決済とは? 決裁との違い、キャッシュレス決済について

決済とは、代金を支払って売買取引が終了すること。決裁との違いやキャッシュレス決済などさまざまな観点から、決済について解説します。

1.決済とは?

決済とは、売買契約に基づいて「買い手が代金を支払う」「売り手が金融商品や商品などを受け渡す」という行為により、売買取引を終了すること

ビジネスの世界では、お金と物やサービスの交換が日常的に行われており、「お金や物、サービスを受け取る権利を債権」「お金や物、サービスを引き渡す義務を債務」と呼びます。決済は、お金で代金を支払って債権・債務を解消することです。

決済とは、お金を支払って債権・債務の関係を解消する、すなわち売買取引を終了することです

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2.決済と決裁の違い

決済と決裁、どちらも「けっさい」と読みますが、2つの意味は異なります。それぞれの意味について解説しましょう。

決裁とは?

決裁とは、権限のある人物が部下の出した案を採用するかどうかを決定すること。ビジネスの世界でも決裁という言葉は多く用いられます。たとえば「企画書について、社長から決裁をもらった」など、部下が上司に最終的な決定を仰ぐ場合などです。

一般的に決裁を行う人物は「権限のある人物」ですが、ビジネスの世界で決裁を用いる場合には、「責任ある立場」「裁量権を持つ役職にある」といった人物になります。

それぞれの違い

決済とは、お金を支払ってで債権と債務の関係を解消することで、決裁は責任ある立場や裁量権を持つ人物が他者が出した案を採用するか否かを決めることです。

決済はお金に関わり、決裁はアイデアの採用に関わる、この点が両者の大きな違いです

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3.一般化しつつあるキャッシュレス決済

キャッシュレス決済が一般化してきました。紙幣や硬貨といった現金を使ったり持ち歩いたりする必要がなく、支払いが簡単にできるため、さまざまなキャッシュレス決済が誕生しています。そんなキャッシュレス決済の方法を5つ解説しましょう。

  1. クレジットカード決済
  2. デビットカード決済
  3. 電子マネー決済
  4. QRコード決済
  5. スマホ決済

①クレジットカード決済

クレジットカード決済とは、クレジットカードの加盟店でショッピングをすると、後にクレジットカード会社から料金の請求が来るという後払い方式のキャッシュレス決済サービスです。

代表的なクレジットカードブランドには、VISAやアメリカン・エキスプレス、MastercardやJCBなどがあり、「国内外を問わず使用できる」「クレジットカードブランド加盟店でのみ使用可能」といった特徴を持ちます。

②デビットカード決済

デビットカード決済とは、即時払いができる決済サービスのことで、ショッピングをする際、決済と同時に登録してある銀行口座の残高からショッピング金額が引き落とされます。

クレジットカード決済のように、後からの決済ではないため、「現金で買い物をする感覚でカードが使える」「便利なカード決済ができる」という2つのメリットが得られるのです。現金派でも抵抗なく使用できる決済サービスでしょう。

③電子マネー決済

電子マネー決済とは、前払い方式によるキャッシュレス決済サービスのこと。事前にカードもしくはアプリ内に残高をチャージして利用するため、即時払い方式のキャッシュレス決済サービスよりも使いすぎのリスクを低減できるのです。

また、クレジットカードのような審査も不要で手軽に始められます。Suicaなどの交通系電子マネーやnanacoやWAONなど小売大手が独自に発行する電子マネー機能付きのキャッシュレス決済サービスなど、その種類は多様です。

④QRコード決済

QRコード決済は、急速に普及している決済サービスで、下記2つの方法があります。

  • 店舗でQRコードを用意し、QRコードをユーザーのスマホアプリで読み取ってもらう
  • ユーザーのスマホアプリで表示したQRコードやバーコードを店舗のQRコードリーダーで読み取る

QRコード決済の多くは、事前にチャージした金額まで利用できるプリペイド方式を採用しており、チャージ額が少なくなるとオートチャージされるものもあります。

⑤スマホ決済

スマホ決済とは、銀行口座をスマホアプリに登録するだけで使えるという利便性を持つ決済方法です。

発行手続きの煩わしさから解放されたりスマホ決済事業者によってポイント還元が受けられたりというメリットがあるため、常時持ち歩くスマホを使って楽に買い物ができると、ユーザーが増えています。

キャッシュレス決済には、「クレジットカード決済」「デビットカード決済」「電子マネー決済」「QRコード決済」「スマホ決済」の5つがあります