セルフモチベーションとは? 意味や具体的な方法、おすすめ本について

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仕事で安定した成果を出すために、モチベーションは常に高く持ち続けたいもの。モチベーションが高ければチームでの信頼も得やすく、周りのメンバーにもいい影響を与えられます。ただ、それはなかなか容易ではありません。頭では「やる気を出そう」と思っていても、思い通りにいかないこともあるでしょう。

そこで本記事では、自分自身でモチベーションをコントロールする「セルフモチベーション」について紹介します。セルフモチベーションの具体的な方法だけでなく、社員のモチベーションを高めるための法則などについても解説しているので、ぜひ参考にしてください。

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1.セルフモチベーションとは?

セルフモチベーションとは、自分自身でモチベーションをコントロールすること、またはその手法です。社会人に求められるスキルのひとつで、セルフモチベーションができれば、マネージャーや上司にモチベートされなくても、自分自身で仕事に対する姿勢をコントロールできます

内閣府が2020年7月に発表した「選択する未来2.0 中間報告」調査によると、テレワークにおける課題として「画面を通じた情報のみによるコミュニケーション不足やストレス」が27.1%にも上っています。

ストレスは環境の変化など外的要因に左右されやすく、モチベーションへ与える影響も少なくありません。働く環境はそう簡単には変えられませんが、セルフモチベーションを身につけることで、変化する環境下でも安定して仕事の成果を出しやすくなるのです。

参考 選択する未来2.0 中間報告参考資料内閣府
セルフマネジメントとの違い
セルフモチベーションと似た言葉として、セルフマネジメントがあります。セルフモチベーションとの違いは、モチベーション管理だけではなく、体調管理やタスク管理なども含まれることです

従業員がセルフモチベーションを身につけることは重要です。一方で企業側には、従業員がセルフモチベーションできているかを把握し、そうでない場合は必要なフォローをすることが求められます。そのためにも、常に変化する従業員のコンデイションを継続的に把握している必要があります。

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2.セルフモチベーションを身につけるメリット

セルフモチベーションは、自分自身はもちろん、周りの社員にもいい影響をもたらしてくれます。具体的なメリットを3つ解説します。

①仕事の成果が安定する

セルフモチベーションのやり方を身につけるメリットとして挙げられるのが、仕事の成果が安定しやすいことです。

モチベーションは、ときに仕事のパフォーマンスに大きな影響を与えます。どう頑張ってもやる気が出ないといった状態で、高い成果を出すのは難しいでしょう。モチベーションが下がることで、自分だけではなく、チームの生産性にもマイナスの影響を与えてしまいます。

しかし、セルフモチベーションを身につけることで、外的要因に振り回されず、いつでも安定したパフォーマンスを発揮できるのです。

②組織内でより信頼を得やすい

セルフモチベーションを身につけるメリットとして、組織内で信頼を得やすくなることも挙げられます。

ここぞといったタイミングで高いパフォーマンスを発揮する人材だったとしても、モチベーションにムラがあると、組織にはいい印象を与えません。一方、常にモチベーションが一定で、仕事の成果やパフォーマンスに影響しにくい社員は、いい印象を与えます。

とくにマネージャーや人事、営業など、人と接する機会が多い職種では、安定したパフォーマンスが求められます。セルフモチベーションを身につけることによって、モチベーションによるムラを減らし、組織内はもちろん組織外からも信頼されやすくなるのです。

③周りの従業員にもよい影響を与える

セルフモチベーションを身につけ、モチベーションを管理できれば、周囲にもいい影響を与えられます。常にモチベーションが高ければ、その場の空気を明るくしたり、メンバーのモチベーションを高めたり、一緒に働くビジネスパーソンとして重宝されるのです。

一方、モチベーションが不安定な社員は、場合によっては周りの社員のモチベーションも下げてしまいます。とくに管理職の場合、振る舞いやパフォーマンスが与える影響範囲も広く、部門全体に悪影響を及ぼしてしまうことも。

自分だけではなく、組織全体にいい影響を与えるためにも、セルフモチベーションを学ぶことは有効です。

従業員がセルフモチベーションを身につけるためにも、企業がモチベーションを上げやすい環境を提供することが重要です。

カオナビは従業員のスキルやキャリア志向をふまえた適材適所な人材配置をサポートするほか、従業員の満足度やコンディションが把握できる機能を備えています。

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3.セルフモチベーションを高めるポイント

セルフモチベーションのポイントは大きく分けて3つです。これらを理解することで、自らモチベーションを高める土台作りができます。

①モチベーションの仕組みを理解する

モチベーションを高めるうえで、その仕組みを理解することは大切です。モチベーションを高める仕組みは、「外発的動機付け」と「内発的動機付け」の2つに分けられます。

(1)外発的動機付け

外発的動機付けとは、指示や評価、罰則といった、第三者からの働きかけによって行動が促されることです。外発的動機付けは「指示されたからやらなければならない」「罰則を受けないために仕事を終わらせなければならない」など、“しなければならない”という意識が起点です。

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(2)内発的動機付け

内発的動機付けとは、興味・関心や使命感といった、自分の内側から生まれる感情によって行動が促されることです。内発的動機付けは「業界の発展に寄与したい」「スキルアップしたい」など、“したい”という意識が起点になります。

一般的に、内発的動機付けによって高められたモチベーションは、自らの意思がより強く働いているので持続的です。モチベーションを高めて、常に高い成果を発揮し続けるためには、内発的動機付けを意識しましょう。

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②モチベーションが下がる要因、パターンを把握する

セルフモチベーションに取り組む際、自分のモチベーションが下がるケースを把握しておくことが大切です。モチベーションが下がる理由として、たとえば以下のパターンがあります。

  • ミスをすると、自分を責めて落ち込んでしまう
  • 忙しくて休息が十分に取れず、イライラしてしまう
  • 人間関係がギクシャクしていて不安を感じてしまう
  • 仕事の責任範囲が狭く、やる意味が見出せずにやる気が出ない
  • 目標が高すぎて、プレッシャーを感じてしまう

モチベーションが下がるパターンを知る方法として、

  • やりたくないことは何か
  • テンションが下がる場面はどこか

など、自分に問いかけてみるのもオススメです。

モチベーションが下がるパターンを客観的に把握しておくことで、「毎日7時間は寝るようにしよう」などと自分なりの対処法を検討できます。あらかじめ対処法を用意しておけば、モチベーションの低下を抑制できるでしょう。

③適切な目標を設定する

セルフモチベーションには、適切な目標設定が欠かせません。「目標を達成すること」と「目標達成を評価されること」は、モチベーションの維持向上に効果的だからです。

アメリカの臨床心理学者であるフレデリック・ハーズバーグが提唱した「ハーズバーグの二要因理論」によると、人間の動機付けの要因として、「達成感」や「承認・評価」が重要だとされています。これらの要素が満たされると、仕事における満足度が高まり、モチベーション向上につながるのです。

 

目標を達成して評価されることで、社員は仕事に対して手応えを感じ、その組織で働くビジョンも明確に描きやすくなります。ビジョンを描けることで、ゴールがはっきりと見えた状態になり、仕事への意欲も増します。

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適切な目標設定はセルフモチベーションを高めると同時に、従業員の成長にも効果的です。

適切な目標を設定する上で、従業員のスキルやポテンシャル、キャリア志向を把握しておく必要があります。カオナビなら常に変動する人材情報を一元管理できるため、情報を活用した適切な目標設定に貢献します!

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4.セルフモチベーションを高める5つの方法

次に、セルフモチベーションを高めるのに覚えておきたい、5つの方法を紹介します。

①明確な目標を設定する

セルフモチベーションを行う際、目標設定を誤ってしまうと、うまくモチベーションが上げられません。セルフモチベーションを効果的に行うためには、まず目標設定を正しく行うことが重要です。「会社に評価される」といったあいまいな目標だと、ゴールをイメージしにくいため、できるだけ明確に設定しましょう。

目標を立てるのに使える考え方が「SMARTの法則」です。SMARTとは、

  • Specific(具体的)
  • Measurable(計測可能)
  • Achievable(達成可能な)
  • Relevant(関連性)
  • Time-bound(期限が明確)

の頭文字を取った言葉。

「SMARTの法則」に則って、自分なりの目標を立ててみましょう。

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②目標達成後の自分をイメージする

セルフモチベーションを高めるには、目標達成後の自分をイメージすることが有効です。

イメージする際に意識したいのが「メタアウトカム」。メタアウトカムとは、目標を達成したあとの将来像や、目標を達成することで得られる利益のことです。つまり、目標を達成することで、自分にどのような効果がもたらされるか、をイメージすることが重要なのです。

与えられた目標や現在の業務に不満を抱え、モチベーションを維持できない場合は、想像力を働かせてメタアウトカムを意識してみましょう。たとえば、「目標を達成することで、社内でこの分野に最も強い人材だと認められる。その結果、信頼を得られて、自分のやりたい仕事の回ってくる可能性が高まる」などです。

そうすることで、内発的動機付けが芽生え、目標や業務をより自分ごととして捉えやすくなります。

③周りの目を気にするのをやめる

「出した企画書が不発に終わってしまった」など、なんらかの出来事が原因となってモチベーションが落ちた場合、視点を変えることでモチベーションを立てなおすことが可能です。気持ちを切り替えて、周りの目を気にするのをやめましょう。

周りは、自分が思うほど自分のことを気にしていないもの。心理学には、自分が周りから注目を集めていると錯覚する「スポットライト効果(spotlight effect)」という現象があります。

「仕事でミスしてしまった」「トラブルを起こしてしまった」「プレッシャーに耐えられない」など、周囲の目が気になってモチベーションに影響が出るのなら、「スポットライト効果で自意識過剰になっているだけだ」と視点を変えてみてください。

④最悪のケースを具体的に想像してみる

「失敗したらどうしよう」という不安がモチベーションを下げる原因になっているなら、最悪のケースを想像してみるのも効果的です。「もし怒られたら」「もし失敗したら」と“If”を深掘りしていき、不安を解消していきましょう。

失敗したパターンや最悪のパターンを具体的に想像してみると、案外たいしたことはないなんてことも。失敗への不安から足がすくむくらいなら、視点を先に進めて最悪の事態を想定し、開き直ってモチベーションを維持することも必要です。

⑤悩みや不安を信頼できる人に打ち明ける

悩んでいることや不安があるなら、信頼できるマネージャーや上司、同僚に打ち明けるのもセルフモチベーションとして有効です。アウトプットすることで、悩みや不安を軽減できることもあるからです。

不安や辛さを自分のなかから解放して浄化することで、心の負担が軽くなることを、心理学では「カタルシス効果」と呼んでいます。感情を解放するには、まず自分の話を誰かに聞いてもらうこと。自分の意見を受け入れてくれる人に、心の内を話してみましょう。

「マネージャーや上司、同僚に相談すると、否定されそう」という不安があるなら、余計なストレスを避けるためにも、立場が中立的な人事部門に話をするのがいいかもしれません。

セルフモチベーションだからといって、必ずしも自分ひとりで解決する必要はありません。モチベーションを安定させるために、周りの信頼できる人を頼ってみてください。

従業員がセルフモチベーションを高めるためにも、打ち明けた悩みや不安を解消してあげることが重要です。

そのためにも、従業員がどのような悩みや不安を抱えているのかを人事や上司、マネージャー間で共有する必要があります。カオナビならきめ細かくアクセス権限を付与できるため、こうした情報を人事やマネージャー間のみで共有することが可能です。

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5.社員のモチベーションを高めるのに役立つ3つの法則

自分だけではなく、周囲にもメリットをもたらしてくれるセルフモチベーション。

ここからは「セルフモチベーションによってチームにいい影響を与えたい」と考えるマネージャーやチームリーダーに向けて、チームのパフォーマンスを向上させるためのモチベーションの高め方について解説します。

①サンクス効果

誰しも、自分の仕事をきちんと評価してもらえるのはうれしいもの。部下やメンバーのチームに対する貢献度を評価することで、評価されたメンバーのモチベーションが高まる「サンクス効果」を活用しましょう。

ただ「ありがとう」と感謝を伝えるだけではなく、チームの目標達成においてどう貢献したのか、仕事のプロセスでどこを評価しているのかなど、具体的に伝えるのがポイントです。

評価を伝えるタイミングが遅いと、出した成果に対するメンバーの熱量が減少してしまい、喜びが薄れてしまいます。サンクス効果を使うタイミングは、なるべく早い方がいいでしょう。

②ピグマリオン効果

誰かからの期待を受けて、モチベーションが高まることもあります。第三者からの期待で、プラスの行動変革を促す「ピグマリオン効果」もモチベーションアップに効果的です。

社員は「期待してくれている」という事実により、「期待を超えたい」「今よりも期待してもらいたい」という気持ちになり、主体的かつ能動的に行動するようになります。その結果、成果が出やすくなり、成果が出ることによってさらにモチベーションが高まるという好循環が生まれやすくなるのです。

「この前作ってもらった資料、クライアントから好評だった。資料作りは●●に任せておけば安心だ」といったように、普段のコミュニケーションからピグマリオン効果を意識してみてください。目標設定時に「上司からの期待」を目標シートに書き込むなど、仕組み化するのもいいでしょう。

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③ロールモデル効果

目標とする人物がいれば、少しでも近づけるように努力したいもの。そこで、お手本となる人物が存在することで、メンバーがその人を模倣しながら成長するように促す「ロールモデル効果」を活用してみてはいかがでしょうか。

人は常に周囲からの影響を受けており、とくに尊敬する人物がいる場合は、より感化されやすくなります。その人の思考プロセスや行動様式が、メンバーにとって支えや力となり、その人物に近づこうと行動が変化していくのです。

マネージャーやチームリーダーが安定して高いモチベーションを保ち続けることによって、仕事に取り組む姿勢を身近で見るメンバーにも、それが伝播していきます。おのずとチームのパフォーマンスも向上していくはずです。

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6.社員のモチベーションを高める6つの方法

仕組みをうまく活用することで、チームメンバーのモチベーションを高められます。その具体的な方法について解説します。

①目標設定

目標は明確に、そしてひとりよがりになりすぎず、組織と個人の双方にとって価値があるものにしなければなりません。高すぎる目標設定や低すぎる目標設定は、社員のモチベーションを下げるリスクがあるため避けましょう。

また、「一度決めた目標は、なんとしてでも達成しなければ」と固執する必要はありません。そのときの状況やタイミングによって調整する余地を残しておくと、肩のチカラを抜きながらのセルフモチベーションが可能です。

近年、GoogleやFacebookなどのシリコンバレーの大企業では、「OKR」という目標の設定・管理方法が注目されています。「OKR」を使うことで、組織と個人の目標を紐付けながら、高い目標へのチャレンジができます。

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②1on1ミーティング

社員のモチベーションを維持し、さらに高めるべく「1on1ミーティング」を取り入れてみるのも有効です。

1on1ミーティングとは、上司と部下が1対1となって実施する定期的な面談のこと。うまく活用することで、社員は組織で働くビジョンを描きやすくなり、成長を実感しやすくなります。

上司が部下の話をしっかり傾聴するだけでも、悩みや不安を取り除ける「カタルシス効果」が期待できます。一度で終わらせるのではなく、継続的に実施することで、中長期にわたって部下のモチベーションを維持し続けられるでしょう。

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③給与以外のインセンティブ

給与以外のインセンティブも、社員のモチベーションを高めるひとつの方法です。インセンティブの例としては「表彰」や「ピアボーナス」が挙げられます。

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(1)表彰

目標達成した社員などを、ほかの社員が集まっている公の場で表彰することで、プラスの意味での「スポットライト効果」が得られます。

多数の人に見られている場所で表彰されると、表彰された社員は達成感だけではなく、責任感も芽生えるのです。「自分の成果を公の場で認めてもらえたから、次もまた頑張らないと」という責任感が芽生えると、モチベーションも長期間維持されやすくなります。

表彰の実施において注意すべきなのは、セレモニーの形骸化や陳腐化を防ぐため、公平性や納得感をもって表彰対象者を選出すること。「大した成果ではないのに表彰されるのは、上司に気に入られているからなのでは?」と、他の社員に思われたら、表彰の効果も薄まります。

(2)ピアボーナス

社員同士でお互いの仕事を認めて賞賛し合う「ピアボーナス」。同じ立場で働く仲間に認められることで、モチベーションが高まりやすくなります。褒め合ってプラスの言葉が飛び交うことにより、チーム全体がポジティブな雰囲気になる効果も。

ピアボーナスを実施するときは、賞与が金銭である必要はありません。社内でオリジナルの仕組みを作り、ポイントや社内通貨として相手に贈るケースもあります。

組織にピアボーナス制度を取り入れるためのツールもあり、導入することで、手間をあまりかけずに運用をスタートできます。

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ピアボーナスは、従業員同士が賞賛や承認とともに少額の報酬を互いに送り合う仕組みです。今までの給与制度にはなかった新しい仕組みとして、多くの企業で制度として採用されています。 ピアボーナスの効果や導入...

④エンパワーメント

ビジネス領域において「権限委譲」と訳される「エンパワーメント」。裁量権を与えることで、社員のモチベーション向上に効果があります。

社員に権限と責任をセットにして与えることにより、「判断を任せてもらえるくらい期待されている」と感じられるからです。社員は能動的かつ主体的に動くようになり、内発的動機付けにつながりやすくなります。

チームへ適切にエンパワーメントがなされることで雰囲気やコミュニケーションも活性化し、新しいアイデアや改善案なども主体的に生まれやすくなるでしょう。

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⑤心理的安全性の醸成

社員のモチベーション向上の方法として、心理的安全性を醸成することも挙げられます。

心理的安全性とは、社員が他人の意見や反応に怯えることなく、自然体で過ごせる環境のこと。2012年、Googleが「心理的安全性とチームのパフォーマンスの関係性」を説いたことで話題になりました。

メンバー一人ひとりの心理的安全性が確保された組織は、他人の目を気にすることなく、のびのびと自己表現できるため、ネガティブな感情が生まれにくくなります。マイナスの感情に触れる機会が減るので、モチベーションも下がりにくくなるのです。

また、主体的に動くメンバーが増えることで、チーム内外でのコミュニケーションやコラボレーションが生まれやすくなり、会社全体での生産性の向上が期待できるでしょう。

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⑥エンゲージメントサーベイ

ツールなどを使って社員のモチベーションの状況を測定し可視化する「エンゲージメントサーベイ」。サーベイを実施することで会社は「モチベーションが低いメンバーやチームはどこか」を把握できます。

エンゲージメントサーベイを実施すること自体に、モチベーション向上の効果があるわけではありません。しかし、社員のモチベーションの実態を知ることで、人事制度や福利厚生を見直せたり、適切なタイミングでのフォローアップ施策が打てます

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エンゲージメントサーベイを実施しても、やりっ放しにしては意味がありません。

従業員がどこに満足し、何に不満を感じているかを把握した上で、より満足してもらうため・不満を解消するための施策を実行することが、従業員のモチベーション向上につながります。

カオナビならエンゲージメントサーベイが簡単に実行できるだけでなく、分析までできるので安心です。

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7.セルフモチベーションにオススメの書籍

さいごに、セルフモチベーションを学ぶうえで役立つ書籍をご紹介します。ぜひ参考にしてください。

①図解 モチベーション大百科 (日本語)

モチベーションのメカニズムについて、さまざまな法則などをもとに、図解しながらわかりやすく解説しています。モチベーションの原理だけではなく、目標設定や自己管理など、モチベーション維持の方法も紹介。具体例を入れながら、簡潔に結論がまとめられていて、モチベーションの仕組みについてくわしく知りたい初心者の方にもオススメです。

参考 図解 モチベーション大百科 (日本語)Amazon

②やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学

仕事だけではなくプライベートの場面でも活用できる、モチベーションを維持して目標を達成するための9つの習慣が紹介されている書籍です。たとえば本書のなかで、目標を達成するために「意志力」が必要だとしていますがそれには限界があり、達成率を高めるには「選択と集中」が必要だと述べられています。今日からすぐ実行できる習慣が詰まっているので、すぐにセルフモチベーションをはじめたい方にオススメです。

参考 やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学Amazon

③マネジメント[エッセンシャル版] – 基本と原則

マネジメントの祖といわれるピーター・F・ドラッカーが書いた、組織のマネジメントについて解説した書籍です。自身のマネジメント論の集大成といえる大著『マネジメント――課題、責任、実践』のエッセンスを抽出してまとめています。

マネジメントや目標について、幅広い視点で書かれているため、組織でセルフモチベーションを活用したいと考える、マネージャーにオススメの一冊です。

参考記事のタイトルとURLを入力してください – 基本と原則” site=”Amazon”]

④【番外編】ドラことば心に響くドラえもん名言集 (日本語) 単行本

番外編として紹介するのは、国民的漫画『ドラえもん』に登場する名言をまとめた一冊です。家庭や仕事、友情など、漫画のさまざまなワンシーンがピックアップされ、解説が添えられています。セルフモチベーションとしての学びもある名言集、仕事の息抜きに読んでみてはいかがでしょうか?

参考 ドラことば心に響くドラえもん名言集 (日本語) 単行本Amazon

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従業員がセルフモチベーションを身につけることも重要ですが、企業がセルフモチベーションを高めやすい環境を提供することが大切です。

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