OJT時の日報はどんな項目にすれば良い?

OJT期間中の日報は、単なる業務報告ではなく、新入社員との信頼関係を築くことが目的となります。その上で、以下の項目を設けることをおすすめします。

  • その日の予定
  • うまくいったこととその要因
  • うまくいかなかったこととその要因+次回の施策
  • 気づいたことや提案事項
  • 明日の予定
  • 指導者からのフィードバック

OJTとは? 意味、教育や研修の方法、OFF-JTとの違いを簡単に
OJTとは、実務を通してマンツーマン指導により知識・スキルを身につける育成手法です。実務を通した研修となるためスキル・知識の定着化が早く、新人や未経験者の早期戦力化に期待できます。 OJTとは何かをふ...

日報はPDCAの習慣を身につけられるような内容であること

OJTの日報は、新入社員が自ら振り返りを行い、より良い行動を促すために、PDCAの習慣を身につけられるような内容であることが大切です。

仕事をする中では、必ずしも正解が用意されているわけではありませんから、自ら考え行動する習慣をつけさせることはとても重要です。

その日の行動の振り返りと結果、結果に至った要因や改善策を自ら考えさせる項目を設けると良いでしょう。「その日の予定」「うまくいったこととその要因」「うまくいかなかったこととその要因+次回の施策」などがこれにあたります。

フィードバックによって、新入社員と共に改善していく姿勢が必要

日報を書かせることが、新入社員の負担になってしまうことがあります。その大きな要因として、指導者のフィードバックの仕方が関係することを理解しておきましょう。

フィードバックをしないのは新入社員のモチベーションの低下に直結します。日報には、報告以外に相談内容が含まれることも多々あります。こうした相談に真摯に向き合う姿勢は指導者として必要不可欠です。

また、日報の内容に上からダメ出しをしたり評価するようなフィードバックもNGです。参加者が間違った捉え方をするのは、指導の仕方にも問題があったのかもしれません。理解しにくい部分がどこだったのか、新入社員と共に改善していく姿勢が必要です。

日報は信頼関係を築くための絶好のツールにも成りえる

日報は少なからず新入社員の負担にはなりますが、うまく活用すれば、信頼関係を築くための絶好のツールにも成りえます。

日報を書かせる目的を明確にした上で、質問項目を精査し、新入社員のモチベーションを高めるフィードバックを心がけることが大切です。