「kaonavi FACE to FES ‘24」を開催 ~2,000名超を集客、著名人らが人と組織の未来を語る~
2024年3月22日
お知らせ
株式会社カオナビ(本社:東京渋谷区、代表取締役社長 Co-CEO:佐藤 寛之、以下:当社)は、初の大型プライベートカンファレンス「kaonavi FACE to FES ‘24~人と組織の未来に会える場所~」を2024年2月7日(水)に開催しました。
2,000名以上の方々に参加登録をいただくなど、開催前から賑わいを見せていた本イベント。当日もカオナビユーザーによる座談会は満席御礼、トークセッションでは大勢の方がメモをとりながら聴講されるなど、盛況のうちに終了しました。
「FACE to FES」概要
本カンファレンスでは、著名人や専門家、各企業の人事担当者らが人と組織の未来を語るトークセッションを展開する「FACE to SESSION 刺激に出会う」、人と組織について学び合う仲間と出会える「FACE to INSIGHT 気づきに出会う」、カオナビパートナー企業のブースを展示する「FACE to TREND トレンドに出会う」、の3つのゾーンにて、“人と組織の未来に会える”機会を提供しました。
本レポートでは、「FACE to SESSION 刺激に出会う」で展開された3つのセッションを中心にお伝えします。
「FACE to FES」当日の様子
「FACE to SESSION」
「人と未来の組織に出会える場所」をテーマに、2030年、2050年の人事のあり方を多角的な視点で捉えたトークセッションを展開。労働力人口が減少し、あらゆる業界で人手不足が叫ばれる昨今、人材確保・定着、育成、リスキリング、働き方の多様化など、経営に直結する人材戦略の重要性はますます高まっています。そこで、あらゆる分野の専門家、人事の最前線で活躍するリーダーをお招きし、最新の取り組み事例や人事の未来について語っていただきました。
KEYNOTE SESSION
「バックキャスト2050:テクノロジーを開放し人と組織をどうリデザインするべきか」
経営共創基盤(IGPI)共同経営者 でありJBIC IG Partners 代表取締役CIOの塩野 誠氏、東京大学大学院経済学研究科 教授 東京大学マーケットデザインセンター/センター長 の小島 武仁氏のお二人が、AI(人工知能)などテクノロジーが発展する労働市場での新たな働き方についてトークを展開しました。
人と人や、人とモノ・サービスなどの最適な組み合わせを考える「マッチング理論」の研究において日本の第一人者である小島氏は、生成AIなどの登場による影響について、人間の仕事は無くならず、今までとは異なる新たな仕事の需要が生まれると指摘しました。テクノロジー領域を中心に20年以上の投資、コンサルティング経験を持つ塩野氏は、テクノロジーがより発展することで人材がコモディティ化する可能性が高く、「現場力」が備わっていることの重要性を強調しました。
人事における採用や離職の問題では、社員の希望と社内のニーズを上手く付き合わせる必要があるため、小島氏は、AI活用のみでの配属マッチングの難しさを指摘。「社員の希望を聞きデータを取ることに加え、それをどう使えば良いかはアルゴリズムの助けを借りるという、人間とアルゴリズムの接続が重要」と話しました。塩野氏も「人事においてはシステムに任せる部分を見極めることが必要。バイアスが入るなど人間がやるとややこしくなる部分をシステムに転用し 、それ以外のクリエイティブなど経済的価値が付きやすい部分を人間がやれるのが理想」と語りました。
変化の多い時代に企業や経営者がアップデートすべきことについて、塩野氏は「ものすごいスピードで変化が起きているので、最初から変わる前提でいるべき。ビッグウェーブかもしれないものに対する好奇心が必要」とコメント。小島氏は「現代では専門知みたいなものはいろんなところに点在していて、うまくマッチできてないところがある。そういうところにコンタクトを取り、上手く具体的なものを作るところまでいけると良いと思う」と締めくくりました。
TALK SESSION
「2030:人事責任者が描くVisionと戦略」
オリックス生命保険株式会社 執行役員 人事・総務本部管掌 兼 コンプライアンス部管掌の石田 雅彦氏、株式会社サイバーエージェント 常務執行役員CHOの曽山 哲人氏、当社代表取締役社長Co-CEOの佐藤 寛之が、2030年に向けたキーワードを基に、次世代の人事戦略などについて語りました。
「経営戦略の完遂力を上げるために人事は絶対重要」とする曽山氏は「透明性が求められる時代のため『信用』が大きなキーワード。ポジティブなことと捉え上手く使っている会社は採用力が上がっている」と、転職マーケットの活況で情報がオープン化されている現在で「信頼競争」をキーワードに掲げました。社員一人一人を輝かせるためのエンゲージメント向上について、石田氏は「お客様の声を実際に社員にフィードバックすることで、体験が共有化される」と具体的な手法も紹介しました。
当社・佐藤は「今、人や組織というテーマが注目を浴びていて、日本が大きく変わるチャンス。こういう場でいろんなディスカッションをさせていただければ大変嬉しい」と呼びかけました。
CLOSING SESSION
「挑戦者からのエール」
トム・ホーバス氏は、世界大会で日本代表を歴史的勝利に導いた裏側などを紹介。現役時代はプレーヤーとしても活躍していたホーバス氏は「プレーだけではなく、コミュニケーションを取らないと良いコーチにはなれない」と、企業にとっても指導的立場の社員が、従業員の考えを理解することが重要だと説明しました。
アメリカで経営者をしていた経験もあるホーバス氏は「仕事など、成長したいという思いを持っていると、今日より明日の方が良い人になると思う。良いマネジメントができていると下の人も成長していく。1日の最後に寝る前に、自分で鏡を見て『僕は今日成長した?』と質問をすることが、良いチームも会社作りでも大切」と強調しました。
「FACE to INSIGHT」
カオナビユーザーによる登壇イベントや座談会・ワークショップなどを開催。参加者同士が交流を図り、相談し合い、学び合っている様子が見受けられました。また、夕刻からはユーザーの皆様に日頃の感謝の意を込めて「カオナビキャンパス感謝祭」を開催しました。「FACE to INSIGHT」「感謝祭」の様子は、こちらをご覧ください。
https://www.kaonavi.jp/seminar/report/face-to-fes_20240207/
「FACE to TREND」
HRの最新トレンドや「カオナビ」と親和性の高い19社に展示いただきました。労務管理や学習管理(LMS)、人事評価、社員のストレスチェックなど、各種サービスのデモンストレーションや操作体験が実施され、多くの人事担当者が関心を寄せていました。参加者から「気になっていたサービスの話が聞けてよかった」「課題の相談ができた」など、好評の声も上がっていました。
株式会社カオナビについて
株式会社カオナビは、社員の個性・才能を発掘し、戦略人事を加速させるタレントマネジメントシステム「カオナビ」を提供しています。企業の人材情報をクラウド上で一元管理し、社員の顔や名前、経験、評価、スキル、才能などの人材情報を可視化することで、最適な人材配置や抜擢といった戦略的なタレントマネジメントの実現を支援しております。現在では3,400社※1を超える企業・団体にご利用いただき、8年連続国内No.1シェア※2を獲得しています。
タレントマネジメントシステムのリーディングカンパニーとして、「“はたらく”にテクノロジーを実装し、個の力から社会の仕様を変える」というパーパスの下、テクノロジーによって一人ひとりの個性や才能を理解することで、個人のキャリア形成や働き方が多様化される社会の実現を目指してまいります。
※1 2023年12月末時点
※2 出典 ITR「ITR Market View:人材管理市場2023」人材管理市場:ベンダー別売上金額シェア(2015~2022年度予測)、SaaS型人材管理市場:ベンダー別売上金額シェア(2015~2022年度予測)
- 所在地東京都渋谷区渋谷2丁目 24-12 渋谷スクランブルスクエア 38F
- 設立2008年5月27日
- 代表者代表取締役社長 Co-CEO 佐藤 寛之
代表取締役 Co-CEO 柳橋 仁機 - 事業内容タレントマネジメントシステム「カオナビ」の開発・販売・サポート
- 会社HP