事業戦略は、企業が目指す目標に到達するための道筋を示す計画であり、持続可能な企業成長のためには、適切な戦略の策定が欠かせません。
市場の変化に対応し、競争優位を維持するためには、どのように戦略を立て、実行に移すべきでしょうか?
本記事では、事業戦略の本質や立て方、事業戦略を策定する際に利用できるフレームワークや活用方法、他社の成功事例まで、幅広く解説していきます。
目次
1.事業戦略とは?
事業戦略とは、企業の各事業単位が市場で成功を収めるために目標や、その目標を達成するための方針です。これは、会社全体の目標を支え、実現するための具体的な行動計画と位置づけられます。企業が直面する内外の環境に応じて、リソースを最適に配分し、競争優位を築くために具体的な戦術を定めます。
成功する事業戦略は、企業全体のビジョンとミッションに沿っており、市場の変化、競合の動向、内部リソースの現状といった多様な要素を考慮に入れて策定されます。
2.事業戦略と経営戦略との違い
経営戦略とは、企業の長期的なビジョンとミッションを実現するための全体計画です。企業が将来どのような姿になりたいか、そのためにどのような基本的な方針や枠組みを設定するかに焦点を当て、全社的なリソースの配分や優先順位を決定します。
これは、市場での位置づけ、競争上の優位性、資源の配分など、企業全体に影響をおよぼす意思決定も含みます。経営戦略は、事業単位の戦略や機能部門の戦略よりも上位に位置し、企業が目指す方向性と成長の道筋を設定します。
事業戦略は経営戦略によって設定された全体的な目標に沿って、各事業がどのように貢献するかを具体的に計画します。つまり、事業戦略は経営戦略を実現するための手段ともいえます。
経営戦略は企業全体を対象とし、全社的な目標達成に焦点を当てるのに対し、事業戦略は特定の事業単位や市場に焦点を絞り、そこでの成功を目指します。経営戦略が定めた全体的な方向性のもと、事業戦略が具体的な行動計画として展開されるのです。
経営戦略とは? 必要な理由、種類、策定の流れ、手法を簡単に
昨今のビジネス書でも頻出するワード「経営戦略」。新聞やニュースでも目にする言葉ですが本質的な意味はどのようなものなのでしょうか?
経営戦術や経営計画との違い
経営戦略の目的
経営戦略の立案方法
経営...
3.事業戦略を立てることが重要な理由
事業戦略は、市場での成功を実現し、持続的な成長をするために不可欠です。特に変化が激しい現代のビジネス環境では、明確な戦略なしに成功を収めることはほぼ不可能です。
事業戦略を立てることは、目標の明確化、外部環境への適応、リソースの最適化、リスクの管理、成長機会の特定といった複数の面で企業にとって重要な意味を持ちます。これらの要素を総合的に考慮した戦略的なアプローチが求められます。
4.事業戦略立案に役立つフレームワーク
事業戦略を策定する際には、3C分析、SWOT分析、PEST分析など、さまざまなフレームワークが活用されます。
これらの分析を通じて、企業は自社の立ち位置を正確に把握し、市場環境に適応しながら成長を遂げられる適切な戦略を立てることが可能となります。ここからは、事業戦略立案に役立つ5つのフレームワークを紹介します。
3C分析(顧客、競合、自社の分析)
3C分析とは、企業が市場での競争力を高め、効果的な事業戦略を策定するために使用されるフレームワークです。
この分析では、市場環境を構成する3つの主要要素「Customer(市場・顧客)」、「Competitor(競合)」、そして「Company(自社)」の視点から分析を行います。
3C分析を通じて、企業は自社の現状を客観的に把握し、強みを最大限に活用しつつ、市場内でのポジショニングと戦略的なアプローチを明確にできます。
- Customer(市場・顧客):ターゲットとなる顧客群や、ニーズ、市場規模の分析など
- Competitor(競合):競合他社の戦略、強み、弱み、製品やサービスの特徴など
- Company(自社):自社の内部資源、強み、弱み、コアコンピタンスなど
3C分析では、まず市場の規模やターゲットとなる顧客群を特定し、そのニーズ、欲求、購買行動などを深く理解します。
顧客の視点から市場を分析すると、どのような価値提案が求められているのか、顧客満足を高めるためにはどうすべきかを見極められます。
市場と顧客を評価する際には、「PEST分析」や「5フォース分析」で明らかになったポイントを取り入れると有効です。
次に競合分析を行います。市場内の競合他社を特定し、その製品、サービス、価格戦略、市場シェア、強み、弱みを分析します。
自社の分析では、自社の内部環境を評価し、資源、能力、強み、弱みを特定します。コアコンピタンスを明確にし、競争上の優位性をどのように構築できるかを検討します。
また、自社が直面している課題や改善すべき点を特定し、持続可能な成長戦略を策定します。
3C分析とは? 目的とやり方、関連フレームワークをわかりやすく
3C分析は「Customer」「Competitor」「Company」3つの視点から調査、分析を行うことで、自社の事業展開に関する課題を探し出すフレームワークです。
ここでは、
3C分析とは何か
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SWOT分析(強み、弱み、機会、脅威の分析)
SWOT分析は、企業の内部環境におけるStrengths(強み)とWeaknesses(弱み)、そして外部環境におけるOpportunities(機会)とThreats(脅威)を体系的に把握し、評価するフレームワークです。
- Strengths(強み):自社が他社と比較して優れている点、競争優位をもたらすリソースや能力
- Weaknesses(弱み):自社が他社に比べて劣っている点、競争上の不利になる要因
- Opportunities(機会):市場や外部環境における発展の可能性や、企業が利益を得られる状況
- Threats(脅威):外部環境が自社におよぼす潜在的なリスクや危険
強みには特許、ブランドイメージ、独自の技術、市場でのポジショニング、顧客との関係などが含まれます。
財務状況の不安定さ、技術開発の遅れ、不十分な販売ネットワーク、低いブランド認知度などが弱みにあたります。新たな市場の開拓、技術革新、規制の緩和、ライバル企業の弱体化などが機会となり得ます。
市場の縮小、新規競合の参入、技術革新による既存製品の陳腐化、規制の強化などが脅威に該当します。これらの脅威から自社を守るための戦略を立てることが、事業の持続可能性を高めるうえで重要です。
SWOT分析を実施することで、企業は自社の立ち位置を客観的に評価し、強みを最大限に活用しつつ、弱みを補強し、外部からの機会を掴み、脅威を回避する戦略を構築できます。
SWOT分析とは? 目的、分析の具体例、やり方を図解で簡単に
SWOT分析とは事業戦略の検討の場面でよく利用されるフレームワークの一つです。
そこで、
SWOT分析とはなにか?
SWOT分析の目的
SWOT分析の基本や作成方法
SWOT分析を用いた戦略の立て方...
PEST分析(政治、経済、社会、技術の分析)
PEST分析は、外部環境の重要な要素をPolitics(政治)、Economy(経済)、Social(社会)、Technology(技術)の4つの視点から分析するフレームワークです。
PEST分析を活用すると、企業は外部環境の変化が自社の事業戦略に与える潜在的な影響を識別し、適応する戦略を立案できます。このフレームワークは、特に長期的な視野での事業戦略の立案に有効です。
- Politics(政治):政府の政策、法律、規制、税制、貿易制限、外交関係など
- Economy(経済):経済成長率、インフレ率、失業率、為替レート、物価、景気など
- Social(社会):人口動態、ライフスタイルの変化、宗教、教育、ジェンダーなど
- Technology(技術):新技術の発展、研究開発の活動、技術基準、製品イノベーションなど
PEST分析をするためには、まずは、企業外の政治、経済、社会、技術の各環境に関する情報を広く集め、PESTの4つのカテゴリーに分けます。
続いて、これら4つの領域にわけられた情報を「実際の事実」と「主観的な見解」に分け、そのうえで、「実際の事実」をさらに「機会か脅威」と「長期的な影響または短期的な影響」に分類します。
継続的な市場監視と分析を通じて、企業の外部環境における未来の展望を戦略に組み込んでいきます。
PEST分析とは?【目的・やり方をわかりやすく解説】具体例
PEST分析とはマクロ環境(世の中の流れ)が自社にどのような影響を与えるかを分析するフレームワークのことです。
1.PEST分析とは?
PEST分析とは、自社を取り巻く外部環境を政治(Politic...
VRIO分析(自社の競合優位性の分析)
VRIO分析は、自社の競争優位性を分析するフレームワークです。企業の資源が競争優位をどう提供するかを、Value(価値)、Rarity(希少性)、Inimitability(模倣可能性)、そしてOrganization(組織)の4つの基準から評価します。
VRIO分析を用いることで、企業は自社の内部資源を深く理解し、それらを効果的に活用して持続可能な競争優位を築くことが可能になります。
- Value(価値):企業の資源や能力が市場で価値を持つか
- Rarity(希少性):企業の資源が希少価値のあるものか
- Inimitability(模倣可能性):ブランドイメージや技術を他社が模倣することが困難か
- Organization(組織):資源や能力が戦略的に組織化され、効果的に管理されているか
VRIO分析はこれまでの分析と異なり、各項目を「YES」または「NO」で判断し、4つの要素が全て備わっている場合に戦略的なGoサインを出せるということです。
VRIO分析とは?【やり方をわかりやすく】メリット、具体例
VRIO分析とは、「経済的価値」「希少性」「模倣可能性」「組織」の4つの視点から自社の競合優位性や経済資源を把握できるフレームワークのこと。VRIO分析を正しく活用できると、自社の強み・弱みを把握した...
5フォース分析(業界全体の収益性、参入障壁の分析)
事業戦略を立案する過程で、企業が業界全体の構造を理解し、その中で自社がどのように位置付けられるかを評価するために有用なフレームワークが、マイケル・ポーターによって提唱された5フォース分析です。
この分析は、業界の競争環境を形成する下記の5つの力を分析することで、業界全体の収益性と参入障壁を評価し、有効な事業戦略の立案に役立てます。
- 新規参入者の脅威
- 業界内の競合の脅威
- 代替品の脅威
- 売り手の交渉力
- 買い手の交渉力
5フォース分析を通じて、企業は自社の競争優位を守り、強化するための戦略を明確にすることができます。また、業界内でのポジショニングを最適化し、長期的な成功に向けた道筋を定めることが可能となります。
ファイブフォース分析とは?【わかりやすく解説】具体例
ファイブフォース(5フォース)分析とは、マーケティング戦略におけるフレームワークのこと。ここではその内容を詳しく解説します。
1.ファイブフォース(5フォース)分析とは?
ファイブフォース分析とは、...
5.事業戦略の立て方
事業戦略の策定は、組織が目指すべき方向性を定め、その実現に向けた具体的な道のりを描く過程です。ここでは、事業戦略を立てるためのプロセスを紹介します。
- 事業全体の目標を設定する
- 現状の分析を行う
- 複数の事業戦略を考える
- 戦略の実現可能性を評価する
- 事業戦略にもとづいて施策を実行する
①事業全体の目標を設定する
まずは、事業全体の明確な目標を設定することから始めます。事業の目的や、目的を達成するためにはどのような成果が必要かを定義します。事業戦略を立てる過程では、企業の経営戦略やビジョンを具体化するために、定量的な目標の設定に努めることが重要です。
さらに、これらの戦略を社員が積極的に受け入れ、実施するためには、「なぜその戦略が必要なのか」という根本的な動機づけを明確にしておくことが大切です。
数値目標のみならず、「なぜ」という事業戦略の核心に触れる部分も社内共有することで、組織全体で達成に向けて一丸となれる実行の動機づけを行いましょう。
②現状の分析を行う
次に、自社と市場の現状について詳細な分析を行います。設定した目標と現在のギャップを分析することで、実行可能な戦略や具体的な行動計画を立てることができます。現状の評価に際しては、「外部環境」と「内部環境」の両方からのアプローチが必要不可欠です。
外部環境の調査を行うことにより、企業が置かれている外部の状況を理解し、市場の要求や競争者の力量を適切に評価できます。「外部環境」の分析では、PEST分析を用いて、政治、経済、社会、技術の外部環境が事業にどのような影響をおよぼすかを考慮します。
「内部環境」の分析では自社の強み、弱み、機会、脅威を評価します。また、競合分析を行い、市場内での自社のポジショニングを把握することも重要です。「内部環境」の分析にはSWOT分析やVRIO分析などが有効です。
③複数の事業戦略を考える
現状分析の結果を踏まえたうえで、目標達成に向けた複数の事業戦略の選択肢を考えます。戦略案を検討する際は、自社の強みを生かしながら、外部環境からの機会を活用して、様々な可能性を模索することが重要です。
事業環境は常に変化しており、一つの戦略に固執することはリスクを伴います。そのため、複数の事業戦略を考え、それぞれのシナリオに対する準備をすること重要です。
④戦略の実現可能性を評価する
戦略案を検討した後、それらの実行可能性を評価します。ここでは、各戦略遂行に必要なコストや時間、予想されるリスクとリターンを精査します。
この評価には、必要な資源の可用性、組織の能力、市場の受容性なども考慮に入れる必要があります。また、戦略に伴う潜在的な障害や、それらに対処するための策も検討する必要があります。
さらに、自社内の他の事業部門との相乗効果を通じて成果を上げる可能性についても、同時に検討することが推奨されます。最終的に、自社の競争優位性や実行可能性などを包括的に審査した後で、提案された戦略案の順位づけを行い、実施する戦略を選定し、それに基づいた行動計画を策定します。
⑤事業戦略にもとづいて施策を実行する
最終的に選択された事業戦略にもとづき、具体的な施策を実行していきます。戦略を実現するための詳細なアクションプランを作成し、必要なリソースを割り当て、関係者間の役割と責任を明確にします。
施策実行のためには、組織全体での協力とコミュニケーションが不可欠であり、目標達成に向けた進捗管理と評価も重要です。
戦略を実行した後は定期的に状況を確認しましょう。市場や内部環境の変化に柔軟に対応し、必要に応じて戦略や施策を調整・変更する柔軟性も求められます。
6.事業戦略策定のポイント
ここからは、事業戦略を立案、実施する際に重要なポイントを紹介します。戦略を策定するだけでなく、それを効果的に活用して企業価値を高めることが肝心です。
競争優位となる自社の強みを生かす
事業戦略を策定する際に最も重要な要素の一つは、競争上の優位性を提供する自社の強みを最大限に活用すること。
自社が保持する独自の資源、スキル、能力、または市場ポジションなど、競合他社との差別化を図れる要素を明確に特定し、それらを戦略の中核に位置づけることが成功の鍵を握ります。
自社の強みを明確にしたら、次にそれをいかにして市場での競争優位に変えるかを検討します。これは、強みを生かして新たな市場機会をとらえること、競合との差別化を図ること、顧客価値を最大化することなどが考えられます。
さらに、競争優位を一時的なものではなく、持続可能なものにするための戦略も重要です。強みを継続的に発展させるための投資、強みを模倣や代替から守るための戦略、そして強みを市場の変化に応じて適応させる柔軟性が求められます。
社内の状況・リソースを事前に把握しておく
事業戦略が成功するためには、企業が持つ内部資源と現状の組織能力を明確に把握し、それらを最大限に活用することが不可欠です。そのため、事業戦略を立案する際は、事前に社内の状況やリソースを十分に理解しておく必要があります。
社内リソースの評価では、企業が保有する人的資源、財務資源、物理的資源、技術的資源などの内部リソースの量だけでなく、質や効率性、競争力に及ぼす影響も考慮します。
さらに、組織がどのようにこれらのリソースを活用しているか、または活用できるかを分析します。戦略の目標が社内の現状のリソースや能力と整合しているか、リソースが不足している場合は、そのギャップをどのように埋めるかを計画することが重要です。
リソースの再配置や追加投資、必要に応じて外部からの資源の獲得なども検討すべきです。
市場のニーズ・トレンドに乗る
市場のニーズとトレンドを理解し、それらを事業戦略に取り入れることは、企業が継続的に成長していくために不可欠です。消費者の行動や嗜好は時間とともに変化します。
そのため、定期的に市場調査を行い、新しいトレンドを迅速に捉え、それらに対応する製品やサービスを開発することが重要です。
また、社会的、経済的、技術的変化を見越した先見性も事業戦略には求められます。顧客の未来のニーズを予測することで、市場での新たな機会を見つけ出すことができます。
既存のフレームワークのみに頼らない
事業戦略の策定にあたっては、SWOT分析やPEST分析などの既存のフレームワークが有用ですが、それらにのみ依存するべきではありません。
各企業には独自の状況や課題があり、これらのフレームワークを自社の状況に合わせてカスタマイズする必要があります。
また、創造的な思考や革新的なアプローチを取り入れることで、未開拓の市場機会を発見したり、新たな競争優位性を確立したりすることが可能になります。
【一覧】フレームワークとは? ビジネスで活用する意味と効果
フレームワークとは、物事の基礎となる骨格や枠組みのことです。ビジネスでフレームワークを活用する意味や、フレームワークの種類、メリットなどを解説します。
1.フレームワークとは?
フレームワークとは、...
事業戦略の振り返りを行う
策定した事業戦略は、一度立てたら終わりではなく、定期的に見直しを行いましょう。市場環境や競争状況は常に変化しており、それに伴い事業戦略も進化させる必要があります。
戦略の振り返りでは、目標に対する進捗状況のチェックのみならず、外部環境の変化や内部能力の向上によって新たに現れた機会や脅威についても再評価します。
事業戦略の振り返りを通じて、戦略を適宜調整し、企業の目標達成に向けた効果的なアプローチを常に更新していくことが重要です。
7.事業戦略に関する企業の成功事例
事業戦略の策定と実行において、成功事例を見ることは実際の戦略がどのように企業の成長に貢献するかを理解するのにとても有益です。ここでは、スターバックスコーヒーとメルカリの事業戦略を紹介します。
多角化戦略の成功例|スターバックスコーヒー
スターバックスコーヒーは、多角化戦略で成功している企業です。スターバックスは、コーヒーを中心とした飲料の提供にとどまらず、フードアイテムやコーヒー豆、コーヒー関連商品の販売にも積極的に展開することで、ブランドの認知度とリーチを拡大しています。
また、快適な店舗環境と質の高いサービスによって、「サードプレイス」としての店舗体験を顧客に提供することに成功しました。顧客が自宅や職場以外でリラックスできる空間を提供することで、ブランドロイヤルティを高めました。
さらに、積極的に海外展開を進め、各国の文化や好みに合わせた商品開発とマーケティング戦略により、世界中でスターバックスのブランドを確立しました。
シナジー拡大の成功例|メルカリ
メルカリは、C2C(消費者間取引)のフリマアプリから出発し、その後、金融サービスや物流サービスへと事業領域を広げました。
たとえば、ユーザーの利便性を高めるために、決済システム「メルペイ」を導入しました。これにより、プラットフォーム内での取引はもちろんのこと、実店舗での決済にも対応することで、ユーザーのエンゲージメントとサービスの利用拡大を実現しました。
また、商品の配送プロセスを効率化するために、自社の物流ネットワークを構築しました。ユーザーがよりかんたんに、迅速に商品を送受できるようになり、サービスの利用促進につながっています。
異なる事業領域間でのシナジー効果の追求により、既存のユーザーベースを活用しつつ、新たな価値提供と収益源の開拓を実現しています。