ユーザー会レポート
IT業界ユーザーが語る、鮮度の高いスキル情報の収集方法とは?
2022年1月19日
こんにちは!カオナビのカスタマーサクセス部 ユーザー会担当です。
11/19(金)、「シートレイアウトのアイデア交換!IT業界限定ユーザー会(ヒロゲル)」を開催しました。ご参加いただいた皆さま、誠にありがとうございました!
「ヒロゲル」とは?
「ヒロゲル」シリーズは、ご参加いただいたユーザーの皆さま同士で学びあうことを目的としたミートアップ(交流)イベント。
カオナビではこのほかにも、ゲストやユーザーさまにご登壇いただくセミナー形式や、ユーザーさま同士で活用方法や操作についてディスカッションするミートアップ形式のイベントも開催しています。
今回は19名のユーザーさまにご参加いただいたため、まずは6~7名ずつのグループに分かれて自己紹介+アイデア交換をスタート。その後は全員で集まり、各グループでの話題共有や、さらに多くのユーザーさまを巻き込んだディスカッションを実施しました。
本レポートでは、ユーザーさまのお声を中心に、トピック別にまとめながらご紹介します。
同業ユーザーさまの活用目的が気になる…!
自己紹介のお時間では、会社のことやカオナビ導入歴など基本的な情報に加え、「今どんな使い方をしているか」「これからこんなことをやってみたいのでアイデアがほしい!」など、ご状況もシェアしてくださったことで、その後の意見交換にも繋がりました。
カオナビ導入後、まずは社員の情報を一元管理しよう、ということで進めました。あとはSE(システムエンジニア)の方のスキル管理に使いたいのですが、まだイマイチ使いこなせていないので、同業のみなさんからヒントを得たいと思い参加しました!
カオナビでは評価の運用をはじめています。ただほかにもいろいろな使い方ができると思うので、同業の皆さまがどんな情報を蓄積していらっしゃるのか気になっています。
など、業種別での開催とあって、同業のユーザーさま同士での情報交換の場を求めてご参加いただいた方も多いようでした。
スキルの変化が速いIT業界。最新情報を一般社員に入力してもらうには?
自己紹介のあとは、さっそく意見交換開始。
スキルや経験、資格などの管理をしたいと思い、数か月の猶予を設けて社員に入力してもらっているものの、まだ入力率が4分の1ほど。みなさんがどんな工夫をされているのか気になります。
というご相談が。
たくさんの共感を集めたこの話題には、こんなアイデアをいただきました。
手法として参考になればと思うのですが、従業員に絶対に答えてほしいのになかなか回答が集まりづらいもの、たとえば年末調整前の住所確認などについては、スマートレビューを使っています。
こうすることで、誰がどこまで入力が完了しているか、といった進捗が見やすくなったほか、回答期限も設定されるので漏れなく入力してもらえるようになっています。
そのほか、自己紹介のシートを1,000名以上いるほとんどの社員が入力している!というユーザーさまも。
会社の創立記念イベントとして、それぞれの持つ夢を語ってもらう、というイベントを行いました。これをきっかけに、プロファイルブックのシートに自己紹介を入力してもらい、社内に公開しています。組織のトップからの意向もあったため、人事部としてはそれを上手く利用しながら入力を促進できたのでは、と思っています。
カオナビ社で実践!アンケートに答える感覚で入力ハードル軽減
ちなみに今回は弊社カオナビの人事も参加していました。自社では入社時に入力する「自己紹介シート」の内容が更新されていないケースが多い、という課題が。
リモートワーク下では特に、新たに加わったメンバーが自己紹介のシートを見ていることを受け、新たにはじめた施策について共有しました。
- まずはボイスノートを使って人事主導で一斉に情報を収集し、プロファイルブックに反映する
- その後は半年に一度の評価のタイミングで、「この期はこんな業務を担当しました」と個人で振り返って入力する
Q:なぜボイスノートを使って集めることにしたのですか?
A:弊社では普段から社内勉強会やイベント時など、なにかとボイスノートを使ってアンケートを取る、というのが文化として根付いているから、というのが1つです。
あとは、「入力する」というより「アンケートに答える」という感覚になることで、情報入力のハードルが少し下がるのでは?と考えたためです。
Q:管理者以外もアンケートを使える(作成できる)ようにしていますか?
A:はい、管理者だけでなくだれでも自由にアンケートを開始できるよう権限設定しています。勉強会後のアンケートや、オフィスの利用に関するアンケートなど、いろんな場面で使ってもらっていますね。
レーダーチャートでスキルを可視化し客観的な評価を実現
さらに注目を集めたのは、スキルを可視化しているという、あるユーザーさまのお話。
スキルを管理して配置に活用したい、というお声が多かったのも、IT業界のユーザーさまの1つの特徴であるような気がしました。
エンジニアのスキルについて、項目を設計。さらに項目ごとに細かい条件(必要な要素)を定めており、「◎/〇/△/×」を選択すると、該当するスキル項目のポイントに加算。その合計点をもとに、スキルレベルが1~5で自動算出される、という仕組みになっています。
このお話を受け、「レベルの更新はどのようにされていますか?」というご質問も。
このシートはまだ本格運用はしていないものの、1年ごとに新たなシートを作り、更新していきたいと思っています。実はまだカオナビを導入したばかりのため、うまく毎年更新されている方がいたらお聞きしたいです。
これにはすでにスキル管理を継続的に実施している、というユーザーさまからヒントをいただきました。
今期の評価から、スマートレビューでの承認のタイミングで上長の方に入力してもらうようにしました。評価シート上で本人(被評価者)には見えないように設定しています。
弊社はこれから実現しようと考えている段階なのですが、プロジェクトが終わったタイミングでエンジニア本人にスキルシートを入力してもらい、それを集計する、という方法にしたいと思っています。
Q:スキルを点数化しよう、と思われたきっかけは何だったのですか?
A:どうしても上司の主観による評価になってしまうことを懸念していたことがきっかけです。客観的な評価を行なうために、まずはスキルをスコア化して見える化しよう、と考えました。
もちろんこれで完成したとは思っていません。どうすればより実態をきちんと可視化できるのか、というところが今後の課題だと思っています。
答えがないからこそ事例が役立つ!参加者の声
参加者からのご感想を一部抜粋してお届けします。
- スキル情報の扱い、入力してもらう工夫、カオナビ運用上の悩みなど、大きな共感をもってお話をうかがいました。ありがとうございました。
- 色々抱えている課題に関して、明確な解は無いということを再認識しました。会社や社員の傾向による部分も大きいと思うので、事例をできるだけ多く知ることが良さそうに感じました。
- 参加されている企業さんが話をされている内容にいろいろなヒントがあり、参考になりました。
- エンジニアスキルのレーダーチャートを実際に利用しているところが参考になりました!リアルな声を聞けてよかったです。
「ユーザーさまのお悩みに共感した」「ヒントが得られた」といったお声をたくさんいただきました。
あとがき
今回2回目の実施となった、業種別のユーザー交流会。スキルの管理方法の悩みや社員に情報を入力してもらうには…といったテーマでは、首を縦に大きく振るほど共感している方が多かったのが印象的でした。
情報の更新を止めないための明確な答えはないものの、評価や社内イベントなど、情報更新のきっかけとなる何らかのタイミングを用意し、セットで更新する仕組みを作るというのが、1つのカギになるのかもしれませんね。
また「ヒロゲル」は、これまで以上に人事の皆さま同士が繋がり、近いお悩みに共感したり、学び合ったりすることができる場にしていきたいな、と思っています。
今後もカオナビの機能や使い方に限らず柔軟にテーマを選び、ユーザー会を開催していく予定ですので、はじめての方もぜひお気軽にご参加ください。
「最近始めた○○の取り組みが上手くいった!」「○○について語りたい!」など、ご意見も大歓迎です。各担当へのメールはもちろん、Twitterでも #カオナビ でご意見をお待ちしております!
それでは、引き続きカオナビをどうぞよろしくお願いいたします。次回の「ヒロゲル」でお会いできますこと、心よりお待ちしております。