アニバーサリー休暇を導入し、よりワークライフバランスを配慮した仕事環境を整備しようという動きを、国が奨励しています。人事担当者は、働きやすい環境を整備できるよう、他の企業のユニークな休暇制度をチェックして、自社の福利厚生の参考にしましょう。
アニバーサリー休暇とは?
アニバーサリー休暇とは、従業員にとっての記念日やその前後に休暇を取得できる制度です。記念日の定義は企業により異なりますが、従業員自身の誕生日、その家族の誕生日、結婚記念日などを記念日として設定するケースが多数です。なかには従業員自身が記念日を自由にしたり、休暇取得時に現金を支給する企業もあります。
有給の取得は労働者の権利ですが、有給を積極的に取りづらい人は多くいらっしゃいます。アニバーサリー休暇には、有給を使いやすいように企業が奨励をすることで、有給消化率をあげ、社員のモチベーションを向上させる効果が期待できます。
ユニークな休暇制度
アニバーサリー休暇以外にも、ユニークな休暇制度を採用している企業が多くあります。子どもの学校行事に参加するためのスクール休暇制度、婚姻休暇など、企業独自の休暇システムがあることで、プライベートを大切にしながら働くことができます。ユニークな休暇制度は、社員のやる気につながるだけではなく、マスコミに取り上げられるなどの広報効果も期待できます。
就職率が上昇傾向で、大企業が採用の枠を広げる中、採用が厳しい中小企業も多くあります。そんな中でユニークな休暇や福利厚生を打ち出すことで、多様性のある働き方やワークライフバランスを重要視した職場環境をアピールし、採用を有利に進めている中小企業が増えてきました。
ワークライフバランスを実現するために
社員のワークライフバランスを実現するためには、プライベートや家庭を大切にする時間を持てるように、各種休暇制度を含む福利厚生を整備する必要があります。企業が率先してワークライフバランスに配慮した取り組みを行うことで、社員のモチベーションを高め、仕事の効率化を図れます。
オンとオフの切り替えをしっかりし、仕事と家庭の両立をしやすい環境を整えることで、優秀な人材が出産や育児、介護などといった事情で離職してしまうことを防ぐことができると、新しい人材の採用コストや教育コストも軽減できます。
人事担当者は社内の働きやすさばかりに気を取られがちですが、仕事のモチベーションを高めるためには「仕事以外の時間」を充実させることが大切です。アニバーサリー休暇の制度が、プライベートも大切にしたいという会社の意志を表す助けになってくれます。また、気持ちよく休暇が取れるように、制度を作るだけでなく、休暇の取りやすい雰囲気を作れるよう、社員への教育をしていくことも大切です。
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