研修時のグループ分けには、こうするべきという決まりは特にありません。難しく考えず、席順や名前順、生まれ月順など、自由に思いつく分け方で大丈夫です。
ただ、グループ分けを工夫することで、場の雰囲気やディスカッションの進み方に効果が出る場合もあります。
たとえば、グループ分けの方法によって以下のような変化が期待できます。
- 変わった分け方をすることで会場盛り上がり、雰囲気が和む
- 人数を調整することで受講者の緊張を緩和する
- 1グループあたりの人数を抑えることで、意見のまとまりを良くする
グループ分けはできるだけランダムに決める
グループ分けの方法を工夫することで、場を盛り上げたり緊張を和ませるたりすることができます。
一例として、次のような分け方をすることで、ゲーム感覚で盛り上げられます。
- 数種類の色のペンを一人一本ずつ配り、同じ色同士でグループを作る
- 生まれた月日で1月1日から順に並んでもらい、設定した人数で区切る
- 出身地が北から順、南から順などで並んでもらい、設定した人数で区切る
近い年齢や職種などで分けてしまうと、グループワークでの意見が偏りやすいので、できるだけランダムに決めることをおすすめします。
理想的な人数は、4〜5人程度
グループワーク中心の研修の場合、グループの人数によって進行に影響が出るので、よく考えて調整しましょう。
理想的な人数としては、4〜5人程度で抑えることです。ロールプレイを行う場合は、4人だとペアで別れやすいのでおすすめです。
ディスカッションの場合は人数が多いと意見を出さない人も出てくるので、意見をまとめやすい5人がおすすめです。
また、講義中心でもワーク中心でも研修は緊張しやすい場です。あまり大人数の場で発言を求めることは避けた方がいいでしょう。
グループ分けについて考えすぎず、新しい発想が生まれるような工夫をすることが大切
研修準備の段階でグループ分けについて考えすぎる必要はありません。
事前にリーダー役や補佐役などをバランスよく配置しすぎると、受講者は役割通りに動いてしまい、型通りに進んでしまいがちです。
受講者の緊張を和ませ、新しい発想が生まれるような工夫をすることが大切です。