世界的に活躍する企業があります。これらの成功した企業の戦略をひもとくと、その中に「グローカリゼーション」というキーワードが現れます。
グローカリゼーションとは一体どんな意味で、実際どのようなことを行っているのでしょうか。その事例を概念とともに紹介します。
「グローカリゼーション」とは?
グローカリゼーションは、グローバリゼーション(地球規模の・世界的な)とローカリゼーション(地域規模の・地域的な)を合わせた造語です。世界的な視点で物事を考えつつ、地域に密接した活動をするといった考え方をさしています。
例えば、世界的に活躍する企業の中には、世界共通の商品やサービスだけでなく、その国に合わせた商品やサービスを提供しているところがあります。この「世界共通」がグローバリゼーションにあたり、「その国に合わせた商品やサービス」がローカリゼーションにあたるのです。戦略として多く用いられており、企業だけでなく文化にもその姿が見られます。
グローバリゼーションとは?【メリット・デメリット】具体例
「グローバリゼーション」とは経済や政治根文化などが国境を越えて地球規模で統合・画一化・拡大していくことです。
1.グローバリゼーションとは?
グローバリゼーション(グローバル化)とは、技術の革新によ...
グローカリゼーションの例を知る
グローカリゼーションは「グローカル化」とも呼ばれています。その概念は、世界規模で進行しつつ、地域への親和性を高めることです。では、実際にどのようなグローカリゼーションがあるのか、例を見てみましょう。
例えば、世界的な食品会社であるマクドナルドです。各国でその国に合わせたメニューを提供しています。日本では、てりやきマックバーガーがおなじみでしょう。
それから、任天堂が提供するゲーム「ポケットモンスター」シリーズです。このゲームでは、登場するキャラクターの名称を、各国の言語に合わせています。これにより、それぞれの国におけるローカライズが成功しました。
ほかに、サブカルチャーでもグローカリゼーションがみられます。例えば、アニメです。以前、日本産のアニメは、人気が出ても「字幕」という形から、各国の人々に受け入れられにくくなっていました。
ところが、放映される国の言葉で吹き替えを行ったところ、親和性が働き、ヒットにつながることが増えました。
自社の戦略として、いかにグローバル市場でローカライズした商品・サービスで成功できるか、人材面、教育面で検討しましょう。