課題
- 社員同士がお互いの人事情報を容易に把握できていなかった
- 人事評価をはじめとした人事業務の手間が煩雑化していた
活用法
- 人事評価に関して、一つのワークフローにつき年間8時間の工数を削減
- 目的に応じて労務システムとカオナビを併用し最適な運用を実現
効果
- 人事業務の手間効率化のほか、社員が積極的に情報共有を行うようになった
- カオナビは汎用性が高く、新しい人事施策にチャレンジできるようになった
「クルマ」と「食」を軸に事業を展開する荒井商事様は2015年からカオナビを導入。人事業務の効率化や社員の人事情報共有を実現するとともに、汎用性の高いカオナビの機能を積極的に活用し、人的資本経営に向けて取り組んでいます。同社の長年にわたるカオナビ活用や運用効果について、人事部 部長 藤原 正英様、人事部 キャリア開発課 課長 増井 繭子様にお話を伺いました。
遠く離れた社員の人事情報をカオナビでつなぐ
当社は「クルマ」と「食」を中心に、創業より100年の間、その時代・その地域に必要とされるサービスを提供してきました。
そうした背景により、当社は複数の拠点・事業を抱えており、カオナビ導入以前は、所属や等級、携帯番号などの人事情報を社員同士が容易に把握できていませんでした。
また、人事評価などをExcelで実施しており、進捗管理や集計の手間も課題でした。そこで、業務効率化や人事情報の集約を目的として2015年にカオナビを導入しました。
情報共有、評価効率化に加えて労務システムとの住み分けも
まず、「プロファイルブック」を活用して、すべての社員が簡単に最新の人事情報にアクセスできる体制を整えました。学歴や資格などの個人的な情報には、閲覧権限を設定しつつも、人事情報を最大限社内に開示したことで、プロファイルブックは社員からの利用頻度が非常に高い機能になっています。
評価効率化の側面では、「スマートレビュー」で人事評価業務をワークフロー化し、一つのワークフローにつき年間8時間の工数削減とデータ活用・共有を実現しました。また、人事評価業務以外の社員昇降格や、MBO評価、能力開発系業務などにも「スマートレビュー」を活用し、ワークフロー化を推進しています。
その他に当社では労務領域に関してカオナビと別のシステムを導入しているのですが、雇用契約や給与計算などの業務は労務システムで管理をして、カオナビは「タレントマネジメント」を目的とすることで、それぞれの強みを最大限に発揮して運用しています。
充実のサポートで社員も安心して使えるシステムに
9年間にわたってカオナビを運用してきましたが、もし導入していなかったら、社内からの問い合わせに忙殺されていたと思います。また、次々と生まれる人事関連の新たな概念や流行を自社に取り入れようとした際に、カオナビの汎用性の高い各種機能を活用することで、コストをかけずにスモールスタートできるなどのメリットもあります。
サポートサイトやキャンパスオンラインと呼ばれる意見交換会など、導入後のサポートが充実している点も安心してカオナビを使えるポイントですね。
導入後、社員からは「こういう情報が欲しい」ですとか、「カオナビでこんなことができないか」とリクエストをもらえるようになりました。ここまで社員にも積極的に活用してもらえるようになったのは、情報までのアクセス方法を周知したこと。加えて、カオナビは他システムと比較してUIが優れており社員が簡単にほしい情報にたどり着くことができ、アップデートの度に機能が改善されていく点が挙げられます。
機能連動で一段上のタレマネ実現を目指す
現在、キャリア自律やジョブ型などの最新の人事テーマに対し、カオナビの各種機能を利用した取り組みを始めています。
例えば「スマートレビュー」を使って希望キャリアや職務内容を把握し、「プロファイルブック」で集約した情報を上長へ共有するなど、機能を連動させた活用法を検討しています。
そのほかにも、1on1面談の内容を蓄積したり、360度診断を実施したりと、当社の評価やマネジメントをさらにレベルアップさせるために、今後もますますカオナビを活用していきたいと思います。
- 創業:
- 1920年(大正9年)
- 職員数:
- 正社員 484名/非正社員 289名
- 業種:
- オークション、食品流通事業など