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株式会社ダンクハーツ

作品の質はプロジェクトアサインが決める。ゲーム会社が実践する適材適所のための「カオナビ」活用術

2019.12.19
優秀人材の配置機能
社員のデータ分析
  1. ダンクハーツの「ソーシャルゲーム開発・受託」事業とは?
  2. 「カオナビ」の導入に至った課題とは?
  3. 「カオナビ」導入の決め手
  4. 「カオナビ」の導入によるアサインメントの効率化
  5. 「カオナビ」による評価業務の効率化
  6. 今後の活用について

近年、拡大の一途をたどるソーシャルゲーム市場では、人材不足が深刻化しています。「面白いゲーム」を実現できる優秀な人材を確保するためには、待遇条件だけでなく、「ここで働きたい」と思える職場環境が大切です。大阪のソーシャルゲーム開発企業、株式会社ダンクハーツでは、スタッフが気持ちよく働ける人間関係まで含めた環境づくりを推進。そのうえで、「カオナビ」によるプロジェクトアサインの効率化が功を奏しています。

ダンクハーツの「ソーシャルゲーム開発・受託」事業とは?

制作から運営までを一手に担うソーシャルゲーム開発企業

長谷川春菜様(以下、長谷川様):当社では、スマートフォン向けソーシャルゲームアプリを開発・運営する事業を行っています。受託では有名タイトルの協業開発や運営代行を行うほか、当社オリジナルでは160万ダウンロードを突破するタイトルも開発・運営していました。現在運営しているオリジナルタイトルでは、「ヒーロー’sパーク」が女性を中心に人気のタイトルです。開発だけでなく、その後の運営・管理まで手掛けられる点が特徴ですね。

近年では、ゲーム1タイトルあたりの制作が大規模になってきて、業界では海外へのアウトソーシングを活用した制作体制が目立ってきました。その中で、当社の強みは企画からイラスト、デザイン、演出、音楽に至るまで社内にスペシャリストを抱え、オールインワンの制作体制でゲーム開発を行える点にあります。

▲管理部 長谷川春菜様
▲管理部 長谷川春菜様

「カオナビ」の導入に至った課題とは?

解決すべき課題-1 社員数増加による「顔と名前の不一致」

長谷川様:受託とオリジナルタイトルを合わせ、現在4つのプロジェクトが稼働しています。1つのプロジェクトには、さまざまなスペシャリストのスタッフをアサインしています。

当社では中途採用を積極的に行い、この1年半でスタッフ数が30名ほど増加しています。そのため、プロジェクトにアサインした際に「相手のことがわからない」という状況が増えてきていました。メンバーの顔と名前、パーソナリティの一致を図ることができる社員データベースが必要になってきたのです。

解決すべき課題-2 育成を前提としたアサインメントの強化

長谷川様:今後の安定した制作体制を構築するためには、必要な人材確保と同時に、人材育成にも注力する必要がありました。

1つのプロジェクトには、エンジニア、グラフィッカー、UIデザイナーなどの各職種がそれぞれチームになってアサインされています。その職種ごとのチームを取り仕切るリーダーを当社では「リード」と呼びますが、いかに的確なプロジェクトアサインによって次のリードを育てていくかが事業拡大のポイントです。

しかし、メンバー管理やスキル管理、評価管理をすべてスプレッドシートで行っていたため、閲覧性が悪く、非効率的な状態でした。社員数の増加にともない、特に人事部門では、評価の作業効率が悪くなっていました。

「カオナビ」導入の決め手

同業他社の使う人材管理システムが「カオナビ」だった

長谷川様:当社と付き合いのあるソーシャルゲーム企業各社で「カオナビ」が採用されており、評価やアサインに活用されていることを聞いていました。その活用事例が、まさに当社の課題解決にもつながっていたのです。

他社のシステムにも特徴はあると思いますが、当社では特に「顔と名前の一致」という課題が大きかったので、チームワークの発展につながるであろう「カオナビ」の特性がマッチしていました。自席のPCで各々閲覧できるというのも、クリエイターたちのワークスタイルに合っていたと思います。

「カオナビ」の導入によるアサインメントの効率化

SHUFFLE FACEを活用したアサインメントの管理

長谷川様:当社では、「カオナビ」のマトリクス表示機能SHUFFLE FACEを使って、プロジェクトごとのメンバーを管理しています。

タテの軸にプロジェクト名(ゲームタイトル)、ヨコの軸では「ディレクション」「マネジメント」「モーション」などプロジェクトに必要なスキルを設定し、表にしています。スキルとは、職種よりもさらに細かい区分です。例えば「プランナー」という職種でも「コンテンツプランナー」や「システムプランナー」などスキルがわかれています。

どのプロジェクトにどのスタッフがいるのか、人員に不足はないかが一目瞭然です。顔写真をクリックすれば、細かくスタッフの情報が見られるので管理が効率的になりました。

▲SHUFFLE FACEの画面イメージ。縦軸・横軸を知りたい切り口で自由に設定でき、必要な時に必要な視点で組織をマトリクス分析できます(※画像はサンプルです)
▲SHUFFLE FACEの画面イメージ。縦軸・横軸を知りたい切り口で自由に設定でき、必要な時に必要な視点で組織をマトリクス分析できます(※画像はサンプルです)

リーダー育成のための最適なアサインを実現

長谷川様:新しいプロジェクトを立ち上げる際には、SHUFFLE FACEのシミュレーションモードを使い、ここから顔写真をドラッグして新しいプロジェクトに動かしていきます。

まず、リーダー格の「リード」から決めていくのですが、複数のプロジェクトの掛け持ちは原則行いません。既存プロジェクトに残されるメンバーが次のリードとして機能できるかを想定しながらシミュレーションしています。組み合わせによって相乗効果が生まれる相性のいいスタッフもいますから、それも加味していますね。

以前は、これをエクセルで行っていました。しかしエクセルではメンバーの名前だけしかわからないのでイメージが湧きづらかった。スタッフが増え、顔と名前が一致しなくなってくるとなおさらです。異動・配置のシミュレーションは主に「スタジオ長」という現場の統括や役員が行うのですが、「カオナビになってわかりやすくなった」と好評です。

PICKUP LISTで次期リーダー候補を明確化

長谷川様:次期リードの候補は、スキルシートや実績などをもとに、役員が選抜してPICKUP LISTでリスト化しています。ここでチェックをつけておけば、SHUFFLE FACEに反映できるため、新リードへの抜擢がスムーズにできます。

▲PICKUP LISTの画面イメージ。自由にイベントを作り選抜メンバーをそれぞれのイベントで管理することができます(※画像はサンプルです)
▲PICKUP LISTの画面イメージ。自由にイベントを作り選抜メンバーをそれぞれのイベントで管理することができます(※画像はサンプルです)

3つの機能のコラボ活用でアサインメントが効率化

長谷川様:SHUFFLE FACEやPICKUP LIST上の顔写真をクリックすると、社員情報データベースのPROFILE BOOKに遷移します。PROFILE BOOKでの顔写真、氏名、肩書は全社員に公開しています。一方で、年齢などの個人情報や、スキル、レベル(階級)、勤怠の履歴などのセンシティブな情報は管理部門や幹部にしか見られないように管理しています。

アサインにおいて重要な判断材料となるスキルシートは、PROFILE BOOKにGoogleスプレッドシートへのリンクを貼っています。SHUFFLE FACEでアサインを検討する際も、顔写真からPROFILE BOOKに飛び、スキルシートをクリックして開くだけ。特にストレスもなくスムーズに閲覧できています。「カオナビ」の3つの機能が連動し、アサインの効率化に大きく貢献してくれています

▲ダンクハーツのカオナビ使用画面【PROFILE BOOK】(※データは全て一例です。実際の社員情報や使用データとは関係がありません)
▲ダンクハーツのカオナビ使用画面【PROFILE BOOK】(※データは全て一例です。実際の社員情報や使用データとは関係がありません)

「カオナビ」による評価業務の効率化

評価運用にかかる管理コストが半減

長谷川様:「カオナビ」の導入によって、大きく業務効率化につながったのは人事評価です。トータルで考えると、人事評価における私の業務量は半分くらいに削減できたと感じています。

当社の人事評価は年2回、思考や行動、態度を評価する「ベーシック評価」(=コンピテンシー評価)と、クリエイターとしての実績目標に対する達成度を評価する「パフォーマンス評価」(=MBO)を組み合わせて行います。評価点数にそれぞれの社員のレイヤー(階級)ごとの掛け率を合わせ、レベルを付与し、上限を超えるとレイヤーが上がります。もう少し柔らかく言うと、実績に応じて経験値を付与し、経験値が貯まるとレベルアップするRPGのような仕組みですね。

従来のスプレッドシートでの管理体制も、計算式を組み込み、使いやすく作り込んでいました。しかし、各社員が自分のシートに記入する際、行を削除して計算式が壊れてしまったり、全角半角の表記ルールを間違えたりして、最終的に合算する際にエラーが起こることがありました。評価の時期には、全員分のシートを開いてチェックする必要があり、それが大きな管理コストとなっていました。SMART REVIEWを使うことによってエラーの心配を解消することができました。

▲ダンクハーツのカオナビ使用画面【SMART REVIEW】 (※データは全て一例です。実際の社員情報や使用データとは関係がありません)
▲ダンクハーツのカオナビ使用画面【SMART REVIEW】 (※データは全て一例です。実際の社員情報や使用データとは関係がありません)

面談実施や評価の進捗状況が一目でわかる!

長谷川様:パフォーマンス評価では、月イチで「ショートレビュー」というリードとの個別面談を実施し、目標への達成支援を行っています。SMART REVIEWで面談記録の記入フォームをつくり、評価と一緒にまとめて管理しています。

期末には、一般社員も自分のショートレビューを振り返り、自己評価を行っていきます。リード、プロジェクトマネージャー、スタジオ長などの各上長もこのレビューをもとに、最終的には全体のバランスを踏まえて評価を決定し、評価結果を本人にフィードバックします。

以前のスプレッドシートの管理体制では、一連の進捗状況は個別にファイルを開かないとわからないため確認が大変でした。ショートレビューを実施しても記入されていないことが多く、評価時の活用も微妙だったのです。SMART REVIEWでは進捗状況が一目瞭然のため、記入を徹底することができています

▲ダンクハーツのカオナビ使用画面【SMART REVIEW】 (※データは全て一例です。実際の社員情報や使用データとは関係がありません)
▲ダンクハーツのカオナビ使用画面【SMART REVIEW】 (※データは全て一例です。実際の社員情報や使用データとは関係がありません)

細かな電話相談にも応えるサポート体制に満足度◎

長谷川様:SMART REVIEWのフォームを設計する際、「カオナビ」自体の簡単な操作性もあって基本的な構築にはあまり分かりにくさを感じませんでした。東京のカオナビ本社での基本設計のセミナーにも参加し、ひと通りの操作を理解できたことも大きいですね。

そのうえで、もともと私がゲームプランナーだったこともあり、得意だったエクセルの関数をイメージしながら細かな条件式を設定して作り込んでいきました。例えば上長たちが評価結果を相談する際には、評価点数によって想定される付与レベルをリアルタイムで計算し、さらに条件式を組み込むことで、付与レベルによりレイヤー(階級)の変化があるのかどうかの結論が表示されるようにしています。

その設計の際に、条件式の書き方の確認など、非常に細かいポイントを何度も何度もサポートデスクに電話で相談させてもらいました。相談内容と回答をログにつけて管理していたのですが、4カ月間で20回以上も電話していますね。そのたび丁寧にご回答をいただけたので、非常に満足しています。現在も、定期的に営業担当の方が来訪し、活用のヒントをいただけるのもうれしいですね。

今後の活用について

「カオナビ」で自社の魅力を採用候補者に伝えたい!

長谷川様:人材採用でも「カオナビ」を活用しています。面接中にSHUFFLE FACEを見て、採用後にアサインされる予定のプロジェクトの人数や体制を説明することが多いですね。また、データベースから任意のグラフを生成できるCHART BOARDを使って、男女比や職種ごとのスタッフ数を示すのに使っています。

このほか、派遣や業務委託でお越し頂ける方のアサイン先も、プロパー社員とのバランスの良さをお伝えできると、ご本人様や企業様の安心にもつながります。CHART BOARDを活用すればこうした情報もすぐにグラフにできるので、今後も活用を広げていこうと思っています。業界の人材獲得競争は激化していますから、待遇だけでなく働きやすい社内環境をわかりやすくアピールしていきたいですね。

設立
2005年6月
資本金
1000万円
社員数
89名(アルバイト・契約社員含む)
事業内容
コンテンツメディア事業、ソーシャルゲームコンテンツの企画・開発・運営
  • ※インタビューの内容は取材時のものになります。

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