中心化傾向とは、5段階の3のように「普通」や「どちらでもない」といった当たり障りのない評価を多くしてしまう傾向のことです。
- 評価への苦手意識
- 周囲に合わせるといった事なかれ主義
などが反映された現象と考えられるでしょう。 中心化傾向が現れると評価がその影響を受けるため、正当な評価を下しにくくなります。
中心化傾向の対策
中心化傾向は、対象の従業員をあまり理解していないと起こりやすいです。対策として有効なのは、
- 評価を判断する材料を十分に準備する
- 評価はどのように行うかを確認しておく
- 日頃から部下とコミュニケーションをとる
- 普段の行動を観察して記録をとる
- 評価の4段階、6段階など評価の段階を偶数にする
など。部下との風通しを良くして率直な意見を言い合える関係を構築するように心がけるのがおすすめです。
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【Q&A】人事評価は5段階評価で良いですか?
人事評価の段階に関してはさまざまな議論があります。
中でも好ましいと紹介されているのは以下の意見です。
4段階もしくは6段階(標準や普通の評価をできるだけしないための処置)
7段階(標準・普通の中で...
ルールの設定
「ここまで達成できれば評価はこう」という分かりやすいルールを設けるなどもよいでしょう。これによって、中心化傾向に陥らずに済みますし、低い評価を受けた従業員も基準が明確なため、結果に納得しやすくなるのです。
さらに 「もう少し頑張れば評価も上がる」という目標設定にもなるため、モチベーションの低下も招かずに済みます。
人事評価でやる気をなくした社員への対処法は?
「人事評価は、仕事に対してどれだけ応えたかをデータ化したものであり人格を判断しているものではない」と伝えましょう。
そうすることで社員に、
なぜ評価が低かったのか
どうすればよくなるか
と根拠をも...
中心化傾向は誰でもいつでも起こりやすい
中心化傾向は、人事評価のみで起こる現象ではありません。たとえば意識調査アンケートや自己評価シートなど。当たり障りのない回答をしてしまったことはありませんか?
中心化傾向は、誰でも起こりやすいのです。対策は、情報収集や評価基準の理解などがあります。これによって迷いなく、自信を持って評価ができるでしょう。