仕事ができる人とは、一般的には周囲から高い評価を得ている人のこと。本記事では、仕事ができる人とできない人の違いや、仕事ができる人の特徴および口癖などを解説します。
目次
1.仕事ができる人とは?
仕事ができる人とは、効率よく仕事をこなし周囲から高い評価を得ている人のこと。たとえば、指示されたことだけをおこなうのではなく、当事者意識を持って主体的に行動でき、周囲からの期待以上の仕事ができる人などが当てはまります。ただし、年齢やポジションによって、評価される基準や要素が変わるのが評価の難しいところです。
ビジネスシーンでの言い換え方
仕事ができる人は、敏腕・優秀・有能・腕が立つなどに言い換えられます。それぞれの意味は以下のとおりです。
- 敏腕:てきぱきと仕事をこなす
- 優秀:能力や才能が優れている
- 有能:能力や才能が優れている
- 腕が立つ:技術や技量が優れている
2.仕事ができる人とできない人の違い
仕事ができる人とできない人の違いは、以下の5つのポイントに分けられます。
- 見た目
- 考え方
- 取り組み方
- コミュニケーションの取り方
- プライベートの過ごし方
①見た目
ビジネスシーンにおいて、相手が不快にならないよう身だしなみに気を遣うことは大切です。仕事ができる人は、そのことを理解しており、身につけているものや指の先まで清潔感があり、手入れが行き届いています。
しかし、仕事ができない人は、シャツがしわになっていたり、汗やタバコの臭いなどがして、清潔感がなく身だしなみに配慮が足りないことも少なくありません。
②考え方
仕事ができる人とできない人は、考え方や性格にも違いがあることが多いでしょう。仕事ができる人は、真面目かつ誠実で前向きに明るく素直に感謝できる考え方を持っています。
対して、仕事ができない人は不真面目でネガティブだったり暗い性格だったりする人が多いでしょう。同僚と助け合って仕事をしているはずですが、周囲に感謝の気持ちが足りません。
③取り組み方
仕事のできる・できないは、仕事への取り組み方による姿勢の違いから起こることもあります。仕事ができる人は、タスク管理や時間管理ができており、効率的に仕事を進められます。
しかし、仕事ができない人は、段取りがうまくできないため、次におこなう作業を明確に把握できておらず仕事の効率が悪いことも多いでしょう。
④コミュニケーションの取り方
仕事を進めるうえで周囲とのコミュニケーションの取り方は重要です。仕事ができる人は、情報の共有や進捗状況の報告をはじめ、取引先との報連相など細かくコミュニケーションを図れています。そのため、上司や先輩は、安心して仕事を任せられるでしょう。
一方、仕事ができない人は、自分のキャパを超える仕事量でも他の人に振ることができず、1人ですべて抱え込もうとしてしまいます。結果的に、期限内に対応できず、周りに迷惑をかけてしまうことも少なくありません。
⑤プライベートの過ごし方
仕事のできる・できないの差は、プライベートの過ごし方にも違いがあります。仕事ができる人は、ストレス発散方法やリフレッシュ方法を身につけており、休みの日にしっかり気分転換できています。
しかし、仕事ができない人は、昼過ぎに起きてだらだらと過ごし、ストレス発散方法や疲れを取る方法を知らないことも多いでしょう。
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3.仕事ができる人の特徴
あなたの周りにも一目置かれるような仕事ができる人がいるかもしれません。そういった人の特徴としては以下などが挙げられます。
- 積極的に行動できる
- 仕事を創造できる
- 的確かつ迅速に意思決定できる
- 優先順位がつけられる
- 計画的に行動できる
- 思考を言語化できる
- リスクを予測して行動できる
- 時間の管理がうまい
- レスポンスが早い
- 臨機応変に対応できる
- タイミングを見極めて集中できる
- オンとオフを分けられる
- 当事者意識を持っている
- 自己分析ができる
- 日頃から情報収集を行っている
- 物事を客観視できる
- 体調管理ができる
- ポジティブ思考が身についている
- 強靭なメンタルを持っている
- 素直で謙虚である
- 人に頼るのがうまい
- 他者への感謝や気遣いを表現できる
①積極的に行動できる
仕事ができる人は、指示されたこと以外にも主体的に行動を起こせます。何も行動を起こさなければ問題解決につながりません。仕事ができる人は、何らかの行動を起こすことを習慣づけており、何事にも熱心に取り組む姿勢を見せています。
②仕事を創造できる
仕事を生み出す力はどのような業界においても重要なスキルです。仕事ができる人は、自発的に情報を取り入れ、指示を待つのではなく、主体的に考えて行動できます。
つねに現状に疑問を持ちながらよりよく改善できないか検討し、仕事を創造する能力があります。
③的確かつ迅速に意思決定できる
仕事ができる人には、意思決定のスピードが早いという特徴があります。何か物事を決めるときは、リスクや利点を素早く判断し、最適な選択を行います。適時に判断および実行できるため、最良の結果を得られることも少なくありません。
④優先順位がつけられる
仕事では、いまやるべき仕事、あるいは、いまはやらなくてもよい仕事の見極めができることも重要です。仕事ができる人は、重要かつ緊急なタスクを優先的に処理する能力があり、有限な時間とエネルギーを最適に使えるように努めています。
対応する必要がない仕事や後回しにしても影響の少ない仕事を見極め、集中すべきことにリソースを割り当てることが可能です。
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⑤計画的に行動できる
業務を滞りなく進めるためには、計画性が必要不可欠です。仕事ができる人は、明確な目標に向かってしっかりした計画を組み立てられます。
たとえば、マルチタスクであっても、状況に合わせてスピードを調整し、1日の流れを具体的にイメージできます。また自己管理能力が高くタイムマネジメントに長けているため、ストレスを軽減しトラブルにも冷静に対処できるでしょう。
⑥思考を言語化できる
仕事ができる人は、周囲に自分の考えを伝えるための言語能力スキルが高い特徴があります。営業やマーケティングでは、自社の商品・サービスの魅力を伝えるための言語化できる能力が大変役立つでしょう。
⑦リスクを予測して行動できる
起こり得る失敗や危機を予測し、あらかじめ防止策を講じる力は重要です。仕事ができる人はリスク管理ができており、トラブルを回避する能力があります。
ビジネスシーンでは、大きなミスが企業に大きな損害をもたらしてしまうこともあります。そのためリスク管理がきちんとできる人は信頼され、仕事ができると評価されるでしょう。
⑧時間の管理がうまい
仕事ができる人は、時間をとても大切にしているため、適切な時間配分を決められます。仕事に取り掛かるときは、全体のスケジュール見通しを把握し、隙間時間も有効活用して成果を出します。計画的な働き方で仕事を早めに終わらせられる傾向があるでしょう。
⑨レスポンスが早い
仕事ができる人の特徴として、レスポンスが早いというものがあります。レスポンスが早いと、処理能力が早くて優秀である印象が強まります。
もしレスポンスが遅いと、「連絡したことに気づいていないのでは?」と相手に不安を与えてしまうため、早めのレスポンスを心がけたほうがよいでしょう。
⑩臨機応変に対応できる
ビジネスシーンでは、臨機応変な対応力も必要です。仕事ができる人は、経験も豊富で想像力があり、目標に到達するまでの方法を幾通りも知っています。
そのため、もし初めに思いついた方法がうまくいかない印象を持つと、他の方法を探す柔軟性があります。目標達成に向かう戦略を練る能力を持っているとも言えるでしょう。
⑪タイミングを見極めて集中できる
仕事ができる人は、どのタスクにどのタイミングで集中して取り組むべきかを見極めています。仕事の優先度や手間のかかり具合、他者の進捗などを見て、自分の仕事に集中すべき時間を決めることは重要です。
⑫オンとオフを分けられる
仕事とプライベートの時間を使い分けると、ストレスが溜まりにくくなります。仕事ができる人はそのことを理解しており、プライベートを充実させるため効率的に取り組むため、残業や仕事の持ち帰りなどを最小限に抑えることも可能です。
⑬当事者意識を持っている
仕事ができる人は、圧倒的な当事者意識を持っています。当事者意識があれば、責任感を持って仕事に取り組み、成果につなげられるでしょう。
当事者意識を持って、仕事の進め方を工夫したり周囲のフォローをしたりすると、スキルアップにつながり、将来的に役に立つマネジメント能力などを身につける機会に恵まれます。
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⑭自己分析ができる
仕事ができる人は、自分の得意・不得意や強み・弱みを深く理解しており、自己分析ができています。そのため自分の得意や強みを生かして効果的に行動し、高いパフォーマンスを発揮できて、周囲から高い評価を得ています。
さらに、自己分析ができていれば自分の不足部分を理解し、成長のための努力を積極的におこなうこともできるでしょう。
⑮日頃から情報収集を行っている
仕事をしていると、どんなベテランにも知らないことやわからないことが出てくるはずです。その知らないことやわからないことをすぐに調べる癖がある人は仕事ができるでしょう。
新しい出来事に出くわしたときや判断に迷ったとき、わからないままで放置しないため、結果的にミスが少なく高い完成度の仕事をおこなうことができます。
⑯物事を客観視できる
仕事ができる人は、客観視することが得意です。物事を客観視できると、成功体験を次に生かし、失敗を繰り返さないことにつながります。客観的に物事を見るスキルは早めに習得しておくとよいでしょう。
⑰体調管理ができる
成果を最大化するなら、高いパフォーマンスを維持するために、自身の体調を良好に整えておく必要があります。
たとえば規則正しい生活や感染症に対する予防、過度な飲酒の禁止などに気をつけるとよいでしょう。体調不良の兆候が見られたら、悪化させないように潔く休むことも大切です。
⑱ポジティブ思考が身についている
仕事ができる人には、ポジティブ思考が身についています。何か問題が起こったとしても、ポジティブな反応を示し、同僚とともに困難を乗り越えます。
ポジティブな姿勢は、周囲に与える印象も良いため、一緒に働きたいと思わせることも少なくありません。
⑲強靭なメンタルを持っている
仕事では強靭なメンタルも必要です。困難にくじけず立ち向かえる強さと粘り強さを持ち合わせている人は周りから評価を受けやすいでしょう。
仕事ができる人は、ストレスや失敗から逃げず、他人の意見に左右されず、前に進む姿勢を持っています。失敗から学びつつ変化を受け入れ、周囲のアドバイスも柔軟に取り入れることが重要です。
⑳素直で謙虚である
仕事ができる人は、素直で謙虚であることも少なくありません。こういった性格だと、自身に不足しているスキルや知識を素直に認め、周囲に助言を求める姿勢を示せます。
このようなリーダー的な存在が周囲を頼ることで、助け合いの雰囲気が生まれ、チーム力が高まるでしょう。
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㉑人に頼るのがうまい
周囲から評価される人こそ、人に頼るのがうまいという特徴があります。たとえば、上司や同僚を頼って困難なタスクを切り抜けていきます。
こういった人は仕事中に予期せぬ業務が発生した場合、上司や同僚に助けを求めることを躊躇しません。個人では対処しきれない場合、早めに協力を得る能力は重要です。
㉒他者への感謝や気遣いを表現できる
仕事ができる人こそ、感謝や気遣いの想いをきちんと言葉にして伝えています。照れや恥ずかしい気持ちもあるかもしれませんが、素直に感謝や気遣いを伝えましょう。
人は感謝されることでモチベーションが高まります。コミュニケーション力の高い人は感謝や気遣いの言葉を通じて信頼関係を築いています。
4.仕事ができる人の口癖
続いて、仕事ができる人の口癖を紹介します。
- 「できます」「すぐに取り掛かります」
- 「ありがとうございます」「〇〇さんのおかげ」
- 「教えてください」
- 「簡潔にいうと」「一言でいうと」
- 「結論からいうと」
- 「なんとかなる」「大丈夫」
①「できます」「すぐに取り掛かります」
仕事ができる人は、上司から指示された場合「わかりました」ではなくすぐに始めるという意味を込めて「できます」「すぐに取り掛かります」という言葉を使います。指示されてからすぐに取り掛かって完了させることでポジティブな評価を得られるでしょう。
②「ありがとうございます」「〇〇さんのおかげ」
周囲の人への感謝の気持ちは忘れずにいましょう。仕事ができる人は、些細なことでも言葉にして感謝を伝えるため、良い人間関係を築け、チームワークが強まります。
③「教えてください」
わからないことは素直に教えてほしいと伝えることが大切です。
仕事ができる人は、何事も謙虚に学ぶ姿勢を持ち、素直に質問できるため、「教えてください」というのが口癖です。こういった姿勢はとても好意的に捉えられ、周囲からの協力も得やすくなります。
④「簡潔にいうと」「一言でいうと」
仕事ができる人の口癖のひとつは、「簡潔にいうと」「一言でいうと」というもの。これらは、その場の総意を簡潔にまとめて確認できる一言です。要点を絞ってまとめることで表現力や語彙力の高さが優秀だという評価につながります。
⑤「結論から言うと」
仕事ができる人ほど結論から答えられるため、「結論から言うと」というのが口癖になっている人がいます。質問においてはまず結論を知りたいことが多いため、回りくどい言い方や途中経過の話を長々としないほうがよいでしょう。
⑥「なんとかなる」「大丈夫」
「なんとかなる」「大丈夫」は、失敗しそうな場面や納期が近い場合など、ピンチの場面にこそ用いられる口癖です。「死にはしない」とつけ足すと普段はネガティブな思考になりがちな人も、意識的に肯定的な姿勢に持っていけるでしょう。
5.仕事ができる人の考え方
次に、よい仕事ができる人の考え方について解説します。ポイントは、以下の5つです。
- 結果を重視
- 生産性の向上をつねに意識
- チームワークを重要視
- 経験から学習
- 他人の意見を尊重
①結果を重視
仕事ができる人は、与えられた仕事をこなすだけではなく、より良い結果を出すことも重視しています。
仕事ができる人こそ、課題を見つけ解決する能力が高い傾向があります。責任感から壁にぶつかっても諦めずに取り組み続け、良い結果を導くために工夫し続けようとするでしょう。
ただし結果のみで判断するのではなく、そのプロセスにも着目して正しいプロセスであるかどうかも正確に評価する考え方も身についています。
②生産性の向上をつねに意識
仕事ができる人の考え方として、仕事の品質と成果を高めるためにはどうしたらよいかをつねに考えることが挙げられるでしょう。
たとえば、ツールを導入して業務を効率化したり、無理や無駄を減らして作業時間を短縮したり、昼休みに仮眠を取って午後のパフォーマンスを向上したりすることなどが挙げられます。
③チームワークを重要視
仕事ができる人は、個々の能力を最大限に発揮するため、チームワークが不可欠であることを理解しています。
問題解決やアイデアの創出などには、より多くのメンバーによる視点が必要なため、チームワークを重要視しています。チームワークをよくするため、メンバーと笑顔で挨拶し、相手の話を聞き、疑問点や不明確を明らかにするなどの行動を心がけることが重要です。
④経験から学習
仕事ができる人は、経験から学習します。自身の体験や成果から、うまくいった・うまくいかなかったのはなぜかという理由を分析して、次へ生かします。
この行動は「経験学習モデル」と呼ばれます。仕事ができる人は「①経験→②省察→③概念化→④試行」というサイクルを高い頻度で回しています。
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⑤他人の意見を尊重
仕事ができる人は、相手の立場にかかわらず、アドバイスを真摯に受け止める姿勢を大切にするという考え方をとおして、周囲と良好な協力関係を築きます。そのため、仕事が円滑に進み成果につながることが多いでしょう。
6.仕事ができる人の業務の進め方
仕事ができる人の業務の進め方のポイントは以下の6つです。
- ゴールの明確化
- 余裕を持ったスケジュール調整
- 完成度は8割に設定
- 疑問点はすぐに解決
- 周囲へ協力を依頼
- シングルタスクを徹底
①ゴールの明確化
仕事ができる人は、業務に着手する前にゴール(最終目標)を明確にして、それを上司や依頼したメンバーなどと共有しています。たとえば、どのような状況であれば達成したといえるのか、いつまでに達成しなければならないのか、など。
ゴールの認識に齟齬があると、間違った方向で進めてしまい、時間やコストが無駄になる恐れがあるため、ゴールの明確化をおこなっています。
②余裕を持ったスケジュール調整
仕事ができる人は、スケジュールを立てる際、必ず余裕を確保します。業務を進めるなかで、思いがけないアクシデントやコントロールできないことが発生すると考えられるためです。
たとえば1日の作業スケジュールを立てる際、3時間ごとに15分程度の余裕を持たせておくと、割り込んできた業務を片付けられるでしょう。
③完成度は8割に設定
100%の出来を目指すと多くの時間を要するため、短時間で8割の完成度を目指して報告することを念頭に置いておくことも重要です。
細かい部分は後回しにして、時間があったら修正するというスタンスのため、こだわりすぎて時間切れになる心配がありません。1つの仕事がすぐに片付くため、次の仕事に早めに着手できるようになります。
④疑問点はすぐに解決
仕事ができる人は、わからないことがあれば放置せず、その場で疑問を解決する業務の進め方を意識しています。作業の必要性や方向性、手段や方法などを明確にしたうえで、疑問をなるべく早く解決するために質問して、タスクの品質を高めます。
⑤周囲へ協力を依頼
仕事ができる人は、よりよい成果を出すために、周囲へ協力を依頼し、効率的に仕事を進めようとする考え方を持っています。たとえば、相手のとって過度な負担とならない範囲内で、自分が苦手とする作業は得意な人へ頼むなど。
そういった業務の進め方をする人は、普段から部署やチームメンバーの得意・不得意を把握している傾向にあります。
⑥シングルタスクを徹底
人は基本的に同時に2つ以上のことはできません。そのため、仕事ができる人は、目の前のタスクに集中し、急ぎの仕事が入ったとしても現在のタスクと並行させないようにしています。
たとえば各タスクに割り当てる時間を決め、その時間内は他のタスクへ着手しなかったり、似たタスクはグループ化してまとめて処理したりするなど、自分の中でのルールを設けていることも少なくありません。
7.仕事ができる人になるには?
最後に、仕事ができる人になる5つのポイントを紹介します。
- 「まず行動」を習慣化
- タスクを可視化
- 1日を振り返る
- インプットとアウトプットを実行
- 仕事ができる人をロールモデルに設定
①「まず行動」を習慣化
考えるよりもすぐに行動に移す習慣を身につけることが大切です。たとえば、自信がなくても手を動かし、完璧を目指さずに完遂することを目標とするとよいでしょう。
ただしどのような行動をするにしても、なぜ取り組むのか、何のためにやるのかということは意識してください。
②タスクを可視化
仕事ができるようになるためには、タスクの可視化を意識するとよいでしょう。仕事ができる人は、タスクを可視化し、具体的な作業までリストに書き出す習慣を持っていることも少なくないためです。
書き出して可視化することで業務の抜け漏れを防ぎ、急な対応にも柔軟に対応できるようになります。さらに全体像を把握することで慌ただしさからのプレッシャーが軽減されることもあるでしょう。
③1日を振り返る
仕事ができる人になるためには、仕事内容の良かった点や反省点などの振り返りを習慣化させて次に活かしましょう。毎日の振り返りが難しいようであれば、週1回でも問題ありません。ただし良かった点・反省点を思い出し、次週の改善行動を決める必要があります。
④インプットとアウトプットを実行
学んだことを記憶に定着させるために、インプットとアウトプットを習慣化させることも意識するとよいでしょう。
業務に柔軟に対応するためには、幅広いスキルや知識が重要です。そのため、ときには興味のない分野も探求して、新しい考え方や知識を身につけるとよいでしょう。視野を広く持ち、学び続けることとアウトプットを両立させる習慣が重要です。
⑤仕事ができる人をロールモデルに設定
仕事ができる人をロールモデルにして、思考や行動を参考にするのもよい方法です。たとえば、手伝えることがあれば積極的に協力を申し出る、営業先へ訪問する時に同行する、同じプロジェクトへ参加する、などができるでしょう。
そのまま真似るのではなく、あくまでも参考にして自分のやり方に落とし込んで取り入れるのが理想です。
ロールモデルとは? 意味やメリット、具体例、見つけ方を簡単に
ビジネスパーソンに欠かせないロールモデルをご存じでしょうか?ロールモデルの存在は、自分の現状認識と成長に役立つのです。
ロールモデルとは何か?
役割
効果や影響
どのような手法でロールモデルを利用す...