ワークショップとは?【わかりやすく解説】具体例、ビジネス

ワークショップとは、プログラムに沿った自主的な教育の場です。ここでは、ワークショップについて解説します。

1.ワークショップとは?

ワークショップとは、

  • 目的別のプログラム
  • 与えられた課題

実際に体験することで学習できる自主的な教育の場のことです。

英語では”Workshop”と表記されます。

“Workshop”の意味は、

  • 修理や製作を行うための作業場
  • 参加者たちが自主的に体験する研究集会

といった2つがあります。

セミナーとの違い

ワークショップと類似する言葉に、セミナーがあります。

セミナーとは「知識やノウハウを持っている講師が参加者に対して自分の持っているものを伝授すること」を目的とした集会です。

グループワークとの違い

ワークショップと類似する言葉に、グループワークがあります。

グループワークとは、グループに与えられた課題について「最終的な結論や結果を出すこと」を目的とした意見交換の場です。

ワークショップとは、目的が異なります。

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2.ワークショップの種類

ワークショップには以下の3つの種類があります。

  • 研修型
  • イベント型
  • 採用型

研修型

ワークショップの1つ目の種類は研修型です。

研修型ワークショップとは、

  • グループを作る
  • 特定のテーマを決める

ということから始めます。

そして、テーマに関して、

  • グループ内で意見交換を重ね、意見をまとめる
  • グループごとでまとめた意見をプレゼンテーションする

というのがオーソドックスな運用です。

イベント型

ワークショップの2つ目の種類はイベント型です。

イベント型ワークショップとは、

  • 専門家
  • プロ
  • 知識や技術に精通している人

から知識や技術を学ぶ場のことです。

時間内に自分も技術や知識を体験しながら、

  • 自分なりの独創性を発揮する
  • 専門家にアドバイスを受けてより質の高いものを作り上げる

といったことができるようになります。

採用型

ワークショップの3つ目の種類は採用型です。

採用型ワークショップとは、就職活動の選考プロセスで用いられるワークショップです。求職者をいくつかのグループに分け、ひとつのテーマに沿って意見交換をしてもらいます。

その際、採用担当者が集団行動で見せる個人の、

  • 態度
  • 言動
  • 印象

などをチェックしていきます。

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3.ワークショップのメリット

ワークショップのメリットについて簡単にポイントを解説します。

参加者のモチベーションが上がる

ワークショップの1つ目のメリットは、参加者のモチベーションが上がることです。

ワークショップでは、参加者が実際に商品やサービスを体験できます。

自ら体験することによって、

  • 参加者の当事者意識が高まる
  • 参加者のモチベーションが上がる
  • 商品やサービスへの理解が進む

といった多くの結果をもたらします。

参加者の疑問や要望にすぐアプローチできる

ワークショップの2つ目のメリットは、参加者の疑問や要望にすぐアプローチできることです。

ワークショップでは、質疑応答やレクチャーなどが活発に行われます。

参加者の、疑問や要望については、その場で解決のためのアプローチができます。

疑問を先送りすることがないため、スムーズに正しい理解へと参加者を導けます。

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4.ワークショップ運営の注意点

研修目的でワークショップを行う場合に、参加者が陥りやすい注意点3つについてそれぞれ簡単に解説します。

細かなスケジュール設計が求められる

ワークショップの1つ目の注意点は、細かなスケジュール設計が求められることです。

ワークショップは比較的参加者が「楽しんで」参加できる側面があり、その作業などに熱中・没頭し、時間が押しがちです。

時間配分を事前によく考え、意識的にきっちり進めるようにしなければ、時間不足で目的が達成できなかった、といったことになりえます。

  • あらかじめ細かく時間配分を決める
  • 時間配分通りに進める(運営する)
  • 想定より時間がかかることを見越して予備の時間を組み込んでおく

などで回避しましょう。

成果が達成感に紛れてしまう

ワークショップの2つ目のデメリットは、成果が達成感に紛れてしまうことです。

ワークショップでは、参加者自らが体験する機会を持ちます。

参加者は、

  • 制作作業
  • プロトタイプの作成

などで得られる達成感に満足してしまい、本来目的としていたワークショップの成果が十分に達成できないケースもあり得ます。

満足感だけで終わってしまう

ワークショップの3つ目のデメリットは、参加したことへの満足で終わってしまうことです。

ワークショップへ参加すれば、

  • 楽しい経験をする
  • 新しい知識を得る

ことができます。

その結果、参加できたことへの満足感で終わってしてしまうことも。

参加後のアフターフォローなどの工夫が必要になります。

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5.ワークショップの進め方のポイント

ワークショップの進め方とファシリテーターの役割には、押さえておきたいポイントがあります。

ここでは、ワークショップの進め方に関する4つのポイントをあげながら、ファシリテーターの役割についても併せて解説します。

必要なツールを準備する

1つ目のポイントは必要なツールを準備することです。

たとえば、

  • ホワイトボード:情報整理、ブレインストーミングに使用
  • スクリーン・プロジェクター:開催側の趣旨説明などに使用
  • コピー用紙・付箋・ペン:メモに使用

などの文房具や機器類を使います。

参加者が気負うことなく発言できる環境をつくる

2つ目のポイントは、参加者が気負うことなく発言できる環境をつくることです。

気兼ねなく意見交換や質疑応答ができる環境を整えなければ、活発なワークショップを実施できません。

  • 部屋の大きさや雰囲気
  • 作業環境
  • 参加人数とツールの兼ね合い

など、細かな部分を検討します。

ファシリテーターを選ぶ

3つ目のポイントは、ファシリテーターを選ぶことです。

ワークショップを進行するには、ファシリテーターの存在が鍵になります。

共同作業・意見交換などの進行をスムーズに行うためには、ワークショップの目的を押さえながら参加者に寄り添った目配りのできるファシリテーターを選び、配置します。

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ファシリテーターの役割

ファシリテーターの役割とは、

  • 立場の違う人たちのさまざまな意見をまとめあげる
  • 参加者のやる気を引き出す
  • 建設的で自発的な議論を進行していく

ことです。

そのため、可能であれば、

  • 公正中立に判断ができる第三者
  • ファシリテーターを専門にしているプロ

などに依頼するのが望ましいと考えられています。

グループ内の役割を決める

4つ目のポイントは、グループ内の役割を決めることです。

それだけでなくグループ内での進行をスムーズにするために、

  • グループリーダー or 発表担当
  • 話し合いの内容を記録する記録係
  • 与えられた時間の管理を行うタイムキーパー

を決めるのが望ましいでしょう。アイスブレイクを兼ねてワークショップのはじめに数分設け、各担当を決めるとスムーズに進めやすいです。