仕事から離れて行われるOFF-JTは、ビジネスマナーから専門的な知識まで体系的に学べるので、役職やポジションに応じた基礎を身に着けられるのがメリットです。その一方で、次のようなデメリットがあります。
- 実務にそのまま実践できない場合が多い
- コストがかかる
OJTと連携させて実践につなげるなどのフォローが重要
OFF-JTは、仕事や職場から離れて行われる場合が多いため、学んだ内容を実務に直結させにくい場合があります。
たとえ、OFF-JTでどんなに素晴らしい知識や技術を学んだとしても、実務に活かすためには応用力が必要です。新入社員の場合は実務経験が少ないので、OFF-JTの内容をどのように実務で実践していくかを結びつけて考えにくいものです。
特にOFF-JTを外部に委託した場合は、研修内容を実務に落とし込むところまでは委託できないので、職場に戻ってからどう活かせるかがOFF-JT成功のカギになります。
OFF-JTはあくまでも知識のインプットでしかないので、OJTと連携させて実践につなげるなどのフォローが重要です。
どのような研修が費用効果の高いのか、見極めることが重要
OFF-JTの実施は外部機関に委託したり、プロの講師を招いたりする企業が多いと思います。その場合、当然ながら費用が発生します。会場費や講師への謝礼などがかかることはもちろん、OFF-JTに参加するために業務を一旦停止させることになるので、その分の人件費も嵩みます。
その一方で、リーマンショック以降に社員を良き人財に育てるという気運の高まりから、Off-JTの需要が高まっていることも事実です。企業の成長に貢献する人財を育てるためには、どのような研修が費用効果の高いのか、見極めることが重要です。
OFF-JTで学んだこと職場で活かせるかどうかが重要
OFF-JTのデメリットを大きくするかしないかは、OFF-JTで学んだこと職場で活かせるかどうかが大きく関係します。OFF-JTの効果を最大限に引き出すために、実施時期を検討したり、OJTと連携させたりすることができれば、費用対効果も高くなるため、デメリットを超える成果をもたらしてくれます。