伝えたいことを「ストーリー=物語形式」で語ることで印象づける手法が、ストーリーテリングです。社員全体に浸透させたい大切なビジョンや、プレゼン時のコンセプトなどを伝えるときに活用できるストーリーテリングについてご紹介します。
ストーリーテリングの意味とは
人に何かを伝える手法の1つで、「物語=ストーリー」を使って伝える方法がストーリーテリングです。
企業のトップが、理念やビジョンを社員全体へ浸透させるときなどに使われることがあり、聴衆の記憶に残りやすく共感も得やすい手法として活用されています。
伝える語り手自身の体験談やエピソードをストーリーとして取り入れることも多く、それを結果である理念やビジョン、コンセプトなどに結びつけて語ることで、聞き手の印象に残すことができます。
ストーリーテリングでビジョンの浸透を図る
企業のビジョンを浸透させるときには、ストーリーテリングの手法が使えます。ビジョンを浸透させたい相手は主に社員であることが多く、伝えるタイミングは入社時やビジョンの変革を行ったとき、ビジョンの浸透が図れていないと感じたときなどです。
そのタイミングに合わせてストーリーの内容を変え「聞き手にとっても身近な体験談やエピソード」になっているかどうかが成功のカギを握っています。
・人事にとってのビジョンの浸透とストーリーテリング
社員教育を担当することもある人事では、企業理念やビジョンの浸透を図ることは大切な役割の1つです。
企業のトップだけでなく、理念やビジョンの浸透を図るときにはストーリーテリングは有効な手段となるため、積極的に取り入れてみるのもよさそうです。
ストーリーテリングを活用するときのコツ
ストーリーテリングを取り入れて、何かを伝えるときには活用のコツを押さえてストーリーを組み立てておくと、より効果を引き出すことができます。
ストーリーテリングを活用するときには、こうしたコツを意識してストーリーを組み立てていくようにしましょう。
・時系列より印象に残る組み立てを
ストーリーテリングでは、新しく物語を作り出すというよりも、体験してきたことやエピソードを上手に語るケースが多いです。このとき、ただ単に時系列にストーリーを語るよりも、より伝えたいことを的確に伝えるためにストーリーの組み立てを行うと、より印象に残りやすいストーリーテリングとなります。
・共有できるストーリーを意識する
ストーリーテリングのポイントは共有できるストーリーによって、興味をもってもらい話に引き込むことで、結論である“最も伝えたいこと”につなげなければなりません。
そのためには、「共有できるストーリーであるかどうか」がコツとなります。
共有できるストーリーであれば聞き手も引き込まれていき、記憶にも残りやすいものとなります。