エレべータートークとは? 例文、作り方、練習方法

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エレベータートークとは、エレベーターに乗っている30秒〜1分30秒程度の短時間で、自分の伝えたいことを的確に伝えるトークスキルです。シリコンバレーの起業家が投資家に短時間でアイデアを売り込んだ逸話から生まれました。本記事では、エレベータートークが必要な場面・構成要素・例文・作り方の手順・トレーニング法・PREP法やSDS法などのフレームワークまで網羅的に解説します。

1.エレベータートークとは?

エレベータートークとは、エレベーターに乗っている程度の短時間(30秒〜1分30秒)で自分の伝えたいことを的確に伝えるトークスキルのことです。

エレベータートークとは、エレベーターに乗っている程度の短時間で自分の伝えたいことを伝えるトークスキルのこと。「エレベーターピッチ」や「エレベーターブリーフィング」と呼ばれる場合もあります。

エレベータートークの発祥はITビジネスの中心地、アメリカのサンフランシスコ、シリコンバレー。ITビジネスの起業家が投資家に短時間で自身のアイデアを売り出し、そこからプレゼンテーションの機会を得て資金調達まで実現したという逸話から生まれました。


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2.エレベータートークが必要な場面

エレベータートークが求められるのは、多忙な相手に要点を伝えたいときや短時間で印象を残す必要がある場面で、上司への報連相・自己紹介・顧客対応などが代表例です。

エレベータートークは「多忙な相手に話を聞いてもらいたい」「短時間で相手の印象に残る必要がある」ときに活躍します。相手の時間を無駄に奪わないことは、日々のなかでも重要でしょう。こうしたエレベータートークの具体例は下記のとおりです。

  • 上司への報連相:日々多くの部下から報連相を受けている上司に、要点を簡潔に伝える
  • 自己紹介:赴任先での挨拶や紹介を受けた際、短時間で印象に残る自己紹介をして相手に覚えてもらう
  • 顧客や取引先とのやり取り:要件や概要を話の最初に伝えて、やりとりを手短に終える
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3.日本のエレベータートーク

日本ではエレベーター内での会話は情報漏えいの観点から歓迎されませんが、短時間で簡潔に伝えるトークスキルそのものはビジネスシーンで十分に活用できます。

日本におけるビジネスマナーの場合、エレベーター内での会話はあまり歓迎されていません。なぜならさまざまな企業が入居するオフィスビルでは、だれが乗り合わせているかわからないからです。

よって情報漏えいからエレベータートークは望ましいものと言いにくいのです。しかし短時間で話すトークスキルそのものは日本のビジネスシーンでも十分活用できます。

相手の時間を無駄にしないよう、わかりやすく簡潔に、スピーディーに説明するエレベータートークは、鍛えるべきビジネススキルのひとつといえるでしょう。

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4.エレベータートークのメリット

エレベータートークのメリットは「わかりやすく伝える能力の向上」「相手への強い印象づけ」「報連相のスムーズ化」の3つです。

メリット 概要
わかりやすく伝える能力が身につく 相手に伝わりやすい言葉を選んで話す習慣がつき、情報を正確かつスピーディーに伝えられるようになる
相手に印象を強く残せる 整理された情報をスピーディーに伝えることで「また会ってみたい」と思ってもらえる
報・連・相がスムーズになる 要点だけをまとめて話す力がつき、ビジネスコミュニケーション全体が円滑になる

①わかりやすく伝える能力が身につく

エレベータートークのメリットとして大きいのは、やはり「相手に伝わりやすい言葉を選んで話せるようになる」点。回りくどい表現や余計な話をだらだらとする余裕はありません。

エレベータートークは相手の印象に残る言葉を吟味するトレーニングです。よって身につけると、情報を正確かつスピーディーに伝えられるようになります。

②相手に印象を強く残せる

営業担当者にとっては、初対面の顧客に印象を残せるかどうかが重要になるもの。エレベータートークで整理された情報をスピーディーに伝えられれば「また会ってみたい」「もっと詳しい話を聞きたい」と思ってもらえるでしょう。

初対面の相手にスマートで知的な印象を与えられれば、その後の説明にも熱心に耳を傾けてもらえます。

③報・連・相がスムーズになる

スピードが求められる現代のビジネスシーンにて、長い話をして相手の時間を無駄に奪ったらビジネスマナーに反します。

最初から最後まで時系列を追って詳細に報告しても、話の結論は伝わりません。「話が長いばかりで、結局何を伝えたいのか分からない」という印象を与えてしまいます。エレベータートークによって要点だけをまとめて話せれば、報連相もスムーズになるのです。

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5.エレベータートークを構成する要素

エレベータートークは「自分の情報」「商品のベネフィット」「信ぴょう性を持たせる理由・根拠」「クロージング」の4要素で構成されます。

構成要素 内容
自分の情報 名前・肩書き・商品名を伝え、何を提供できる人物かを明確にする
商品のベネフィット 相手がその商品やサービスを利用することで得られる恩恵・利益を伝える
理由・根拠 具体的な売上実績や経験談を示して、ベネフィットの信ぴょう性を高める
クロージング 電話やメールなどシンプルなアクションを提示して話を締めくくる

①自分の情報(名前・肩書き・商品名)

まずは自分が何者なのか、どんな仕事をしてどんな商品を手がけているかなどを伝えます。その際、自分の地位や役職を伝えるより、商品の特徴や実績など、相手に何が提供できるかを明確に伝えるほうが重要です。

見ず知らずの人から突然肩書だけを伝えられても、印象に残りにくいもの。何を提供できる人なのか、それがどれだけ信頼できるかを伝えたほうが、相手の印象に残りやすいです。

②商品のベネフィット

ベネフィットとは「恩恵」のこと。「自分と仕事をすると」もしくは「この商品を使うことで」相手にどんな利益が生まれるかを伝えます。4つのうち特に重要な部分です。

どれだけ素晴らしい人材や商品でも、相手のニーズに合っていなければ、こちらからの一方的なアピールで終わってしまいます。

人の関心は自分に有益な情報であるか否かで大きく変わるもの。その人材や商品を使うことでユーザーが得られる恩恵を訴求するのがポイントです。

③信ぴょう性を持たせる理由・根拠

ベネフィットを伝える際は、その理由や根拠をあわせて伝えましょう。信頼性の高い話になります。

商品の特徴や便利な点をつらつらと述べるだけでは、「それは本当の話なのだろうか」「机上の空論だけを伝えられても困る」「根拠や実績のない話は聞きたくない」と相手に思わせてしまうでしょう。

具体的な売上実績や経験談などを取り入れて、聞き手を納得させることが重要になります。

④クロージング

以上の3点を伝えたら、相手にその後どんなアクションを取ってほしいかを伝えて、話をクロージングします。セールス色を前面に押し出す必要はありません。ここまでに3つの要素がうまく盛り込めていれば、最後に背中を押すだけでよいのです。

相手に求める具体的なアクションは、申し込みフォームからの問い合わせや資料ダウンロードなどまどろっこしいものより電話やメールなどシンプルでかんたんなものがよいでしょう。相手が行動しやすくなります。

STEP.1
ゴールを設定する
エレベータートークで何を実現したいのかを明確にします。「商談の約束を取りつける」「企画への関心を引き出す」「次のミーティングにつなげる」など、相手に起こしてほしいアクションをゴールとして定めましょう。
STEP.2
相手の情報を収集・分析する
話す相手が何を求めているか、議題についてどの程度知っているかを事前にリサーチします。相手の立場・課題・関心事を把握しておくことで、刺さるベネフィットを選べるようになります。
STEP.3
ポイントを洗い出し、3つに絞る
伝えたい内容を箇条書きで洗い出し、相手の課題解決に直結するポイントを3つに厳選します。数が多すぎると記憶に残りにくいため、自分の目的と相手のニーズが重なるものに絞りましょう。
STEP.4
4要素(自己紹介・ベネフィット・根拠・クロージング)で構成する
厳選した3つのポイントを、エレベータートークの4つの構成要素に当てはめて文章化します。ベネフィットには具体的な数字や実績を添え、クロージングは「お電話してもよろしいですか」など相手が行動しやすいアクションを設定します。
STEP.5
声に出してリハーサルし、ブラッシュアップする
作成したトークを実際に声に出し、信頼できる人に聞いてもらいます。「伝わりにくい部分」「早口になる箇所」「時間オーバーする箇所」を特定し、表現を修正して完成度を高めましょう。

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6.エレベータートークの例文

エレベータートークの例文は、名前・肩書→ベネフィット→理由・根拠→クロージングの流れで構成し、[]内を自分の状況に置き換えて使用します。

エレベータートークの構成要素を理解したところで、実際に例文を作ってみましょう。大まかな流れはこのままに、[]のなかを変えて使用します。

①名前や肩書

「はじめまして。私は[カオナビコーポレーションで管理ソフトウェアの開発]を担当している[カオナビ太郎]と申します」

②ベネフィット

「私は[総務部における業務のブラックボックス化の問題]を、[この管理ソフトウェアを使用]して解決してきました」

③理由や根拠

「この[管理ソフトウェア]を使用すれば、[見える化されていなかった膨大な業務工数や多岐にわたる作業の時間を大幅に削減]できます」

④クロージング

「もしお時間とご興味があれば、詳しく説明いたしますので、[明日、改めてお電話しても]よろしいでしょうか」

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7.エレベータートークの作り方

エレベータートークの作り方は「目的の明確化→相手視点の分析→会話内容の書き出し→ブラッシュアップ」の4ステップで進めます。

ステップ 内容
1. 目的を明確にする 「何を売りたいか」「何を知ってほしいか」など、相手からアクションを引き出すゴールを設定する
2. 相手の視点から分析する 相手が何を望み、議題についてどの程度知っているかを把握する
3. 紙に会話の内容を書き出す ポイントの洗い出し→厳選(3つに絞る)→クロージング→フックの順で整理する
4. 内容をブラッシュアップする 声に出して人に聞いてもらい、違和感や聞きづらい部分を改善する

①目的を明確にする

はじめに、自分の行動の目的を明確にします。エレベータートークによって何を実現したいのでしょうか。「これを売りたい」「これについて知ってほしい」など、まずはゴールを明確にしておきましょう。

相手に自分の意見を伝えることがゴールではありません。意見を伝えたうえで、相手からアクションを引き出すことが最終的なゴールです。

②相手の視点から分析する

目的を明確にしたら、相手の視点に立って分析します。相手は何を望んでいて、話そうとしている議題についてどの程度知っているのでしょうか。

あらかじめ相手と情報が共有できている場合、すべてを説明する必要はありません。しかし相手が知らない情報を知っている前提で話してしまうと、相手は混乱してしまいます。必要に応じて相手の情報を集めましょう。

③紙に会話の内容を書き出す

エレベータートークを作る際、会話内容を一度紙に書き出してみるとよいでしょう。はじめのうちは思いついた内容を書き殴る程度で構いません。いざエレベータートークが必要となったときに慌てないよう、以下の手順で会話の内容を考えていきます。

ポイントの洗い出し

まずは話す内容を洗い出します。この段階では文法や文脈など細かいことを気にする必要はありません。Wordやメモ帳などを使って、思っていることを箇条書きにしてみましょう。

たとえば不動産営業なら「駅の近く」や「眺望抜群」、「緑が多い」や「最近修繕が完了した」など、なるべくたくさんのポイントを洗い出します。

ポイントを厳選

続いて洗い出したポイントを厳選します。自分の目的と相手が得たいものをつなぐ内容になるようにポイントを選びましょう。

その際、相手が得たいものに最も近いポイントを3つに絞ります。なぜならあまり数多く提案しても覚えてもらいにくいためです。自分のアイデアや要望だけでなく、相手の視点から見たメリットも組み込むとより効果的でしょう。

クロージング

クロージングの内容は、相手に行動を促す言葉にします。話を聞いた相手が「早く動き出さなければ」「率先して決めなければ」と思えるようなフレーズを考えるのがポイントです。

不動産営業なら「この物件は人気があり、問い合わせが殺到しています」といった一文になります。この一言で相手は「行動を早めなければ」と考えるようになるでしょう。

フック

スムーズに本題に入る前の前置きを「フック」といいます。

たとえば、物件の購入を考えている相手に対して、「あまり市場に出てこない希少物件をご覧になりませんか」と尋ねたり、「この件について意見を伺いたいのですが」とフィードバックを求めたりして相手の反応を確かめます。

一言で相手を引き込めるフックを考えることが重要です。

④内容をブラッシュアップする

一度テンプレートを作ったら終わりというわけではありません。内容や全体の流れを確認して、会話が途切れる箇所や違和感を覚える部分がないかをつねにチェックする必要があります。

ブラッシュアップの際は、まとめた内容を実際に声に出してだれかに聞いてもらうとよいでしょう。信頼できる人に聞いてもらい、話全体に違和感がないか、聞きづらくはないかなどを細かくチェックします。

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8.エレベータートークのトレーニング法

エレベータートークのトレーニングは「人前で実際に披露して改善点を見つける」「相手の反応を見てトーク内容をアップデートする」の2つが効果的です。

エレベータートークはテキストを読んだり人から話を聞いたりするだけでは習得できません。また作成したエレベータートークの内容がどれだけよくても、実際にうまく話して相手に聞いてもらわなければ意味がなくなってしまいます。

エレベータートークを活用するためには、以下のトレーニング方法が効果的です。

  1. 人前で話す
  2. アップデートする

①人前で話す

エレベータートークを鍛える最大の方法は、実際に人前で披露すること。どれだけすばらしい内容を考えていても、相手に伝わらなければ宝の持ち腐れです。

人前で披露すると、伝わりやすい部分だけでなく、伝わりにくい部分や工夫が必要な部分、省略できる文言などが整理できます。30秒程度という短い時間で行われるものですから、時間を意識しすぎて早口にならないよう注意しましょう。

②アップデートする

相手の反応を見てトーク内容を改善していくのも必要です。自分はわかっていても、相手には響かない言葉というのはよくあるもの。

対面ツールであるエレベータートークは、身振りや手振り、表情の抑揚なども影響を与えます。表情ひとつが「この人は信頼できるか」の判断材料になることを意識して、つねにアップデートしていきましょう。

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9.エレベータートークに役立つフレームワーク

エレベータートークに役立つフレームワークは、結論→理由→具体例→結論で構成する「PREP法」と、概要→詳細→概要でまとめる「SDS法」の2つです。

フレームワーク 構成 特徴
PREP法 P(結論)→ R(理由)→ E(具体例)→ P(結論) 結論を先に伝えるため説得力が高く、ビジネス報告や提案に最適
SDS法 S(概要)→ D(詳細)→ S(概要) 大枠から詳細を話して最後にまとめるため、商品紹介やプレゼンに向いている

①PREP法

結論を先に述べ、そのあとに理由を伝えるメソッドのこと。以下4つのポイントから構成されています。

  • P(Point、結論):まず結論から伝えますと~です
  • R(Reason、理由):理由としては~です
  • E(Example、具体例):具体的には~の例があります
  • P(Point、結論):したがって結論は~です

②SDS法

大枠から詳細を話し、最後に概要をまとめるフレームワークのこと。Summary(概要)、Details(詳細)、Summary(概要)の頭文字を取ってSDS法と呼ばれています。

  • S(Summary、概要):今日は~について紹介します
  • D(Details、詳細):このツールには~の役割があり、~のように使えます
  • S(Summary、概要):特に~の人におすすめのツールです
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よくある質問

エレベータートークは何秒くらいで話すのが適切ですか?

一般的には30秒〜1分30秒が目安です。エレベーターに乗っている程度の短時間が由来であり、この時間内に「自分の情報」「ベネフィット」「根拠」「クロージング」の4要素を盛り込みます。短すぎると要点が伝わらず、長すぎると相手の集中力が切れるため、1分前後に収めるのが効果的です。

エレベータートークとエレベーターピッチの違いは何ですか?

基本的に同じ概念を指しますが、ニュアンスに若干の違いがあります。エレベーターピッチは主に起業家が投資家に対してビジネスアイデアを売り込む場面で使われ、資金調達やプレゼン機会の獲得が目的です。一方エレベータートークは、報連相や自己紹介など日常のビジネスコミュニケーション全般で活用される短時間の会話術として、より広い意味で使われます。

エレベータートークがうまくいかないときの改善方法は?

まず「ポイントを3つに絞れているか」を確認しましょう。情報を詰め込みすぎると相手に伝わりません。次に信頼できる人の前で実際に話し、伝わりにくい部分や不要な言い回しをフィードバックしてもらいます。また相手の反応を毎回観察し、響いた部分と響かなかった部分を記録してトーク内容をアップデートし続けることが重要です。


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◆資料内容抜粋 (全31ページ)
・人事評価システム「カオナビ」とは?
・人事のお悩み別 活用事例9選
・専任サポートについて   など