労務行政研究所発行の「人事労務諸制度実施状況調査」によると、目標管理制度の導入率は、2010年1月で約74%です。
1989年では38%、1995年には55%と半数を超え、2004年には77%まで伸びました。しかし、2007年では76%、2010年では74%と徐々に導入率が下がっています。
伸び悩みの原因として考えられるのは、目標管理制度を導入する難しさでしょう。
目標管理制度の現状
目標管理制度を、
- 賞与・給与
- 昇進や昇格
- 人材育成
- 異動や配置
に反映させるケースが多いです。また「課題のため、目標管理制度を見直すかどうか」という見直し状況については、
- 見直す予定:56.9%:
- すでに見直した:18.1%
- 見直す予定はない:21.6%
と回答が出ています。
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多くの企業で見られる目標管理制度の工夫
多くの企業では、スムーズに目標管理制度を運用するため、さまざまなことを行っています。たとえば、
- 目標設定の事例や目標管理シートの記入例、マニュアルなどの配布
- 活用方法を明確にする
- 研修を実施
など。制度について理解を深めるとともに課題の検討と改善に努める企業が多いといえるでしょう。
導入前に、何をするか・改善点は何かについて考える
2010年時点で7割が導入している目標管理制度。これからさらに増えることも予想されます。しかし目標管理制度には課題も多いです。導入を考える際は、成功事例などを参考に、
- どんなことをすればよいのか
- 自社に必要な改善点とは
などについて考えましょう。
目標管理制度とは? 意味や目的、メリット・デメリットを簡単に
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