ユーザー会レポート
未来の組織の可能性をヒロゲル!?クリエイティブマップの使い方を開発者が直接解説
2022年6月28日
こんにちは!
カオナビのカスタマーサクセス部 ユーザー会担当です。
5/30(金)、「 開発者が解説!クリエイティブマップを一緒に試してみよう」を開催しました。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!
ヒロゲルとは
「ヒロゲル」シリーズは、ご参加いただいたユーザーの皆さま同士で学びあうことを目的としたミートアップ(交流)イベントです。
2022年3月からは、毎月2回開催しています。
カオナビではこのほかにも、ゲストやユーザーさまにご登壇いただくセミナー形式のイベント「マナベル」シリーズも開催しています。
本レポートでは、トピック別にユーザーさまのお声をまとめ、当日の様子をご紹介します!
組織の未来を描くのがクリエイティブマップ!開発者の想いを解説
最初にクリエイティブマップの開発者である、弊社福田よりクリエイティブマップの開発に至った想いを共有しました。
私がカオナビに入社した年が2015年でして、当時はまだ10名ほどの社員数だったのですが、組織が拡大していくに至って人材の配置など沢山の課題に直面するようになりました。
そういった課題と向き合う中で、顔写真やそれぞれの社員情報をパワーポイント上で並べながらディスカッションしていたのですが、この未来を考える過程も含めてタレントマネジメントなのではないかと気付きました。
人材の配置を考えるシーンなど、組織の未来を考える時に使えるツールがあればと思い、社長に直談判して開発するに至りました。
これまでのカオナビは、社員の履歴書や資格情報、人事評価を中心とした「過去の情報」から施策を考える要素が大きかったのですが、クリエイティブマップは組織の「未来」から逆算して施策を考えるための機能であるという点がこれまでのカオナビとは大きく異なります。
未来の組織のあるべき姿を考える際に、カオナビに蓄積している人材情報データを可視化して議論することで、より解像度高く未来の組織像を具現化することができます。
クリエイティブマップが役立つ「3つのシーン」
続いてクリエイティブマップの具体的な活用方法についてのご紹介です。
クリエイティブマップの使い方は本当に自由自在ですが、その中でも代表的な活用パターンについて弊社福田より解説しました。
利用方法は大きく2パターンに分かれます。
・座席表や配置マップなど描いた絵をそのまま用いる「静的」なパターン
・社員オンボーディングなど必要に応じてディスカッションの材料にしたり、書き換えを行う「動的」なパターン
活用の幅が広いクリエイティブマップですが、「静的なシーン」と「動的なシーン」に分けて考えると、より活用のイメージが湧いてきます。
また、カオナビにある人材データだけではなく、メンバー同士の関係性という目には見えづらい課題を可視化できることもクリエイティブマップの魅力の1つです。
チームのメンバーが増えてくると、メンバー同士の関係性や相性などから生産性が低下してしまうケースもあります。
・AさんとBさんは仲が悪いので、同じプロジェクトには入れない方が良い
・Cさんは上の役職の人からの評価は高いが、部下からの信頼度は低い
など、データだけでは得られない定性的な情報も含めて判断材料として活用できるようになります。
このようにカオナビの情報だけでは得られない社員同士の関係などを可視化し、俯瞰しながらチーム編成などをしていくことで、マネジメントの質の向上にも期待できます。
続いて動的な使い方についてさらに踏み込みます。
動的な使い方のポイントは3点あるかと思っています。
1つ目はモヤっとしたり複雑に感じている課題、例えばメンバー同士の関係性など中々言語化しづらい要素をクリエイティブマップに落としてみるとスッキリします。
2つ目は未来に向き合う際の課題、例えばオンボードの仕組み化など1人の知見だけでは解決が難しい課題について議論するシーンなどです。3つ目はZOOMで画面共有しながら複数人で情報をシェアしたり、ディスカッションするシーンですね。
このように動的な利用シーンを3パターンに分けて考えると、活用方法もより具体的に見えてきます。
また、クリエイティブマップは現場の担当者にご利用頂くことで、より効果が発揮される機能でもあります。
いまのカオナビは経営者や人事担当者が「見る」という観点で利用しているケースが多いですが、現場の担当者が用いることで、より多くのデータが蓄積されていくことが期待できます。そのためクリエイティブマップは今後現場の方にも利用して欲しいと思っています。
一見管理職のユーザーさま向けの機能のように思われますが、活用する部署や担当者の範囲が広がれば広がるほど新しい使い方が見えてきます。
定性的な情報を絡めて判断する場面こそクリエイティブマップが活きる
それでは実際にクリエイティブマップをどのように利用しているのか、実際の活用例をユーザーさまにお聞きしました。
ホワイトボードのような使い方をしています。
弊社では顧客企業の年金や就業規則などについて相談に乗る仕事が多いのですが、その業務プロジェクトを結成する際のスキルのマッピングに課題を感じています。
そこで、プロジェクトにメンバーをアサインする際に、「○○のプロジェクトは○○の経験やスキルを持っているAさんをアサインする」という判断を行うシーンで活用しました。
もやっとした課題をカオナビに蓄積されているデータと共に可視化できることが便利だなと思ったポイントです。
早速「もやっとした課題」に向き合う際の活用事例について教えていただきました。
弊社福田の話からもあった通り、プロジェクトにアサインするメンバーを決めるなど、仕事の難易度といった定性的な情報を絡めて判断する場合こそ、クリエイティブマップの強みを活かすことができるシーンです。
プロジェクトチーム編成を決めるミーティングなどでは、ZOOMで画面共有しながらディスカッションするとより効果も高くなります。
また、こんな意見もありました。
今後は1on1を密にやっていきたいと考えています。
そういった中で他部署との関係など、データにはない定性的な情報を踏まえて関係性の見える化をしたいなと考えており、そういった定性的な情報管理の目的として使ってみたいと考えています。
対象者と1on1をする際、他者との関係性など定性的な情報や背景を知っているか否かでは、1on1実施の際に把握できる情報が大きく変わります。
個人のモチベーション減少の理由が上司や同部署の人間関係ではなく、他部署との関わりあるといったことも考えられるので、部署を越えた関係性の情報をクリエイティブマップに保管できていると、部署を超えたコミュニケーションの改善にも役立てられます。
全社展開のきっかけに!今後の機能拡張の方向性
また、他のグループではこんな質問もありました。
リリースされたタイミングから座席表などに使ってみたいなと思っておりました。
つくった座席表などのデータを他の社員と共有し、全社展開することで、社員が「カオナビを見に行こう」というモチベーションに繋がり、カオナビ定着にも繋がりそうだと思ったのですが、そういった機能の拡充は予定されていますか?
こちらについては弊社の開発担当から回答させていただきました。
結論から言うと、現在検討している段階でおります。
現状のクリエイティブマップはベータ版ということもあり、会議室でホワイトボードを用いてディスカッションするようなシーンから代用いただいております。
今後は弊社としても社内向けに利用いただきたいと思っているので、クリエイティブマップをより活用いただけるような機能を追加していく予定です。
弊社としても今後はクリエイティブマップがカオナビ利活用促進に繋がるよう、より活用の幅が広がる機能追加を随時検討しています。
カオナビの一番のポイントは全社員が使えるようになればなるほど、導入効果が高くなるという点です。
プロファイルブックで人材データを蓄積し、スマートレビューで評価ワークフローを効率化したのちに、社員がカオナビを定期的に見に行き、相互に顔と名前が一致するようになることで、はじめてチームワークの向上や生産性の向上に繋がると我々も考えています。
そのきっかけづくりとしてクリエイティブマップでつくったデータを他の社員が見られるように設定することで、カオナビに定期的に見に行く動機づけに繋げることも期待できます。
ユーザー会を終えて
開発者のクリエイティブマップ開発に至る背景や想いに始まり、「このような使い方をすればもっと面白いんじゃないか」という議論をユーザーさまと一緒に行うことができ、とても有意義な時間でした。
また、参加いただいたユーザーさまからは下記のような声をいただきました。
初参加でしたが、グループディスカッションにて他社様の生の声を聞け有意義な説明会でした。
他企業の話を聞いて、1on1での利用もできるかな、と考えてみたいと思います。
はじめて参加しましたが、他の企業様の意見も聞けて新たな発見があるので、ちょくちょく参加したいと思いました。
活用の幅が広い機能であるからこそ、ユーザーさまのご活用事例がさらなる活用のアイデアに繋がるものだと思います。
また、カオナビキャンパスオンラインでもアイデア交換スレッドを用意しておりますので、ぜひこちらでもアイデアをいただき、みなさまでクリエイティブマップを磨いていけたらと思います!
組織の未来を描くクリエイティブマップ。
ぜひまだ触ったことのないユーザーさまも試してみてください!
これからもクリエイティブマップの可能性を広げていくためにも、改善を重ねてより価値のある機能として磨いていきたいと思います。
カオナビでは、ユーザー会「ヒロゲル」やカオナビキャンパスオンラインのトークルームなど、これまで以上に気軽にユーザーさま同士がつながり、近いお悩みに共感したり、学び合ったりすることができる場をご用意しています。
今後もカオナビの機能や使い方に限らず柔軟にテーマを選んで開催していく予定ですので、はじめての方もぜひお気軽にご参加ください!
「○○について語りたい!」など、テーマの案やご意見も大歓迎です。カオナビキャンパスオンラインはもちろん、Twitterでも #カオナビ でご意見をお待ちしております!
それでは、引き続きカオナビをどうぞよろしくお願いいたします。次回の「ヒロゲル」でお会いできますこと、心よりお待ちしております。