OJTリーダーの主な役割としては、新入社員に次の3つを教育することが挙げられます。
- 仕事に対する責任感を持たせる
- ホウレンソウの習慣を身に着けさせる
- 仕事に対するモチベーションを向上させる
また、OJTリーダーを担当する社員にとっても次のようなメリットがあります。
- コミュニケーションスキルの向上
- 組織のモチベーションの向上
- 忙しさの軽減
- 業務の振り返りと改善
OJTとは? 意味、教育や研修の方法、OFF-JTとの違いを簡単に
OJTとは、実務を通してマンツーマン指導により知識・スキルを身につける育成手法です。実務を通した研修となるためスキル・知識の定着化が早く、新人や未経験者の早期戦力化に期待できます。
OJTとは何かをふ...
OJTリーダーの役割
OJTリーダーの役割は、新入社員を組織の戦力として育てることです。そのために、次のことを念頭に教育をすすめましょう。
仕事に対する責任感を持たせる
仕事に対する責任感を持つことは、社会人としての基本的なマナーです。仕事のクオリティー以前に、勤務時間はもちろん納期やアポイントメントを厳守することの重要性を理解させます。
ホウレンソウの習慣を身に着ける
報告・連絡・相談を総称したホウレンソウは、チームで仕事を進める上で重要なコミュニケーションの基礎です。報告、連絡、相談のそれぞれの意味を理解させ、職場内でのコミュニケーションを円滑に行えるように指導します。
仕事に対するモチベーションを向上させる
新入社員のモチベーションが向上するかどうかは、OJTにかかっているといっても過言ではありません。業務スキルの伝達だけでなく、OJTで学んだことが組織にどのように貢献するのか、ビジョンや目的を共有するようにしましょう。
OJTリーダーは仕事へのモチベーションを高められる
OJTリーダーは、入社3年~10年の若手社員が担当することが多いと思いますが、中には面倒な役回りだと感じる人もいます。その場合は、OJTリーダーの役割とメリットを社員にしっかりと浸透させる必要があります。
OJTリーダーを務めることは、個人的なコミュニケーションスキルを向上させることや、業務の振り返りを行うチャンスにもなります。また、OJTの成功が組織のモチベーションを高め、即戦力を育てることで全体の忙しさの軽減にもつながるなど、組織に貢献することにもつながります。
これらを通して、OJTリーダー自身が仕事へのモチベーションを高められることが最大のメリットとも言えます。その意味でも、組織やチーム全体を考えて行動できる社員がOJTリーダーにふさわしいと言えるでしょう。
OJTの重要性を組織全体で共有することが大切
OJTは新入社員だけでなく、組織全体のモチベーションを高めるチャンスでもあります。OJTリーダーがOJTの目的を正しく理解した上で、指導、育成を行うことが全体への大きな効果を生むのです。そのためには、OJTの重要性を組織全体で共有することが大切です。