OKR運用のコツ【目標設定・進捗管理・運用ツール】

OKRの運用には、評価や1on1の効率化も重要です。
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OKRを効果的に運用したいならば、OKRについての適切な知識は必要不可欠です。また、OKRの運用のコツを掴んでおけば、OKRを導入した際に役立つでしょう。

ここでは、OKRを自社の目標管理に活用したい企業向けに、

  • OKRを運用する際の注意点とは何か
  • OKR運用の具体的方法
  • おすすめのOKR運用支援ツール

などをまとめて解説します。

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1.OKRの運用方法と手順

OKRとは、目標と主要な成果をリンクさせて組織や個人の役割を明らかにしながら、組織全体の目標達成を目指す目標管理方法のこと。運用に定型はないので、OKRのベースとなる手順に従い、状況に合わせて最適に管理、運用するとよいでしょう。

OKRは、「Objectives and Key Results」の略語で、それぞれ下記のような意味を持ちます。

  • Objectives:目標
  • Key Results:主要な成果

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事前準備:OKRの設定

まず、OKRを状況に合わせて設定しますが、設定においても「このように設定するべき」といった定型的な方法はありません。組織や個人の置かれている個々の状況に応じて柔軟な発想で、臨機応変にOKRを変えていくことが可能です。

週次~月次:OKRの進捗管理

次に、週次~月次でOKRの進捗管理を行います。管理方法として推奨したいのは、下記のようなことです。

  • 可能な限り常時定量的に計測する
  • 常時、達成度をスコアリングできるようにしておく

場合によっては、マネージャーとメンバー、マネージャーと経営陣とのすり合わせを行いながら、問題解決方法を模索します。

四半期中:途中経過・進捗共有ミーティングの実施

そして四半期中で途中経過、すなわち進捗を共有するMTGを数回程度実施します。

  • Objectiveに対する進捗状況を共有するミーティングを実施
  • 停滞している案件は対策を考え、どうやって挽回を目指すのかを検討

案件によっては、Objective自体の削除やほかの重要なObjectiveに力を集中させるなど決断が求められることも。

四半期末:OKR評価の実施

最後、四半期末にOKR評価を実施します。次四半期がスムーズに始められるよう、丁寧な作業を心掛けましょう。

  • 各OKRの責任者によって、KRの達成状況をもとにOKRの評価を確定
  • 確定させた評価を全社に共有する
  • 当四半期の評価をもとに、次四半期のOKR設定を行う

OKRのベースとなる運用手順を正しく理解し、臨機応変に対応しながらステップを踏んでいくことが重要です

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2.OKR運用のコツとポイント

OKRを運用する際、知っておきたいコツとポイントを解説しましょう。

OKR運用のコツとポイント

OKRは人事評価には向いていません。よくMBOをやめる代わりにOKRの導入を検討する企業があります。しかしOKRは、人事評価用に開発されていないのです。よってOKRを人事評価制度として活用した際、うまく機能しない可能性が高まります。

OKRは、本来の目的である会社、部門、個人が進むべき方向を合わせるためのツールとして活用しましょう

1on1によるコーチングを行う

OKRを運用する際、1on1によるコーチングを行うことは不可欠です。OKRとは、会社や部門、個人がベクトルを合わせながらおのおので目標を決めていく仕組みのこと。

そのためメンバーには部門責任者、部門責任者には経営陣といったように3者間で連携したサポート体制が不可欠になるのです。そして個人の夢、なりたい自分の姿、チャレンジや野望について、1on1で対話を持っていきます。

OKRを運用する際は、「人事評価に使用しない」「1on1によるコーチングを実施する」点に注意しましょう

OKRの運用を効率化する際には、OKRだけでなく
●MBOを活用した人事評価
●1on1ミーティングを管理する面談管理
の効率化も考える必要があります。そのためシステム導入時には注意が必要です。

カオナビならOKRだけでなく、OKRと関わり深い人事評価や面談管理の業務効率化も実現。人事やマネージャーだけでなく、従業員にかかるOKRの負担を軽減します。

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3.OKR運用支援ツールまとめ

OKR運用支援ツールを使えば、実際の運用で発生する負担を大幅に軽減できるでしょう。ここでは、6つのOKR運用支援ツールを紹介します。

  1. Wistant
  2. Resily
  3. HITO-Link パフォーマンス
  4. BetterWorks
  5. Weekdone
  6. Perdoo

①Wistant

Wistantは、目標管理や1on1、フィードバックの3つの機能をオールインワンで備えているツールで、OKR以外にも、MBOといった異なる形式の目標管理ツールとしても活用できます。

事業規模は1,000人くらいまでを想定しており、ピープルマネジメントの定着やマネジメントの可視化に有効です。

②Resily

Resilyは、OKRのクラウド型ツールで、事業のビジョン達成に向けて、質の高い振り返りや目標設定の両者を仕組み化し、目標達成をサポートしてくれます。

「事業全体の達成プラン」「全体の進捗状況」「修正が必要なOKR」を可視化することで、事業全体で情報の共有、納得感の向上、自律的なPDCAサイクルの確立の実現を可能にします。

③HITO-Link パフォーマンス

HITO-Link パフォーマンスは、目標進捗の見える化とフィードバックの高速サイクルにて、社員のパフォーマンスを向上します。

「目標進捗を簡単にフィードバックできる」「フィードバックを人事評価に統合できる」「人材情報の一元化で効果的なマネジメントができる」ことが、HITO-Link パフォーマンスの特徴です。

④BetterWorks

BetterWorksは中小企業から大規模企業を対象としたOKR運用支援ツールで、Sony MusicやBMWなどが導入したことでも知られており、グローバルでは知名度が最も高いツールといえるでしょう。またBetterWorksは、「Salesforce」「Zendesk」と連携が可能です。

料金は1人当たり月額12~18ドルとなっていますが、日本語には未対応です。

⑤Weekdone

Weekdoneは、3人まで無料で使用できるOKR運用支援ツールです。3人以上は人数に応じて料金が変動する仕組みを取っており、社員数が少ない起業したての企業も導入しやすいでしょう。

四半期のOKR管理と連動する形で、週次計画やレポート機能を搭載しています。ただし、Weekdoneも日本語には未対応です。

⑥Perdoo

Perdooは中小企業向けのOKR運用支援ツールで、AirBnBなどが導入したことでも知られています。OKR運用支援ツールとしては最もシンプルで、OKRの運用に最低限必要とされる機能を搭載しているため、業種を問わず幅広く活用できるでしょう。

ただしこちらも、日本語には未対応です。

OKR運用支援ツールを選択する際は、それぞれの機能や料金を比較し、自社に最適なツールを選びましょう

【OKRの効率化にはOKR機能だけでは足りません!】

OKRの運用には、OKRとは別に人事評価や面談管理の運用と効率化が必要になってきます。そのためOKRだけ支援するシステムではなく、総合的にOKRを支援するシステムの導入がオススメです。

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