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自己評価とは、自分で自分について評価するシステムのこと。ここでは、自己評価が高い人の特徴や自己評価のメリット、またその重要性について解説します。
目次
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1.自己評価とは?
自己評価という言葉には、「自分についての評価を自分自身で行う(吟味する)システム」「自分に対する価値そのもの」2つの意味があり、自己肯定感や自尊感情と似た意味で用いられる場合もあります。
自己評価は価値を見い出すこと
自己評価の目的は、自己の価値を見つけること。自己評価は、他者のための働きかけではなく、あくまで自分自身の成長のために行う取り組みで、目的は、自分の変化や優れている点、改善すべき点や至らない点などに自ら気付くことです。
自己評価とは、「自分自身の行動から価値を見い出すこと」とも言い換えられます。
自己評価する重要性
企業における自己評価は、人事考課のひとつとして重要視されているのです。自己に対して適切な評価ができていれば、自分の抱えている課題や目標、自分が持つ能力について正しく意識できている人材として認められるでしょう。
正しい自己評価は、昇進や昇給に直接影響を与えるだけでなく、自分の職務内容からパフォーマンス、努力や成果など労働におけるあらゆる側面を客観的に考える絶好の機会でもあるのです。
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2.自己評価が高い人の特徴
英語でself-evaluation、もしくはself-assessmentといわれる自己評価ですが、自己評価が高い人にはどのような特徴があるのでしょうか。ここでは自己評価が高い人の特徴を、よい面と悪い面あわせて5つ解説します。
- 他人を見下す傾向にある
- プライドが高い
- 根拠のない自信がある
- 立ち直りが非常に早い
- アピールが上手い
①他人を見下す傾向にある
必要以上に自己評価が高いと、他人は自分より劣っているものとして下位に見てしまいがちです。つまり自分を客観的に見られず、過大評価してしまいます。
ある研究によれば自己評価が高すぎると困難に直面した際、攻撃的になり、成功する可能性が低いと分かっていながら実行に移す傾向にあるそうです。
②プライドが高い
自己評価が高い人は、他人よりも優位に立っていたいという自尊心(プライド)が強い傾向にあります。これは自分に対する評価が本来の値より高いことでもあるのです。
プライドの高さは、誰かに褒められたい、誰かに認められたい、他人より優位に立ちたいという気持ちの裏返しでもあるもの。つまり自己評価が低いあらわれといえます。
③根拠のない自信がある
自己評価の高い人は「できません」「無理です」といった否定的な言葉をあまり使用しません。そこには実力や実績が伴わない、根拠のない自信があるからです。
根拠のない自信は、未経験のことに挑戦しやすかったり、実績がなくてもポジティブに振る舞えたりといくつかのメリットがあります。その一方、危険を見極められない、危機管理ができないといったデメリットも存在するのです。
④立ち直りが非常に早い
自己評価が過度に高い人は、失敗やミスの根本的な原因が自分にあるとは思いません。たとえ自分に落ち度があったとしても、自分のせいではない、誰かが気づけば防げた、失敗したのはゴーサインを出した上司のせいだ、と開き直ります。
立ち直りの早さは、よくも悪くも人からの声に耳を傾けないことでもあります。成功へのアドバイスを素直に受け取れず、「なぜ自分の評価は下がるんだ!」など、自己と他者との間に評価のズレが生じやすいのです。
⑤アピールが上手い
自己評価の高い人は、自分の強みや長所に強い自信と誇りを持っており、根拠の有無にかかわらず、強い自信は自己のアピール力につながります。たとえば人事選考の場を想像してみましょう。
アピール力の高い人材は、よくも悪くも担当者の目に留まります。つまり自己評価の高い人は、自己を売り込む力が抜きん出ているのです。
自身の自己評価が高いか低いかに気づけない社員もいます。そうした場合は上司が1on1ミーティング等で客観的な意見を伝える必要があります。
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3.企業での自己申告制度
企業における自己申告制度とは、社員の能力や勤務態度、実務に対する貢献度などを一定の基準で評価し、それらを賃金管理や昇給、配置転換や能力開発などに反映させる制度のこと。人事考課や自己評価、自己申告や人事評価などと呼ばれています。
社員に自己評価をさせる目的
自己申告制度は多くの企業で採用されています。では企業はなぜ、社員に自己を評価させるのでしょうか。自己申告制度、つまり自己評価には大きく5つの目的があります。ここでは企業が社員に自己評価をさせる目的について見ていきましょう。
自分の成長を冷静に確認させる
どれだけ客観的な視点を持っていても、私たちは完璧な自己評価を下せません。ポジティブの意味であれネガティブの意味であれ、少なからず何らかの色眼鏡を挟んでいます。
社員に自己評価をさせる目的は、自分の成長を冷静に確認させるためです。自己評価表の作成を通して、社員は自己を冷静に確認し、適切に振り返りを進められます。
過小評価や過大評価をしていないか確認する
自己申告制度の目的は、自分の成果や能力、努力している点などを上司や経営層に正しく伝えること。自己評価と上司評価が異なる場合、これらは正しく伝えられたといえるでしょうか。
社員が達成できていると思った項目が、上司にはできていないと判断されることもめずらしくありません。これは目標の達成に対して、双方の間に何らかの乖離が生じている状態です。
乖離を埋め、過小評価や過大評価が生じていないか確認することも、社員が自己評価を行う目的のひとつです。
待遇の明確な根拠となり、公平な評価ができる
自己申告制度は、賃金管理や昇給などの待遇に対する明確な根拠となり得る制度です。労務行政研究所が行った調査によれば、9割を超える企業が異動や配置希望を、8割を超える企業が現職務に対する社員の評価を自己申告制度で尋ねています。
異動や配置転換は、自己申告による本人の意向をふまえたうえで行うほうがより円滑に進みます。自己申告制度には、不平等さを取り除き、公平な評価を目指すという目的もあるのです。
会社の方向性や社員に求める姿勢の可視化
会社の方向性と社員の意識や実務にズレが生じていては、会社は期待する成果を得にくいでしょう。社員に対する評価軸を明確にして、会社の方針を示すことも自己申告制度の目的です。
社員は明確な評価軸を見ると、業務本来の目的や過不足のあるスキル、会社からの評価を正しく理解できます。また反対に、会社の方向性が見えない状態では、社員の自己評価や実績も思うように上がりません。
社員のモチベーション向上
自己申告制度の導入には、社員のモチベーションをあげる目的もあります。企業の成長にとって、人材の活性化は必要不可欠です。自分の評価が別の社員とは違うテーブルで評価されているとしたとしたら、はたしてどう感じるでしょうか。
適切に評価されていないと感じ、モチベーションが下がってしまうでしょう。全社員を同じテーブルで公平に評価することには、働くうえで欠かせない信頼関係を築く目的もあるのです。
レイティング
レイティングとは、社員をいくつかの評価基準に応じて点数を振り分けたり、S評価、A評価といったように明確なランクをつけたりすること。
かつては自己申告制度においてもレイティングが使われていました。しかし評価がより複雑になるという声も増えたため、レイティングを廃止して、ノーレイティングと呼ばれる評価制度を取り入れる企業も増えているのです。
自己評価の目的や意味を社員に伝えても、自己評価をする際には忘れてしまい、的外れな自己評価になってしまう可能性があります。
カオナビなら自己評価シートをシステム化した上で、自己評価のポイントをメモとして評価シート記載しておくことが可能です。社員がルールを確認しながら自己評価することで、評価の質が上がり、差し戻しの手間も減るでしょう。
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4.自己評価が低い人の特徴
自己評価の低さは、その大小により謙虚とも卑屈ともとらえられます。過度に自己評価を下げると、正しく成果がアピールできないだけでなく、毎回フォローを求めているようにも受け取られてしまうのです。
そんな自己評価が低い人にはどのような特徴があるのでしょうか。
- マイナス思考で考えがち
- ほめられることが苦手
- 反省ばかりしている
- 成功しても運が良かったと考える
- 「すみません」が口癖
①マイナス思考で考えがち
自己評価が低い人は、マイナス思考で考えることが多くなっています。行動を起こす前から「これは失敗しそう」「やってもどうせ解決できない」「分からない部分が多すぎて不安」とマイナスに考える癖が付いているのです。
このマイナス思考は、結果が見えない未来の部分にもおよびます。たとえ成功する可能性があったとしても、マイナス思考により実現が叶わず、自己評価の低下を引き起こすのです。
②ほめられることが苦手
自己評価が低い人には、褒められるのが苦手という人も少なくありません。誰かに褒められても、自分の評価はそこまで高くないため、謙遜する形で相手に返してしまうのです。
これがエスカレートすると「この程度で褒められるなんて、何か言葉の裏があるのでは」と被害妄想にも近い思い込みに発展します。過度な思い込みは、心身を疲弊させ人間関係にも支障を来たすでしょう。
③反省ばかりしている
ときには適度な反省も必要です。課題解決に向けた反省は、問題点を浮き彫りにし、次へのモチベーションにつながります。
たとえば、成功した部分やクリアできたものがあったにもかかわらず、マイナス面ばかりを見て反省するとどうなるでしょうか。あたかも自分は至らない人間だ、マイナス面が多く不必要な存在だ、と勘違いしてしまうのです。
④成功しても運が良かったと考える
自己評価が低い人のなかには、成功を自分の能力や努力の結果によるものと考えない人もいます。たとえ成功したとしても、それは自分自身の努力や実力によるものではなく、たまたま運がよかっただけと考えるのです。
一方、失敗したときには「失敗したのには理由がある。自分の何が至らなかったのだろう」とネガティブな思考に陥ります。自分自身の能力を正しく把握できていないのです。
⑤「すみません」が口癖
日常生活において「すみません」などが口癖になっていないでしょうか。どちらも、本来は相手に謝罪を伝える際に用いる言葉です。
原因がほかにあったりただ小さな依頼をするだけだったりしても、これらの言葉を口にすると「自分が悪い」と無意識のうちに思い込んでしまうのです。「すみません」などの口癖で自己評価を下げていないか、一度自身を振り返ってみましょう。
自己評価が低い社員には、1on1ミーティング等で客観的な意見や良いところを伝え、自信を持ってもらうことが大切です。1on1を効果的に行うための解説資料のダウンロードは⇒こちらから
5.自己評価が低いことのデメリット
自己評価が低い人は、自分に自信がないだけでなく、何事に対しても否定的な思考を持つ傾向にあります。自己評価の低さには、どのようなデメリットがあるのでしょうか。自己評価があまりにも低いと、次のようなデメリットを引き起こす可能性があります。
チャンスをものにできない
自己評価が低く、何事に対しても消極的な状況が続くと、挑戦する機会を逸してしまいます。自身にとってのチャンスは、誰かが与えてくれるものではありませんし、チャンスに対してアラートが上がるシステムも残念ながら存在しません。
日常生活のなかで訪れるチャンスに気付けるかどうかは、本人の心持ち次第なのです。
精神的に疲弊して無気力になる
自己評価の低い人は、不安や悩みを感じても誰かに相談するのが苦手です。「不安を相談して相手に迷惑をかけるかもしれない」「どうせ相談しても何も変わらない、ならば自分が我慢すればいい」と自分の考えを押し殺して無気力になりがちといえます。
精神的な疲弊がさらにひどくなると、うつ病などの精神疾患にかかる恐れもあるのです。
良い人間関係を得られない
私たち人間は、他者とのかかわりによって人としての自我を持ちます。他者とのかかわりがある以上、他人からの視線や評価、人間関係を完全には遮断できません。
自分を卑下したり後ろ向きな発言を繰り返したりする人間に、積極的にかかわりたいと思うでしょうか。自己評価の低さによるネガティブな発言や態度は、周りの人たちに近寄りがたい印象を与えてしまいます。
自己評価が低い人は気づかないところでストレスを感じており、離職につながる可能性があります。
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6.自己評価を前向きなものにするために
自己評価は一度下がったら下がったきり、二度と上がらないもの、ではありません。たとえ現在の自己評価が低くても、意識や行動を変えると、ある程度は改善できるのです。ここでは、自己評価の低さを改善する方法について見ていきましょう。
最悪を想定して楽観的に行動する
自己評価が低い人は、まだ確定していない未来に対しても悲観的に考えがちです。それは未来の失敗を防ぐことでもあるので、多少の悲観は問題ありません。しかし行き過ぎると自己評価の低下につながります。
自己評価を前向きなものにするには、最悪の事態以外は問題ない、それ以外は乗り切れる、とある程度楽観的に考えて行動してみましょう。自分を責めることが徐々に減り、自己評価も高まります。
成長を記録する
自己評価を上げるには、等身大の自分をきちんと評価することが必要です。一言二言でも構いません。自分自身に対する成長記録をつけてみましょう。
「今日はこの課題をクリアできた」「今日はこんないいことがあった」「こんな気持ちを抱いた」など。昨日の自分と今日の自分を比較できればベストですが、難しい場合はポジティブでもネガティブでも構いません。
記録によって、「自分にはこんな能力がある」「自分はこう感じている」と、自分自身を客観的に評価できます。
前向きな言葉を使う
自己評価が下がっていると感じたら、意識して前向きな言葉を使ってみましょう。
「これはできないかもしれない」と言葉にするより「どうすればできるのか考えてみよう」「成功するには何が必要なのか考えてみよう」と言い聞かせたほうが、前向きな行動につながり、自己評価の低下を防げます。
そのうちに、徐々にできると感じることが増えるため、自己評価を上げることも期待できるのです。
部下(社員)の自己評価を前向きにする的確なアドバイスやフィードバックを実施するためには、部下の理解が重要です。部下のスキルや個性、現状を理解し、コメントすることで部下のモチベーション向上にもつながります。
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7.正しい自己評価はメリットにつながる
正しい自己評価ができる状態は、自分にできることとできないことを適切に判断できている状態とも言い換えられます。
「自分にこれができるはずない」「自分は誰にも受け入れられない」というような、現実と思い込みとの乖離が自己評価の低下を招くのです。正しい自己評価には、次のようなメリットがあります。
自信につながる
正しい自己評価は自信につながります。自信が揺らぐとき、私たちは正しく自己評価ができていない可能性があるのです。しかし何も無理に自分を受け入れる必要は、ありません。「自分が受け入れられない自分を受け入れる」から正しい自己評価が始まります。
自分の価値を正しく理解し、それにもとづいた自己評価ができれば、他者に脅かされることのない「本物の自信」が手に入るでしょう。
会社などでの環境抑制につながる
正しい自己評価を持つと、他者が見落としている仕事を主張できます。
「抱えている業務が終わらないと次の部署に依頼できない。しかし自分には必要なスキルが不足していて進まないから、助けてほしい」と本人から発信することで、上司からの指示が自然かつ公平なものになります。
正しい自己評価は、業務環境の健全な抑制につながるのです。
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