ユーザー会レポート
第1回ユーザーミーティング開催レポート
2018年7月2日
人手不足時代の採用への取り組みから社員のモチベーションアップ術まで〜躍進する企業3社の人事責任者が「人材活用のチェンジ・ザ・ルール」を語る
5月17日(木)、カオナビ本社にて「カオナビのWA」の発足を記念した第1回ユーザーミーティングを開催。お忙しい中、定員を超える50名のユーザー様にお集まりいただきました!
「カオナビのWA」とはカオナビのご活用を通じて、人事やマネジメントの変革に取り組む企業様の一層の活用推進と事業発展のためのコミュニティ。1月に現在のオフィスに引っ越しし、ずっと工事中だった当社のラウンジスペースですが、ここで実現したかったのが皆様をお迎えしてのユーザーミーティングだったんです。
ミーティングではカオナビを活用されている3社の人事責任者をお招きし、「人材活用のチェンジ・ザ・ルール」というテーマでパネルディスカッション展開。「採用はどうしてる?」「うちはインターンをこう活用してます!」などかなり突っ込んだ内容でお話しいただきました。
後半はご参加いただいた皆様とお酒と軽食を交えながらの懇親会。「カオナビのWA」がカオナビとユーザー様、またユーザー様同士の新たな交流の場になれたらと思っております。
次回カオナビセミナーのテーマは「アクセス権限」です。設定の手順や活用法を詳しくご紹介いたします。
また6月7日からオープンしますカオナビスタディカフェでは、集中して設定作業ができるスペースをご提供しスタッフのアドバイスも受けることができます。
皆様のご参加をお待ちしております。
導入企業によるパネルディスカッション
「人材活用のチェンジ・ザ・ルール」
~先進的取り組みを行う企業の人事が語るこれからの人材活用~
登壇者一覧
ご登壇ゲスト(五十音順):
株式会社一休 執行役員 CHRO 管理本部長 植村弘子氏
株式会社東急モールズデベロップメント コーポレート本部 人事部長 新出正人氏
株式会社マネーフォワード 社長室長/人事部長 服部穂住氏
モデレーター: 株式会社カオナビ 取締役副社長 佐藤寛之
経営のイシューを人事が理解して動くことが重要
株式会社一休 執行役員 CHRO 管理本部長
植村弘子氏
私が事業サイドから人事に異動し、執行役員となったことをきっかけに、人事の案件をすべて経営会議にあげるようにしました。人事課題は経営の中でも重要なものですし、経営のイシューを人事が理解して動くことが重要と考えたからです。直接、経営陣と人事課題を共有して意思決定することで、経営のスピードも格段に向上すると考えています。
植村氏の取り組み一例
【課題】
経営課題を人事自ら理解し、経営戦略の一環として人事を行える環境づくり。
【チェンジ・ザ・ルール!】
人事を担当する執行役員として経営会議に参加。人事の立ち位置を変えた。
【その結果】
人事の案件はすべて経営会議にあげ、そこで判断を下す体制に。 経営陣と人事が経営課題をしっかり共有することで、スピード感を持った戦略的な人材活用につながった。
現場の生の声を届ける“説明しない会社説明会”で学生の満足度がアップ
株式会社東急モールズデベロップメント コーポレート本部 人事部長
新出正人氏
東急モールズデベロップメントの新卒採用では毎年会社説明会を行っていましたが、正直学生の反応はあまり良くありませんでした。そこで、会社説明会で学生に“説明”することをやめ、いきなり社員との座談会を行うというプログラムに変えてみました。“説明しない会社説明会”は、学生からの評判も非常に良く、リテンションにもつながりました。学生にとっては人事の言うことよりも、現場の生の声の方が信用できるのではないでしょうか。
新出氏の取り組み一例
【課題】
新卒向け採用イベントで人事が会社説明をしても学生の反応がよくなかった。
【チェンジ・ザ・ルール!】
会社説明会から企業説明をなくし、代わりに先輩社員との座談会をプログラム。
【その結果】
現役社員の生の声を聞く機会を作ったことが学生から評判が良く、リテンションにつながった。さらに学生は自ら企業情報を調べるようになり、熱量の高い学生のスクリーニングにもなった。
人事だけでなく“社員全員で“人手不足の解消を目指す
株式会社マネーフォワード 社長室長/人事部長
服部穂住氏
マネーフォワードは、昨年上場し急成長急拡大のフェーズにあります。ここ2年半くらいは会社の成長に合わせた人材確保が課題となっており、社員の1割が新入社員ということもあります。そんな中、離職防止のために採用広報に最も力を入れました。それにより、入社前後のギャップが少なくなるだけでなく、社内向けにも発信することで、「人手不足は社員全員で解消しなければ!」という空気感が醸成され、会社全体での一体感が生まれていきました。ミッション・ビジョンの実現のためにみんなで仲間を集めようという風土を大切にしています。
服部氏の取り組み一例
【課題】
企業が急拡大をする中で人材確保が課題に。
【チェンジ・ザ・ルール!】
採用を人事部だけでなく会社全体の課題とし、同時に採用広報に力を入れた。
【その結果】
自社にどんな人がいてどんな仕事をしているのかを広報することにより、長く働き、活躍できる人材の採用につながった。またその内容を社内に共有することで会社の一体感が増し、社員が積極的にリファラル採用に協力してくれるようになった。
カオナビ講演
カオナビの目指す未来
株式会社カオナビ 代表取締役社長 柳橋仁機
『カオナビ』は、HRテクノロジーの中でも「人材マネジメント」領域のサービスを提供しています。現在は、顔写真に人事情報を紐づけてクラウド上で一元管理し、そこに人事評価や適性検査の情報も管理できるようにしていますが、今後は勤怠や採用、育成といった人事にまつわるさまざまなデータを『カオナビ』上に集約して簡単に管理ができる、人材のプラットフォームを完成させたいと考えています。そして、人材マネジメントを通じて皆さまの働き方改革に貢献することが、カオナビの目指す未来です