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富士屋ホテル株式会社

社員とのエンゲージメントを高めて離職を防ぐ、富士屋ホテルの「カオナビ」活用法とは?

2020.03.12
ペーパーレス化
  1. 富士屋ホテルの観光事業とは?
  2. 「カオナビ」導入に至った課題
  3. 「カオナビ」導入の決め手
  4. 「カオナビ」導入の効果
  5. 今後の活用について

近年、インバウンド(外国人観光客)の増加により、全国的に宿泊施設は増加。それにともなう激しい人材獲得競争が繰り広げられています。そうした環境下、人気の観光地・箱根の老舗ホテルでも、人材に対する向き合い方にも変化が。社員と役員・幹部との関係性を高め、エンゲージメント向上につなげる「カオナビ」の活用方法をご紹介します。

富士屋ホテルの観光事業とは?

箱根屈指の老舗ホテルを取り巻く環境変化

久保田紀和様(以下、久保田様):当社の歴史は1878年、箱根の宮ノ下にホテルを開業したことに始まり、今年で141周年(2019年10月現在)を迎えました。箱根・山梨・大阪に6つのホテルを構え、ゴルフ場やレストランの運営を行っています。

▲管理本部 総務部 兼 ダイバーシティ推進室 次長 久保田 紀和様
▲管理本部 総務部 兼 ダイバーシティ推進室 次長 久保田 紀和様

神藤英介様(以下、神藤様):近年の箱根観光は、インバウンドの増加が恩恵となっている一方、近年では東日本震災や大涌谷の火山活動、台風と自然災害に大きな打撃を受けてきました。箱根の旅館の中には人員整理をせざるを得ないところもあったと聞いています。幸いなことに当ホテルでは事業規模が比較的大きいこともあり、別施設への適切な人員配置によって社員の雇用を守ることができたと自負しています。

▲管理本部 総務部 総務・人事課 課長 神藤 英介様
▲管理本部 総務部 総務・人事課 課長 神藤 英介様

人材難と離職の多い業界において、いかに社員のエンゲージメントを高めるか

久保田様:宿泊業においても離職防止と採用による人材確保は重要課題です。土日勤務や深夜勤務による不規則さのある宿泊業はどうしても離職率が高くなる傾向があります。加えてインバウンド需要の高まりによってホテル自体が増加しているため、人材獲得は容易ではありません。だからこそ大切なのは、「いかに社員の心に寄り添い、働きやすい環境を整え、エンゲージメントを高めるか」です。社員には女性も多いため、結婚・出産後も復帰できるよう自社で保育園を運営するほか、確かな評価制度とキャリア支援、福利厚生の充実に力を入れています。

「カオナビ」導入に至った課題

社員とのエンゲージメント向上のためには社員DBが必要

久保田様:社員の育成と離職防止の為に、それぞれの個人の将来について、責任ある立場の事業所支配人が、一人一人に寄り添い、それぞれのキャリアプランを把握する必要があります。だからこそ社員に個人の能力を最大化してもらうために、社員と支配人の年1回の面談を制度化しました。「これから何をしたいか」「近頃、困ったことはないか」と一人ひとりの社員と必要なコミュニケーションを取り、社員とのエンゲージメント向上に取り組んでいます。そんな経緯もあり、箱根の他の拠点も含め、すべての社員の顔・名前・パーソナリティを役員、人事、本部が共有できる社員情報のデータベースを導入することにしたのです。

「カオナビ」導入の決め手

「誰でも使える」わかりやすさで「カオナビ」に決定!

神藤様:人材管理ツール導入にあたって重視したのは「誰でも簡単に使えること」でした。社員とのエンゲージメント向上のためには、役員が社員のことをきちんと把握できていることは欠かせませんから。この点「カオナビ」は閲覧範囲の設定を厳密に行えるため、問題ありませんでした。また、当社には調理人や施設管理等の技術職、年齢で言えば70代以上の社員も多数在籍しており、必ずしもPCの扱いに慣れた社員ばかりではありません。そのため、導入の際に検討した人材管理システムのなかでもっとも操作性がわかりやすいと感じた「カオナビ」の導入を決めました

「カオナビ」導入の効果

アンケート回収の手間を大幅に削減、社員の希望にしっかりと向き合う

久保田様:当ホテルでは、全社員に「キャリア申告」を提出してもらっています。しかし、「カオナビ」導入前は紙で管理していたため非常に手間がかかっていました。各拠点から約1000人分、3000枚のアンケート用紙を管理し、役員に読んで欲しい重要なコメントには付箋をつけ、ファイリング。役員を巡回し、さらに入力代行業者に依頼してエクセルでデータ化してもらった頃には、申告時から大きなタイムラグが生じて、社員の希望に即座に対応できる体制ではありませんでした。

神藤様:その作業とタイムラグが「カオナビ」のアンケート機能であるVOICE NOTEを使うことで解消されました。未提出者もひと目でわかり、紙で対応していた頃とは雲泥の差です。何より重要なことは、社員が真剣に書いたメッセージにしっかり目を通せることです。

宿泊業では、ホテル業務やレストラン、ウェディング業務など、さまざまな部署を経験することがキャリアアップにつながります。そのため、異動希望をタイミング良く把握できなければ、キャリアへの不安を抱かせ、最悪の場合、離職につながってしまいます。「カオナビ」によって社員のエンゲージメント向上のために必要な対処を行えるようになったと思います。

▲富士屋ホテルのカオナビ使用画面【VOICE NOTE】(※データは全て一例です。実際の社員情報や使用データとは関係がありません)
▲富士屋ホテルのカオナビ使用画面【VOICE NOTE】(※データは全て一例です。実際の社員情報や使用データとは関係がありません)

現場と本部が社員情報を共有し、エンゲージメントの向上へ

久保田様:社員情報データベースであるPROFILE BOOKには、名前と顔写真、基本情報や資格、残業時間のほか、これまでの評価履歴や異動履歴などを掲載し、異動・配置の際の検討材料としています。

また、これまで紙で記録していた支配人との面談記録も各社員のPROFILE BOOKで管理しています。面談を行った各支配人が面談内容を入力すれば、タイムラグなく私たちも共有でき、必要な対応を迅速に行えます。さらに、異動があっても次の支配人に面談履歴を引き継げ、部下の過去と現在の状況を理解できるため、現場社員の適切な成長支援にとても役立っています

富士屋ホテル株式会社

今後の活用について

「カオナビ」で、さらなる業務効率化とエンゲージメント向上へ

久保田様:今後は「カオナビ」のSMART REVIEW機能を使った人事評価の運用を目指しています。現在の評価は紙ベースで行っているため、アンケートと同様に収集・集計に多大な時間を要していますから、大きな効率化につながるはずです。すでにフォームの設計はできているため、今回、紙で行った評価シートを反映させてみて、実施に向けた試験を行う予定です。

今後も引き続き「カオナビ」を使って、異動・配置の適正化や、配属先での個々の社員の状況をより深く把握していきたいと考えています。例えば、人材マトリクス分析が行えるSHUFFLE FACEの活用や、蓄積したデータを使った離職者の傾向分析、キャリア公募制度の実施などですね。他社の「カオナビ」活用事例などを参考に、より幅広い活用方法を検討していきたいと考えています。

設立
1878年7月
資本金
5000万円
社員数
約1000名(アルバイト従業員含む)
事業内容
箱根・山梨・大阪他でのホテル・レストラン・ゴルフ場などのリゾート施設運営
  • ※インタビューの内容は取材時のものになります。

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