アイスブレイクゲームとは?意味や効果的なゲーム、やってはいけないことについて

アイスブレイクゲームとは、円滑なコミュニケーションを生み出す手法です。ここでは、アイスブレイクゲームについて解説します。

目次

1.アイスブレイクとは?

アイスブレイクとは、「初対面の人同士や会議などにおけるコミュニケーションを円滑にする」「コミュニケーションの参加者や会議の出席者が、目的に応じた積極性を発揮できるようにする」コミュニケーション手法のこと

ビジネスシーンで多く使われる理由

なぜアイスブレイクはビジネスシーンで多く使われるのでしょうか。その理由は、「ビジネスシーンは初対面の人同士でコミュニケーションする場面が多い」点にあります。

アイスブレイクの目的は、初対面の人同士や会議における緊張をほぐすこと。そのため、アイスブレイクはビジネスにおけるさまざまな場面で多用されるようになったのです。

アイスブレイクの目的とは?

アイスブレイクの目的は、「初対面同士の会話」「会議における会話」を、目的に即した有意義なものに変化させること。

ビジネスシーンの場合、「緊張がほぐれる」「忌憚のない意見を交換できる」「積極的にコミュニケーションへ参加できる」といった雰囲気を生み出すことが、目的となっています。

アイスブレイクとは、初対面の人同士が円滑にコミュニケーションを図ったり、目的に応じて積極性を発揮したりするための手法です

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2.アイスブレイクのメリット4つ

アイスブレイクのメリットは4つです。それぞれの内容について、解説しましょう。

  1. 緊張を和らげる効果がある
  2. コミュニケーションが円滑になる
  3. 相互理解を深められる
  4. 出席者に積極的な参加を促す

①緊張を和らげる効果がある

「初対面の人同士」「会話の機会が少ない人同士」などでコミュニケーションを取ろうとすると、緊張から話が進まなくなる場合も多々。そこでアイスブレイクを行うと、緊張をほぐし、気軽に意見交換できる雰囲気が醸造できるのです。

②コミュニケーションが円滑になる

アイスブレイクの手法には、自己紹介や指の体操などがあります。これらをうまく活用すると、「無理なくスムーズにコミュニケーションを深める」などの効果が生まれるのです。

③相互理解を深められる

年齢・経歴・価値観などさまざまな違いを持つ人同士がコミュニケーションを取ると、浅い議論で終わってしまう場合も。しかしアイスブレイクによって、一人ひとりのバックグラウンドが異なっていても、定められた時間内に結果を出す相互理解が可能となるのです。

④出席者に積極的な参加を促す

会議・プレゼンテーションでは、出席者の意見を求められるシーンが多々。しかし静かな会議で発言するというのは、かんたんではありません。アイスブレイクを使えば、出席者に会議への積極的な参加を促せるのです。

アイスブレイクには、「緊張の緩和」「円滑なコミュニケーション」「相互理解」「出席者に積極的な参加を促す」といったメリットがあります

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3.アイスブレイクにふさわしい話題3つ

アイスブレイクにふさわしい話題を押さえておくと、いざというときに困りません。ここではアイスブレイクにふさわしい話題を3つ、解説します。

  1. 地域・土地に関して
  2. 業界ニュースに関して
  3. 相手を褒める

①地域・土地に関して

スポーツ・趣味・愛読書といった話題の場合、相手がその話題を知らなければ盛り上がりません。その点、住居やオフィスといった地域や土地の話題なら、相手から話題を引き出しやすいため、会話も続きやすくなります。

②業界ニュースに関して

話し相手が属する業界に関する話題に触れると、話を盛り上げたり「私や会社に興味を持ってくれている」という印象を相手に与えたりできます。ポイントは、相手企業のプレスリリースなどを活用して、話題に広がりを持たせることです。

③相手を褒める

褒められて気分を害する人はいません。褒めることで相手の緊張が緩和されれば、円滑なコミュニケーションのきっかけになるでしょう。褒める際のポイントとしておすすめのものは、下記のとおりです。

  • 会社の所在エリア情報
  • オフィス環境
  • 名刺のデザイン
  • ファッションセンス

アイスブレイクにふさわしい話題として挙げられるのは、「地域・土地に関して」「業界ニュースに関して」「相手を褒める」の3つです

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4.セミナーなどで使える8つのアイスブレイクゲーム

セミナーなどで使える8つのアイスブレイクゲームを解説します。いろいろな場面で役立ててみてください。

  1. つみき式自己紹介
  2. 他己紹介
  3. 挙手や発言にポイントをつける
  4. 後出しじゃんけん
  5. スタッフも一緒に参加させる
  6. くじ引き自己紹介
  7. 流れ星
  8. 心理テストを出す

①つみき式自己紹介

つみき式自己紹介とは、積み木を積んでいくように、「ひとつ前の人の自己紹介についてコメントする」「コメント後、自分の自己紹介をする」といった手順を踏む方式です。

ゲーム感覚でできるため、参加者は前の人の名前や特徴を覚えやすくなります。その結果、自己紹介後に参加者同士のつながりが生まれるのです。

②他己紹介

他己紹介とは、ペアになった相手を紹介するという方式のこと。セミナーや会議で他己紹介を行う場合の具体的なステップは、以下3つの流れです。

  • 隣同士で2人1組のペアを組む
  • ペアの相手について、氏名や所属、担当業務や趣味、特技など自己紹介に使う材料をヒアリングする
  • 全員の前でペアの相手を紹介する

③挙手や発言にポイントをつける

挙手や発言にポイントをつけるゲームとは、挙手や発言に対して賞品やポイントをつける方式のこと。この方式は、下記の場合に効果が期待できます。またセミナー開催中も効果が持続するため、積極的な挙手や発言を誘導できるのです。

  • セミナーや会議などで発言を促したい
  • モノを教えるセミナーの開催

④後出しじゃんけん

後出しじゃんけんとは、じゃんけんを使ったアイスブレイクゲームのこと。これによって、「頭の中をリフレッシュさせられる」「参加者同士の関係を和ませられる」といった効果が期待できます。

行うタイミングとしておすすめなのは、眠気覚ましの意味を込めて昼食休憩の後です。

⑤スタッフも一緒に参加させる

セミナー参加者の中に、主宰者側のスタッフを紛れさせておくという方法があります。

参加者の中にスタッフがいるため、「活発な意見交換の起爆剤になる」「セミナーの目的を意識しながら積極的な意見を促せる」といった効果が期待できるのです。グループディスカッション形式のセミナーで活用すると、効果的でしょう。

⑥くじ引き(サイコロ)自己紹介

くじ引き(サイコロ)自己紹介とは、事前にくじびきやサイコロでお題を決めておき、その指示に従って自己紹介を行うという方法のこと。

その場で引いたくじやサイコロの目によって自己紹介の内容が決まるので、定型的な自己紹介はできません。その代わり、「参加者の本音が垣間見られる」「場の雰囲気が和む」といった効果が期待できるのです。

⑦流れ星

流れ星とは、セミナー参加者全員に同じテーマでイラストを描いてもらうゲームのこと。同じテーマでもさまざまなイラストができあがるため、その場が盛り上がります。

またその後の議事進行で、「同じものを見ても、個性豊かに解釈できる」「ビジネスには、多用な視点や考え方が重要」という点を説明すれば、セミナーの展開に深い意味を持たせられるでしょう。

⑧心理テストを出す

心理テストを出すと、その場の緊張を解きながら参加者同士のスムーズなコミュニケーションを促せます。

心理テストには、「あなたへの信頼を高める」という他者との関係性を構築する効果もあるのです。導入部分で活用すれば、相互理解を深めるきっかけ作りになるでしょう。

8つのアイスブレイクを活用すれば、セミナーや会議などで参加者の積極的な参加を促すきっかけが生まれます

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5.営業で使える3つのアイスブレイクゲーム

営業で使える3つのアイスブレイクゲームがあります。いろいろな場面で役立ててみてください。

  1. 相手の情報を事前に調べて話をする
  2. 自己開示
  3. クスッと笑えるような小話を用意しておく

①相手の情報を事前に調べて話をする

商談でカギとなるのは、交渉相手の心を開かせること。そのためには商談前に、雑談などでその場の雰囲気を和ませる工夫が必要です。

事前に相手のSNSなどをチェックして情報を入手しておくと、より個人向けのアイスブレイクが実行できるでしょう。

②自己開示

自己開示とは、相手の警戒を解いて商談を和やかに進めるために、自分自身の情報を開示すること。あえて自分のウイークポイントを開示し、さらには相手と共有できる自己の話題を取り上げると、交渉相手に親近感を持ってもらえます。

自己開示のしすぎに注意

自己開示を行う際に注意すべき点は、開示をしすぎないことです。自分のウイークポイントを開示しすぎると、下記のような展開になりかねません。

  • 自信のなさが強調されてしまう
  • 相手が商品自体にも不安を感じてしまう
  • 商談が不成立で終わる

ウイークポイントの開示は、商談前の軽い話で終わらせるとよいでしょう。

③クスッと笑えるような小話を用意しておく

相手を笑わせられれば、アイスブレイクは成功です。笑いを得るためにも、下記のような小話を用意しておきましょう。

  • テレビやインターネットから笑いにつながるネタを仕入れる
  • 芸人の話術を参考にする
  • 自分が笑えた話をメモしておく

営業で使えるアイスブレイクゲームは3つあります。商談の際は、これらを積極的に活用してみましょう

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6.アイスブレイクゲームをするときに押さえておきたい4つのポイント

アイスブレイクゲームをするときに押さえておきたいポイントは、4つ。どんな内容か、見ていきましょう。

  1. 参加者の数を把握する
  2. 全員で楽しめるように平等に進める
  3. アイスブレイクゲームをすること自体が「目的」ではない
  4. 複数のアイスブレイクゲームを準備しておく

①参加者の数を把握する

以下に挙げるとおり参加者数によって適したタイプは変わります。参加者の数を把握してゲームを選択しましょう。

  • 参加者が少数の場合…自己紹介などのトークを中心としたアイスブレイクゲーム
  • 参加者が多数の場合…全体としての一体感が得られるゲーム形式のアイスブレイクゲーム

②全員で楽しめるよう平等に進める

セミナーや会議は、参加者全員が一体感を持ったときに充実感が生まれます。参加者全員を平等に扱い、全員で楽しめる場を作ることは、成功のためにも欠かせません。

③アイスブレイクゲームをすること自体が「目的」ではない

アイスブレイクゲームの意図が参加者に正しく伝わっていないと、単なる雑談やゲームで終わってしまいます。アイスブレイクゲームがセミナーや会議の成功を導くための導入である点を、参加者も理解しておく必要があるでしょう。

④複数のアイスブレイクゲームを準備しておく

用意したアイスブレイクゲームが、必ずしも参加者に適しているとは限りません。うまくいかなかったときに備えて、複数のアイスブレイクゲームを準備しておきましょう。

アイスブレイクゲームを行う際は、「参加者の数を把握する」「全員で楽しめるよう平等に進める」「アイスブレイクゲームをすることが「目的」ではない」「複数のアイスブレイクゲームを準備しておく」この4点を押さえておきましょう

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7.アイスブレイクでしてはいけないこと!NG行為3つ

アイスブレイクでしてはいけないこととは何でしょうか。アイスブレイクにおけるNG行為を3つ解説します。

  1. 気軽なボディタッチ
  2. 否定的な意見が出そうなお題
  3. いきなりプライベートに踏み込みすぎる

①気軽なボディタッチはNG

気軽なボディタッチはNGです。市販のアイスブレイクゲーム事例集には、「手をつなぐ」「肩や腕を組む」といったゲームの紹介も少なくありません。しかしこのようなボディタッチを苦手とする人もいるでしょう。

ハラスメントの観点から考えても、ボディタッチのあるアイスブレイクゲームは避けたほうが無難です。

②否定的な意見が出そうなお題はNG

否定的な意見が出そうなお題もNGです。「個人の悪口につながるお題」「会社に対する不平不満といったお題」を用いると、ネガティブなワードが飛び交います。そうなるとセミナーや会議の進行に、悪影響を与えかねません。

アイスブレイクには、ポジティブな意見交換ができるようなゲームを選択しましょう。

③いきなりプライベートに踏み込みすぎるのはNG

いきなりプライベートに踏み込みすぎるのもNGです。自己、他己紹介やくじ引き(サイコロ)自己紹介などで、「最寄り駅を言う」「恋人がいるかいないかを言う」といったお題などは、まさにNG例といえます。

プライベートに踏み込み過ぎないよう、主催者は事前にお題のチェックをしておきましょう。

アイスブレイクでは、「気軽なボディタッチ」「否定的な意見が出そうなお題」「いきなりプライベートに踏み込みすぎる」はNGです