オーナーシップとはなんでしょうか?オーナーシップのあるメンバーが揃う組織は、強いリーダーシップを持つリーダーがいる組織よりも発展するといわれています。オーナーシップの意味と、部下のオーナーシップを引き出すリーダーのあり方を考えます。
オーナーシップとは?
オーナーシップ(ownership)は、個人が仕事に向き合う時の姿勢、関係性を表す言葉です。自分の担当する仕事を、命じられたからやるという消極的な向き合い方ではなく、自分自身の課題として主体性をもって取り組む姿勢をいいます。
オーナーシップのある人は、仕事に対して自発的に動き、経営に対しても深い関心を持っているため、企業の一員として強い自覚を持っています。そして、今の組織のため、仕事ために何をすべきかを常に考えています。オーナーシップのある人は、企業への愛社精神も強く、離職率が低いことがわかっています。
今管理職に求められるリーダーシップとオーナーシップ
カリスマ性と能力を兼ね備えているリーダーのもとで、部下が言う通りに動いてくれるのであれば、ある程度結果を残すこともできるでしょう。しかし、部下はリーダーシップのある上司の言う通りにしているうちに、主体的に考え行動し、先を見る力を失ってしまいます。
社会状況や経済状況が変わっていき、先が見えない今の時代に必要とされる上司の姿は、カリスマ性があってなんでも引き受けて判断を下したり、部下を引っ張るリーダーではなく、部下1人ひとりが自分自身で考え、先を読み、主体的に行動できるよう、オーナーシップを伸ばすことのできるリーダーです。
部下にオーナーシップが育っていくと、自分の業務について誰よりも詳しくなり、責任感も生まれるようになります。また、上司も部下の判断を尊重し、さらに責任の範囲を広げていくようになります。すると、部下は業務に対しての意欲が増し、思わぬ底力を発揮するようになります。これからの上司はそうやって部下のオーナーシップを育み、可能性を広げていくことが期待されています。
部下のオーナーシップを育むには?
部下のオーナーシップを育むためには、エンパワーメント、つまりある程度部下に権限委譲をしていくことが大切です。自分自身で考え取り組める環境を作り、自分の仕事に責任や使命感を持つことで、オーナーシップは育まれます。
もちろん、エンパワーメントは、ただ任せていれば良いわけではなく、相談や報告を密にして、うまくいかない場合は上司としてフィードバックを与え、目標達成に向けて軌道修正を行うことが必要です。
また、古い体質の企業では、上司から部下へのエンパワーメントに拒否反応が出る可能性もあります。人事部としても、オーナーシップの大切さや、エンパワーメントの必要性などを管理職研修などで取り上げ、組織に浸透していくよう努めていく必要があります。
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