オンライン面接とは、インターネット通信で行う面接のことです。従来の対面による面接との違いや必要な機器、よくあるトラブルの対処法について解説します。
目次
1.オンライン面接(WEB面接)とは?
オンライン面接とは、インターネット回線に接続したパソコンやスマートフォンを通して、画面越しに行う面接のことです。新型コロナウイルス感染症の対策として、新卒や中途採用に関わらず多くの企業が活用するようになりました。
リアルタイム通信ができるビデオ通話やWeb会議システムなどのツールを使用して行うのが一般的で、採用担当者とやりとりする内容は対面面接と変わりありません。
オンライン面接が注目される理由
日本では2010年頃からオンライン面接が導入されていましたが、広く普及した要因として、新型コロナウイルス感染拡大の影響で不要不急の外出自粛が求められたことが挙げられます。
また遠方や海外企業との連絡手段として、インターネット環境やオンライン会議ツールなどのインフラ環境が整ってきたことも、オンライン面接が活用されてきた理由のひとつです。

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ここでは、
面接の目的
面接と面談の違い
採用活動のプロセス
企業の採用担当者と求職者ごとに見る面接の対応方法
面接する側・される側から...
2.オンライン面接と対面面接それぞれのメリット・デメリット
オンライン面接と対面面接の違いは、「パソコンなどの機器を使う」ことと「非接触で画面越しにコミュニケーションを行う」ことだけです。しかしオンライン面接には、対面面接とは違ったメリットとデメリットがあります。
オンライン面接のメリット
面接会場へ移動が不要になるため、面接を受けに行くハードルが下がります。より多くの応募者と面接が行えるので、優秀な人材を発掘できる可能性が高まるのです。
またコスト面においても応募者と企業の双方にメリットがあります。応募者は面接会場までの交通費や宿泊費が不要ですし、企業は会場の手配などにかかる手間や費用が抑えられるからです。
オンライン面接のデメリット
オンライン面接で使用する機器や環境に注意しなければなりません。たとえば使用する端末やWi-Fiなど通信環境の不具合により、面接中の映像が乱れたり、音声が遅れたり途切れたりするようでは、面接にならないでしょう。
応募者も企業側も事前に通信環境やソフトウェアの動作などを確認しておきましょう。
また機密情報が漏えいするおそれもあります。応募者へ社内の会話が聞こえてしまわないように注意が必要です。
対面面接のメリット
オンライン面接と違って機器が不要なため、Web会議ツールの設定や通信環境の整備といった手間がかかりません。
また相手の雰囲気や表情、話し方や所作、人柄などを把握しやすいため、よりお互いを理解できることもメリットです。そのため対面面接は最終面接などで行われることが多いのです。
応募者にとっては職場の雰囲気や社員の様子などを確認できるという点がメリットといえるでしょう。
対面面接のデメリット
新型コロナウイルスなどの感染リスクがあることや、面接会場までの移動で交通費や時間がかかるのが対面面接のデメリットです。中途採用になると在職中の応募者も多いため、対面面接の時間調整が難しくなるでしょう。
また気軽に面接を実施できないこともデメリットです。大人数の面接を同時に実施できないため、面接する人数を絞らなければならず、よい人材を見落としてしまう可能性もあります。
3.オンライン面接で使用する機器
オンラインで行う面接で準備すべきものは、対面面接と異なります。Webカメラとマイクなど必須な機器もありますが、面接を円滑に進めるために用意しておくとよい機器がいくつかあるのです。企業側も応募者側もそれぞれを用意しておくと安心です。
必要な機器
オンライン面接を受けるために最低限必要な機器は、パソコンとマイク、そしてカメラの3つです。スマートフォンにも備わっている機能でもありますが、大きな画面で映し出せるパソコンであれば、より相手の顔が確認しやすいでしょう。
パソコン
できるだけ大きい画面のパソコンを使用するのがおすすめです。スマートフォンでもオンライン面接を受けられますが、ほかの参加者が複数人いる場合は、その分ひとりの画面サイズが小さく表示されるからです。
ただしカメラが搭載されていないパソコンの場合は、スマートフォンアプリを使って面接を受けるのがよいでしょう。
WEB会議用マイク(スピーカーフォン)
パソコンやスマホの本体にもマイクが搭載されていますが、状況によってはWeb会議用マイク(スピーカーフォン)なども必要です。応募者側はひとりなのでマイク付きのイヤホンやヘッドセットなどで問題ありません。
一方で企業側が複数人で1台のパソコンから参加する場合、音声が十分に拾えなくなるおそれがあるからです。Web会議用マイクは、ノイズやエコーキャンセル機能があるものを選ぶとよいでしょう。
WEBカメラ
パソコンにカメラが搭載されていない場合は、Webカメラを別途購入する必要があります。使用するツールにもよりますが、ある程度高画質のカメラを選んでおくと、表情などがより伝わりやすくなります。
画質の目安は、100万から200万画素で720p以上です。画素数が高いほど細かい部分まできれいに表示でき、「P(プログレス)」が高いほど、画面のちらつきを抑えられます。
あると良い機器
パソコンとマイク、カメラがあれば問題なくオンライン面接ができますが、さらに用意しておくと安心な機器がいくつかあります。これらの機器を用意しておくと、オンライン面接だけでなくテレワークにも活用できるでしょう。
変換アダプタ
パソコンやスマートフォンのポート(差し込み口)と、接続したい機器の端子が合致しない場合に使用するアダプタです。パソコンのUSBポートにマイク端子をつなぎたい場合や、HDMI端子をパソコンのディスプレイ端子につなぎたい場合などに使用します。
1台で複数の端子に対応できるアダプタもあるので、パソコンやスマートフォンのポートが足りない場合にもおすすめです。
変換ケーブル
変換アダプタと同じく、接続したい機器同士の端子が違う場合に使うケーブルです。アダプタを介さずに異なる端子の機器を接続できます。
たとえばスマートフォンの画面をテレビやPCモニターへ表示させたいときに、HDMIとUSBのType-Cを変換できるケーブルなどを使うとよいでしょう。ただしケーブルで接続できる機器はひとつに限られます。
ハブ
ハブ(Hub)とは複数の機器を同時接続するための機器。パソコンでよく使われるのは、複数のUSBケーブルを差し込めるUSBハブです。
ほとんどのスピーカーフォンやマウス、モニターなどはUSB接続が可能ですが、複数の機器を接続しようとするとパソコンのUSBポートが不足することがあります。そのようなときは、パソコンのUSBポートに1台のUSBハブを接続し、そのUSBハブへ接続したいモニターなどの機器を接続しましょう。
ボイスレコーダー
ボイスレコーダーは音声の録音に特化した機器。ボイスレコーダーで面接の会話を録音しておけば、あとから会話内容を聞き直せます。
ボイスレコーダーを購入する場合はノイズキャンセル機能があって、メモリの容量が多いものやSDカードなどの外部メモリが使用できるものがおすすめです。
スマートフォンやパソコンの無料アプリや、あるいはWeb会議ツールの機能で代用できる場合もあります。
4.主なオンライン面接(Web会議)ツール
オンラインで面接では、複数人が一度に参加できるWeb会議ツールです。基本的にはWebブラウザがあればすぐにアクセスできます。便利な機能を搭載しているツールもあるので、会議などでも使いたい場合は機能をよく検討しましょう。
injerミーティング
以前は「Calling」という名称でしたが、2021年10月から「jinjerミーティング」へ変更されました。
特徴
- ソフトウェアなどのインストールが不要で、URLを作成して相手に送付するだけでオンライン面接を実施できる
機能例
- チャット
- 画面共有や資料共有
- ホワイトボード
- 録画や録画の共有
- アンケート
料金
- 初期費用20万円(税込 22万円)
- ひとつのIDにつき月額1,500円(税込1,650円)
Zoom Meetings
日本での認知度が高いツールです。仕事の会議だけでなく、プライベートの飲み会などでもよく使われています。
特徴
- 最大1,000人が一度に参加できる
- メールやカレンダーなどほかのアプリと連携できる
機能例
- チャット
- アンケートやQ&Aの作成
- アカウントの一元管理
- 録音録画
- 文字起こし
料金
- 基本:無料
- プロ:1ライセンスあたり月額2,000円
- ビジネス:1ライセンスあたり月額2,700円(参加者最大300名)
- 企業:1ライセンスあたり月額2,700円(参加者最大500名)
HARUTAKA
オンラインで面接やWeb会議のための通信ツールではなく、オンライン採用に特化したツールです。
特徴
- 録画した動画をAIが分析し、選考をサポートする
- クラウド上にデータが蓄積され、いつでも社内で確認できる
機能例
- エントリー動画の撮影
- ライブ面接
- 応募者と面接官の接続確認
料金
- 問い合わせが必要
インタビューメーカー
Web面接に特化したツールですが、説明会や研修などにも活用できます。
特徴
- 採用管理機能を備えており、必要な情報を一元管理できる
Web面接機能例
- チャット
- 面接の自動録画
- 資料共有機能
- ヒアリングシートや評価シートの作成
料金
- 無料プラン:30日間無料
- ベーシックプラン:問い合わせが必要
- Web面接スタンダード:問い合わせが必要
- 録画面接スタンダード:問い合わせが必要
- プレミアムプラン:問い合わせが必要
BioGraph
オンライン面接専用システムです。採用側と応募者側双方の負担を軽減する機能が多数あります。
特徴
- 業務システムと連携が可能
- 全国のオンライン採用センターでWeb面接を受けられる
機能例
- スケジュール管理機能
- リマインダー機能
- 応募者の管理
- 面接情報の検索
- 録画選考
料金
- トライアル:無料(面接予約月5回まで)
- ミニマム:月額11,000円
- スタンダード:月額33,000円
- プラチナ:月額55,000円
- エンタープライズ:問い合わせが必要
playse web面接
オンライン上での採用活動をするための機能が集約されたシステムです。
特徴
- オンライン面接はブラウザ上でURLを発行するだけで実行でき、アプリなど別に用意する必要がない
- 面接前のヒアリングから面接結果までを一括管理できる
機能例
- Web会社説明会(ページ作成機能)
- 自己紹介動画のアップロード
- ヒアリングシートの作成と管理
- 評価シートの作成と管理
- スケジュール機能
料金
- スターター:月額16,280円
- ベーシック:月額21,780円
- エンタープライズ:問い合わせが必要
5.オンライン面接で起こりやすいトラブルと対処法
オンライン面接では、機器やツールなどのトラブルが起こりやすいので注意が必要です。また場所を選ばずにできるオンライン面接は、社内の情報の情報が漏えいするリスクもあります。これらの点について対処法を説明します。
音声に関するトラブル
オンライン面接やオンライン会議で起こりやすいのが、音声がきこえないといったトラブルです。たとえば「音声が途切れる」や「ノイズが入る」、「音声が遅延している」などです。
原因には、イヤホンやマイクなどに問題があるケースや、推奨環境を満たしておらず正常に動作しないケースなどが考えられるでしょう。
「イヤホンやマイクを抜き差ししてみる」や「面接ツールが推奨するOSやブラウザを使用する」などの対処で改善する場合があります。
回線に関するトラブル
オンライン面接はリアルタイムで面接が行われるため、ネットワーク回線が不安定になると面接がスムーズに行えません。原因にはネットワーク回線やネットワーク機器の不具合、スマートフォンであれば通信速度制限などが考えられます。
原因がネットワーク回線の不具合の場合は、回線業者が復旧するのを待たなくてはならないため、日程を改める方がよいでしょう。
情報漏えいに関するトラブル
採用側の担当者は、オンラインであっても場所を選びましょう。オンライン面接中に周囲で社内会議や打ち合わせが行われていると、それらが応募者に聞こえてしまい、機密情報が洩れてしまう危険があるためです。
「会議室などの個室を利用する」や「面接官以外の社員は入室禁止にする」などの対策を講じておきましょう。業務で使用中のパソコン画面や書類などの映り込みにも注意が必要です。
6.オンライン面接の注意点Q&A
オンライン面接をこれから導入する場合は、さまざまな疑問が生じるでしょう。ここでは「オンライン面接当日の流れ」や「オンライン面接に切り替えるタイミング」など、オンライン面接で注意すべき点を3つ解説します。
何分前に入るべきか?
オンライン面接ツールへのアクセスは5分前でもよいのですが、その前に以下の事前準備をしておきましょう。
- 応募資料の確認
- 使用するツールの動作テストや通信環境の確認
- 面接開始時刻の30分前に、応募者へリマインドメールを送信
- 面接開始時刻の5分前に、オンライン面接ツールへアクセスして待機
面接開始後、通信が途切れた場合の対処を応募者へ伝えておくと、発生時に双方が慌てずに済みます。
部屋はどこが良いか?
マイクの性能にもよりますが、周囲の雑音を拾ってしまうこともあるため、ほかの社員が出入りしない静かな部屋を選びましょう。面接官が自宅からアクセスする場合は家族の入室に注意が必要です。
太陽光や照明で十分に明るさが確保できるかも確認し、太陽光が逆光にならないように角度を調整しましょう。機密情報が記載された掲示物やホワイトボードなどが映りこまないかもチェックする必要があります。
導入するタイミングは?
ひとりにつき面接を複数回実施する場合は、選考フローのどの段階までオンライン面接を採用するのかを決めましょう。
オンライン面接は、対面面接より低コストで応募者側にとってもハードルが低くなります。そのため応募者数が多い企業では「一次面接はオンライン面接、二次面接以降は対面面接」という活用が見られます。一方で内定提示までオンライン面接で行っているケースもあるようです。
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