離職率を上げている原因を見つけることから始めましょう。
そのためには大まかな離職率ではなくポイントに絞った離職率を計算する必要があります。細かいデータを元に算出された離職率を見て、中でも数値が高いところから改善しましょう。
会社を辞めると決意するまでに、隠れた原因が積み重なっていることも少なくありません。面談や声掛けといった改善策を見つけていきましょう。
詳細なデータを得るためには?
離職率の改善に必要な詳細なデータを得るには、「新卒の今年度の離職率」のように的を絞った計算がお勧めです。
しかし社内でどこの離職率が高いかはっきりしない場合もあります。その際は、部署や部門・勤続年数・年齢・職位などあらゆるポイントで計算し比較するとよいでしょう。
詳細なデータを比較した結果、離職率が高く会社にとって不利益と見込まれた場合は改善を行います。しかしときには辞めて欲しい社員の離職率が高いケースも。その場合は離職率が高くても会社にとって有益となります。
声掛けで社員のケアを
高い離職率を改善するには、原因の把握が必要で、役立つのが声掛けです。声掛けで社員が次のような不満を持っていないか確認しましょう。
- 業務内容が想像と違う
- 自分に合わない
- 仕事を教えてもらえない
- 昇進や昇給のチャンスがない
- 自分は会社の役に立てていない
- 長時間労働、低賃金、プライベートとのバランスが悪い
- 上司に信頼を持てない
辞めると決意する際は複合して不満を募らせている可能性が高いです。これらにあたる意見が出てきた際は、改善できるよう働きかけましょう。
計算と見極めで改善を
離職率の改善を目指すには詳細な離職率の計算とどこの数値の改善が必要かの見極めが重要です。対象を見つけたら、社員がもつ不満がどのようなものかを直接声掛けして探します。
仕事が合わない、長時間労働や低賃金が不満など、意見が上がってきたらそれらの改善に努めましょう。