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メンタルヘルスマネジメントとは、働く人たちの健康面をサポートするものです。ストレスとの関係、検定試験やメリットなど詳しく解説します。
目次
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1.メンタルヘルスマネジメントとは?
メンタルヘルスマネジメントとは、働く人のメンタルがマイナス方向に進まないよう職場環境の改善やストレス緩和をするなど、心の健康面におけるサポートを重要視すること。労働者が能力を発揮できる職場にするため、必要とされています。
メンタルヘルスとは?
メンタルヘルスとは、精神衛生や心の健康のこと。具体的には、精神的な疲労やストレスを減らして、うつ病などの精神疾患の予防や早期治療による改善によって良い心の状態を指します。
職場で強いストレスを感じている人が年々増加しており、厚生労働省は2010年、「職場における心の健康づくり」の指針を公表しました。
メンタルヘルスマネジメントの目的
メンタルヘルスマネジメントの目的は、労働者が仕事で自身の能力を発揮して活気ある職場にすること。中心的な役割となるのは経営層や人事総務部門です。
メンタルヘルスマネジメントでは、ストレスに関する質問票に労働者が記入し、それを集計・分析して、労働者のストレスがどのような状態にあるのかを調べます。
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2.メンタルマネジメントとは?
メンタルマネジメントとは、モチベーションを維持するための自己コントロールや自己管理のこと。たとえばプレッシャーを克服する、重要な場面で注意を集中させる、リラックスする、緊張を高めるなどです。
メンタルマネジメントの目的
メンタルマネジメントの目的は、モチベーションの維持をよりポジティブな方向に導くことで、目標までどうやって到達するのか明確でない、どうしたらいいのか迷っている際に役立ちます。
高いモチベーションを維持する必要がある人たちにとって、メンタルマネジメントは必要不可欠とされているのです。
メンタルマネジメントが必要なとき
スポーツ界ではあがり症の解決に、メンタルマネジメントが利用されています。日常生活でも下記のようなときにメンタルマネジメントが必要です。
- 目標を立てても毎回計画倒れになる
- 就職活動では最終の面接試験で必ず落ちてしまう
- 準備万端にもかかわらず、本番ではうまくいかない
- 日常生活の中で無意識に破壊的になったりする
メンタルヘルスマネジメントとの違い
メンタルマネジメントは、アスリートなどに必要な「あがり症の解消」や「目的の達成するためメンタルをプラスの状態に持っていく」など、自らのパフォーマンスを最大に引き上げる役割を果たすものです。
それに対してメンタルヘルスマネジメントは、労働者のメンタルがマイナス方向に行かないよう心の健康サポートを重視しています。
社員のモチベーションの維持・向上には、現状把握が重要です。
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3.大きく関係するのは「ストレス」
心の健康を脅かす要素は、ストレスです。ストレスは、ストレッサーといわれる、心理的、感情的、環境的、物理的な物による負荷や刺激により起こるとされています。
ストレスチェックの義務化
労働安全衛生法にもとづいて、平成27年から労働者が50名以上の全事業所に1年に1回のストレスチェックの実施が義務化されました。
ストレスチェックは医師(産業医)、保健師、精神保健福祉士などの資格者が行います。ストレスに関する質問票(選択回答)に労働者が記入し、それを集計・分析することで、自分のストレスがどのような状態にあるのかを調べるのです。
ストレスチェックの目的
ストレスチェックの目的は下記のようなものです。
労働者が自分のストレスの状態を知ることで、ストレスをためすぎないように対処したり、ストレスが高い状態の場合は医師の面接を受けて助言をもらったり、会社側に仕事の軽減などの措置を実施してもらったり、職場の改善につなげたりして、「うつ」などのメンタルヘルス不調を未然に防止することです。
ビジネスパーソンのストレス傾向
ビジネスパーソンのストレス傾向を調査したデータによると、心身の疲労を感じる人は7割以上存在しました。その原因は、人間関係の悩み、仕事へのプレッシャー、給料が少ないなどです。女性ではパワハラ上司への悩みが最も多いストレスの原因でした。
人間関係の悩み
人間関係に悩んでいるビジネスパーソンは、4人に1人以上いるとされています。具体的な内容は次のとおりです。
- 無理な指示出しをする上司
- 指示がコロコロ変わる上司
- 高圧的な態度で接してくるパワハラ上司
- 注意をすると逆ギレする部下
- 指導しても仕事を覚えようとしない部下
- 時間にルーズな同僚
- 自分の仕事を押し付けてくる上司や同僚
パワハラからくるストレス
上司や同僚からのパワハラが原因でストレスを感じる人は多いです。パワハラとは、職務上の人間関係や職場内の優位性を利用した精神的、身体的な苦痛を与える行為のこと。
たとえば上司と部下、社員と派遣社員などの間で地位の強い者による嫌がらせやイジメなどがあります。パワハラの内容は、暴行、侮辱、仲間外し、無視、仕事の妨害や強制などです。
ストレスチェックや意識調査には、カオナビのアンケート機能が便利です。
充実したテンプレートが用意されていて、独自の質問も簡単に作成可能。
アンケート機能で社員の声をリアルタイムに吸い上げることで、問題が大きくなる前にすばやく対応できます。
4.メンタルヘルスマネジメント検定
メンタルヘルスマネジメント検定試験は、厚生労働省による「労働者の心の健康の保持増進のための指針」に基づいて構築されたものです。心の不調を未然に防止し、活力ある職場づくりを目指すため、職場での役割に応じてメンタルヘルスケアを習得します。
「労働者の心の健康の保持増進のための指針」とは?
厚生労働省では、「国、事業者、労働者をはじめとする関係者が一体となって総合的かつ計画的に労働者の安全と健康を守り、労働災害防止対策に取り組めるよう、労働安全衛生法の規定にもとづいて「第12次労働災害防止計画」を策定しています。
事業者、労働者をはじめとする関係者自ら、積極的に対策を推進し、安全衛生水準の向上に努めることが求められるのです。その取り組みのひとつにメンタルヘルス対策の推進があげられています。
メンタルヘルスマネジメント検定の目的
仕事に不安や悩み、ストレスを抱えて、心の不調による休職や離職が増加している今、労働者が能力を発揮して職場で活躍するためには、心の健康管理への取り組みが重要とされています。
メンタルヘルスマネジメント検定試験の目的は、1人ひとりが自らの役割を理解し、ストレスやその原因となる問題に対処する方法を取得することです。
メンタルヘルスマネジメント検定の種類
メンタルヘルスマネジメント検定試験は、職位、職種別(対象別)に3つのコースで構成されています。3つのコースの目的や、到達目標などを紹介しましょう。
- I種(マスターコース)は経営幹部、人事労務管理スタッフ
- II種(ラインケアコース)は管理監督者
- III種(セルフケアコース)は一般社員
①I種(マスターコース)
対象は、人事労務管理スタッフ・経営幹部で、目的は社内のメンタルヘルス対策の推進です。
到達目標は自社の人事戦略、方針を踏まえた上で、メンタルヘルスケア計画、産業保健スタッフや他の専門機関との連携、労働者への教育、研修などに関する企画や立案、実施ができること。
出題内容は、企業経営におけるメンタルヘルス対策の意義と重要性、活動領域と人事労務部門の役割などとなっています。
②II種(ラインケアコース)
対象は管理監督者(管理職)で、目的は部門内や部下のメンタルヘルス対策の推進です。
到達目標は部下が不調に陥らないよう普及から配慮するとともに、部下に不調が見受けられた場合には安全配慮義務に則った対応を行うこと。
出題内容は、メンタルヘルスケアの意義と管理監督者の役割、個々の労働者への配慮、労働者からの相談への対応などです。
③III種(セルフケアコース)
対象は一般社員で、目的は組織における労働者自らのメンタルヘルス対策の推進です。到達目標は自らのストレス状況、状態を把握することにより不調に早期に気付き、自らケアを行い、必要であれば助けを求められること。
出題内容は、メンタルヘルスケアの意義、ストレスの基礎知識や気付き方、対処や軽減の方法などです。
メンタルヘルスマネジメントの3つのコース
メンタルヘルスマネジメントの資格取得には3つのコースがあります。それぞれのコースの特徴と内容を紹介しましょう。
- 労働者個人コース(セルフケア)
- 管理監督者コース(ラインケア)
- 企業組織コース(計画づくり)
①労働者個人コース(セルフケア)
セルフケアコース(個人コース)は、企業内におけるメンタルヘルスケアの入り口としても受験しやすい内容です。
セルフマネジメントが身に付いていることが検定で認められれば自らのことはもちろん、同僚の不調に気付き伝えることも可能となります。選択問題のみ2時間、100点中70点以上が合格基準で、受験料は4,400円です。
②管理監督者コース(ラインケア)
ラインケアコース(管理監督者コース)は、部門を統括する立場にある管理職や、部門内において職場環境の改善を図る立場にある人には好適の検定内容です。
相談を受けた際の話の聞き方、情報提供や助言の方法などや、心の健康問題をもつ復職者への支援方法などを問われます。選択問題2時間、100点中70点以上が合格基準で、受験料は6,600円です。
③企業組織コース(計画づくり)
企業組織コース(計画づくり)は、職場環境の改善を実施する立場にある人や、人事労務部門などで勤務状況や社内評価などをチェックする立場にある人に好適の検定内容です。
選択問題2時間、論述問題1時間。論述問題は実務を行う上で必要な知識とその応用力、総合的な判断力などを問われます。選択問題と論述問題の合計点が105点以上が合格基準(論述問題は25点以上)で、受験料は11,000円です。
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5.メンタルヘルスマネジメント検定を受ける理由
メンタルヘルスマネジメント検定試験は、受験する人の職位や職種に応じて、I種、II種、III種の3つのコースが用意されています。そのため職場内の役割に応じて、必要なメンタルヘルスケアに役立つ知識と対処方法を習得できるのです。
それにより、労働者の心の不調を未然に防止し、活気ある職場づくりを目指せるでしょう。
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6.メンタルヘルスマネジメントによるメリット
メンタルヘルスマネジメントによるメリットは、5つあります。それぞれについて解説しましょう。
- 職場のメンタルヘルス対策
- 部下に対して正しい知識でサポートする
- 仕事の質の向上
- キャリアアップにも役立つ
- 自ら心のケアができる
①職場のメンタルヘルス対策
自分のことだけでなく、部下が体調を崩さないよう日ごろから気に掛け、様子がいつも違っていれば適切な対応を取れるでしょう。
部下が気兼ねすることなく相談できる環境を整え、人間関係や業務内容など、どのような相談内容であっても耳を傾け、改善のためのアドバイスをするなどメンタルヘルスの視点から改善する方法が分かります。
②部下に対して正しい知識でサポートする
部下が強いストレスを感じていたり、日々の業務や人間関係などで困っていることがあったりする場合、相談に乗り、真摯に耳を傾けて適切なアドバイスを行うことが大切です。
その際にストレスやメンタルヘルスの正しい知識や対処方法を身に付けておくと、深刻な状況を未然に防げるでしょう。結果、部下の心の健康管理を正しくサポートできます。
③仕事の質の向上
会社で働く人全員が心の病もなく健康に働ける環境づくりは、労働者1人ひとりが持っている能力を発揮し活躍することにつながります。
ストレスや心の不安などない健全な労働環境は、仕事にやりがいや達成感を生み、生産性や業務の質向上を生み出します。労働者のメンタルヘルスケアに対して、組織的に取り組むことが大切でしょう。
④キャリアアップにも役立つ
メンタルヘルスの知識やスキルを活用すると、職場でのキャリアアップが期待できます。自分自身だけでなく、同僚や部下、会社全体の心の健康を日ごろから管理できるのがメンタルヘルスマネジメント。
心理カウンセラーや産業医よりも、身近で接しやすく相談しやすくなります。それにより心の不調を未然に防ぎ、職場を活気あるものに変えていく人材になれるでしょう。
⑤自ら心のケアができる
自分自身のストレス状態や心の不安、悩みに自ら気付き、正確に把握できます。心の不調に気づくと、精神的な病を患うことなく心の健康を取り戻せるのです。心の不調による休職や退職といった事態に至ることなく、自らのケアを迅速に行えるでしょう。
職場環境の改善やストレス緩和をするなど、心の健康面をサポートするメンタルヘルスマネジメント。従業員が能力を発揮できる職場にするためにこれからますます重要です。
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