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マンダラート、もしくはマンダラチャート、曼荼羅シートと呼ばれるものがあります。思考を整理することができる技法とあって、注目を集めているのです。ここでは、
- マンダラートとは何か
- マンダラートの効果や作成方法
- 作成に当たっての注意点
などを説明します。
目次
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1.マンダラート(マンダラチャート)とは?
マンダラートとは、曼荼羅(マンダラ)模様のようなマス目を作り、そのマス目一つ一つにアイデアを書き込むことで、アイデアの整理や拡大などを図り、思考を深めるツールです。紙と鉛筆さえあればできるため、手軽な発想法・思考法としてさまざまなシーンで活用されています。
投手と打者の二刀流で世界にはばたいた大谷翔平選手は、花巻東高校時代にマンダラートを使って今後どうなりたいかといった夢に対する思考を整理し、実行に移しています。
マンダラートのアプリが開発されるなど、活用範囲は今後さらに広まると考えられるでしょう。
※「マンダラチャート」は一般社団法人マンダラチャート協会の登録商標です
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2.マンダラートの例
マンダラートは、紙を数枚と筆記用具を準備することで作成できます。
- 紙に縦3マス×横3マス、合計9マスのマス目を書く
- 中心のマス目に、これから思考や発想を深めたい課題を書き込む
- 課題を書いたマス目の周りのマスに、課題に関連した語句を思いつくままに記入
- 9マスすべてを埋めたら、課題以外の8マスの中から1マスを選択し、そのマスに記入されていた語句を別紙に書いたマンダラート中心のマスに転記
- 新しいマンダラートは③の手順に戻り、そこから繰り返す
「❶❷❸❹」「❸❹」「❸❹」という手順で何度も反復することで、思考を深めていくのです。
中途採用の目標についてマンダラートを作成した例
中心のマス
外側のマス
桑沢デザイン研究所に所属していた今泉氏ですが、そこを出てからデザインコンサルタントとしてさまざまな領域とデザインとを融合させた独特の価値観でムーブメントを起こしたのです。
今泉氏は、「人間社会のあらゆる問題は、デザインの手法で解決できる」とし、
- グラフィックデザイン
- 商品のデザイン
- 経営のデザイン
といった領域のデザイン化を進め、最終的にたどり着いたのが、思考のデザインでした。この領域で今泉氏が1987年に考案したのが、マンダラートです。
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3.マンダラートの効果
立命館大学建築系の大学生や大学院生の100名を対象とした特性要因図・ポジショニング法などを含む19の手法を比較した、マンダラートの効果に関する報告があります。それによると、
- 手法自体が使いやすい
- アイデアの量が増える
- アイデアがブラッシュアップできる
- 意見の共有、組み合わせが可能
といった4つの効果が確認されています。
さらに、自分の考えを絵で表現し、マインドマップと併用することで、よりマンダラートの効果を高めることができることも分かっています。
マインドマップは、情報の整理だけでなく、記憶や集中力、直感などにも大きな影響を与えるとされている発想術。絵を用いるため、児童にも簡単にできるのが特徴です。
実際、国語指導の際、マインドマップによって情報の理解や整理をする土台をつくり、それをマンダラートに変換した結果、自分の思考を視覚的に整理・分類しやすくなったという報告もあります。
なぜ目標達成できるのか?
マンダラートによって目標が達成できる最大の理由は、自分が問題意識を持っていることに関して、その実現のための具体的なアクションが分かること。私たちは、頭の中でさまざまなことを考えていますがマンダラートを活用すると、
- どんなことを考えているのか
- 優先すべきものは何か
- 思考漏れはないか
といったことを視覚的にチェックできます。マンダラートを用いれば、問題解決や夢の実現のためのアクションプランに、思考を整理しながらどんどん近づけるのです。それが、マンダラートで目標が達成できる理由といえます。
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4.大谷翔平選手のマンダラート活用例
大リーグで活躍中の大谷翔平選手は、マンダラートの活用者です。投手と打者の二刀流で、2016年にはNPB史上初「2桁勝利・100安打・20本塁打」を達成する活躍を見せています。
岩手県奥州市出身で、花巻東高校の野球部では佐々木監督のもと、練習を重ねました。佐々木監督は、自身が読んだビジネス書にあった「目標達成用紙」と呼ばれるマンダラートを野球部の指導に導入したのです。
大谷選手はマンダラートの中心に「ドラフト1位で8球団から指名される」という夢を記入し、達成するためのアクションプランを周囲のマスに記入していくマンダラートの手法を進めています。
そしてマンダラートに従ってアクションを実行した結果、大谷選手は2012年10月25日、ドラフト会議で北海道日本ハムファイターズの単独指名を受けることになったのです。
花巻東高校の「目標達成用紙」
花巻東高校時代に大谷翔平選手が書いた「目標達成用紙」を実際に見てみましょう。9マスの真ん中に、夢である「ドラフト1位で8球団から指名される」とあり、残りの8マスにはその夢を実現させるために必要な要素として、
- 体力づくり
- メンタル
- 人間性
- コントロール
- スピード160km/時
などが書かれています。
そして夢を叶えるために挙げた8つの要素は、新しく用意したマンダラートの中心にそれぞれ転記され、同じように8つの要素を実現するためどのような要素が必要になるのかを、別のマンダラートに書いています。
大谷選手の場合、体力づくりに関しては、
- 柔軟性
- スタミナ
- 体のケア
- メンタルについては、
- 波を作らない
- ピンチに強い
- 一喜一憂しない
などが記入されていました。
このように問題を整理しながらブレイクダウンすることで、「ドラフト1位で8球団から指名される」という夢を叶えるために実行すべきことが、具体的になったのです。
大谷翔平選手が使った目標達成シート(マンダラチャート)とは? 作り方
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5.マンダラートの書き方、基本的な作り方
マンダラートの書き方には、基本があります。これを押さえることで、マンダラートが無理なく作成でき、やるべきことが明白になるでしょう。マンダラートの基本的な作り方について、ステップを追って説明します。
- メインテーマを決め、周辺8マスに関連語句を記入
- 記入した8マスから次のマンダラートを派生
- 81マスのマンダラートから一つずつクリア
ステップ①メインテーマを決め、周辺8マスに関連語句を記入
最初のステップでは、下記2点を行います。
- メインテーマを決め、9マスの中心に記入する
- 残りの8マスに、メインテーマから連想される語句を記入する
メインテーマはすぐに記入できても、関連語句が埋まらない場合もあるでしょう。関連語句に正解不正解はありません。難しく考えずメインテーマから派生するイメージを自分なりの言葉にしましょう。
ステップ②記入した8マスから次のマンダラートを派生
メインテーマの周囲に記入した8つの関連語句を使って、次のマンダラートをつくります。
- 8つの関連語句をメインテーマの次にくる小テーマと設定
- 小テーマを次のマンダラートの中心に記入
- 小テーマから派生する関連語句を小テーマの周囲にある8つの空欄に記入
こうして、メインテーマからマンダラートを広げていくのです。
ステップ③81マスのマンダラートに書かれた関連語句を一つずつクリア
中心にあるメインテーマから8つの小テーマが導き出され、それらに対してもそれぞれ8つの関連語句が記入すると、合計81マスのマンダラートが完成します。
それぞれのマスに入っている語句はすべてメインテーマに関連があるもの。関連語句を一つ一つクリアしていけば、メインテーマの達成にどんどん近づくでしょう。やるべきことが明確で、行動も起こしやすいという点もマンダラートの特徴です。
目標設定した後は、進捗の確認と振り返りを行い、次のアクションを決めることが重要です。カオナビなら目標とのギャップや進捗の可視化し、ギャップを埋めるためのアクションを明確にできます。
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6.マンダラートを書く際のポイント、注意点
マンダラートを書く際には、いくつかの注意点があります。
- 最低81マス、すべて記入する
- どうしてもマスを埋められない場合には、中心のマンダラートを変更する
- アイデアが浮かばない際は放置して、次のマンダラートへ
①最低81マス、すべて記入する
マンダラートをつくる際、最も注意したいことは最低でも81マスをすべて埋めること。なぜなら81マスを埋める思考がなければ考え抜いたことにならず、中途半端な結論で終わってしまうからです。
思考は多い分には問題ありませんので、81マス以上にマンダラートを発展させても構いません。
どうしても思いつかない場合は、無理やり考えてマスに記入します。マンダラートを使って徹底した思考の整理を行うには、最低81マスを埋めることが必須と認識しておきましょう。
②どうしてもマスを埋められない場合には、中心のマンダラートを変更する
「最低81マスは埋める」ことが、マンダラートを作成する際の最低条件です。無理にでも関連語句を連想して81マスを埋めなければ、マンダラートは成り立ちません。しかし、頭をいくらひねっても関連語句が思い浮かばない場合もあるでしょう。
その原因として考えられるのは、すでに記入してある小テーマが袋小路に陥っている可能性。深掘りできない小テーマだった場合、思考は広がらず、いくら考えても行き止まりになってしまいます。その際は、思い切ってメインテーマとして設定した語句の変更を考えてください。
まず、本当に実現したいものをメインテーマとして設定できているのかを再確認します。表現を変えると同じ内容でも連想がしやすくなる場合もあるからです。どうしても81マス埋められないときはメインテーマを再考して、再度関連語句の連想からやり直しましょう。
③アイデアが浮かばない際は放置して、次のマンダラートへ
小テーマが袋小路になっている場合以外でも、アイデアが浮かばないケースがあります。その原因は、マンダラートの全体像がぼやけてしまっていること。そうなるとマンダラートの作成はストップしてしまいます。
マスを埋めることに気持ちが集中しすぎて全体像が見渡せず手順通り順番にマス目すら埋められなくなったときは、一旦そのマンダラートは放置してみましょう。そして、次のマンダラートの作成に取り掛かります。
マス目が埋められていくに従って全体像が把握でき、それにより埋められなかったマス目に新しい発想が生まれるかもしれません。本来のマンダラート作成手順ではありませんが、81マスを丁寧に埋めていく作業を通して思考は整理されます。
関連語句の連想を丁寧に、そして根気強く行うことが重要でしょう。
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7.マンダラートとマトリックス法の違いは?
マンダラートと類似する思考法に、マトリックス法があります。マトリックス法は、マンダラートと同じでエリアを分割した図を用いた思考法の一つです。マンダラートとマトリックス法との大きな違いは、中心のマス以外の8マスの位置関係が不問とされている点。
9マス全てを埋めるという基本的なルールは、両者で大きな違いはありません。それぞれの特徴をしっかりと理解して、適切な思考法を選択しましょう。
マトリックス法とは?
マトリックス法の特徴は、変数を用いて思考を展開すること。マトリックス法では、変数2つを組み合わせることから始めます。
- 紙に3マス×3マス、合計9マスを書くのと併せて、縦軸・横軸に3つの変数を記入する空欄を設ける
- 縦軸と横軸にそれぞれ変数を記入
- それぞれの変数ごとに考えられる要素を洗い出し、記入
- それらの組み合わせを使って、現状の分析や発想の転換を実施
この変数を用いた手法は、
- マーケットの動向分析
- 業態開発
- 新商品の企画
- 現状マップ作り
などに使用されています。
スティーブ・ジョブズの2×2マトリックス
アップル社の創設者として有名なスティーブ・ジョブズも、マトリックスを使って製品戦略に関する思考を整理しています。スティーブ・ジョブズによるマトリックスは、2×2の4マスを使用したもので、「4事象マトリックス」と呼ばれています。
- 縦軸は「デスクトップ」「ポータブル」の2種類
- 横軸は「一般消費者向け」「プロ向け」の2種類
を設定することで、製品開発の方針を決定しました。その方針に従って開発されたのが、
- iMac
- iBook
- Power Mac
- Power Book
などでどれも今では一般的に認知されている製品です。
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