例を紹介

最後にHR Techサービス「カオナビ」を導入・運用している企業の事例を紹介します。

  1. 小学館集英社プロダクション
  2. エスネットワークス
  3. アビリティーセンター
  4. 富士屋ホテル
  5. デライト

①小学館集英社プロダクション

小学館集英社プロダクションは社員のキャリアプランや将来の希望を大切にしたいと思い、「タレントマネジメントを実現できる、基盤になるようなシステム」を求めて、カオナビを導入。

制度や組織が変更されるたびに改修依頼のコストが掛かるようなシステムは避けたいため、自分たちでカスタマイズできる操作性に魅力を感じたそうです。

またSYNAPSE TREEを使って組織図の全社公開をスタート。事業内容や今期の目標などを記載してほか部署やサービスに関心を持ってもらう「きっかけ」に利用しています。

②エスネットワークス

エスネットワークスは、適切な人事管理体制の構築を目的に「カオナビ」を導入しました。月次ベースで全メンバーの勤務時間データをマネジメントレイヤーに提出。データを容易にまとめられるため、残業時間の推移や比較が一目で分かるようになったそうです。

今後は搭載されている性格診断「エニアグラム」なども活用して、手薄になりがちな社内コミュニケーションの深化や醸成にも注力したいと考えています。

③アビリティーセンター

アビリティーセンターは、「柔軟性の高さ」「使う人を選ばない分かりやすい仕様」を決め手として「カオナビ」を導入。

組織の成熟度に合わせ、社員や管理職が見る情報を段階的に増やせるうえ、マニュアルを準備する必要がないほど、理解しやすいシンプルなインターフェースが魅力だったようです。

今後は社員が自身のキャリア形成に対する意識を加速・向上させる一助になるよう、「PROFILE BOOK」にどんな情報を盛り込み、どのような情報を公開させていくかが次の課題と考えています。

④富士屋ホテル

富士屋ホテルでは、全社員の「顔・名前・パーソナリティ」を役員や人事、本部でかんたんに共有できるデータベースを求めて、「カオナビ」を導入。誰でもすぐ使える操作性の高さが決め手になったそうです。

またアンケート機能「VOICE NOTE」を使って、アンケート回収の手間を大幅に削減させることにも成功。社員のエンゲージメント向上のために必要な対処も明確になったそうです。

今後は、紙ベースで行っている評価を「SMART REVIEW」機能を使って人事評価運用をしていきたいと考えています。

⑤デライト

デライトは散在する人材情報を一元管理して、異動・配置や評価などの人材マネジメントの精度を高めたいと、「カオナビ」を導入しました。

スキルだけではなく、チームの雰囲気や明るさなどチームを構成する重要な要素が、社員の顔を並べることによって感じられるようになったそうです。

また異動などが行われても店舗のイメージがかんたんに想像できる、というメリットも生まれました。今後はほかのシステムなどと連携して、「人事マスタ」としてカオナビを活用したいと考えています。

「カオナビ」は社員のパーソナリティが分かりやすいです。「顔写真」を起点に人材と組織の全体像が見えるという特徴を持ちます