導入事例 SHOWCASE

人材マネジメントのノウハウを
豊富な他社事例から学べる。

阪急阪神不動産株式会社

統合に伴う「新たな組織文化」を醸成する人事を目指して

2020.09.29
人材情報の共有
  1. 統合で関西圏屈指の総合不動産会社となり、組織融合が課題に
  2. 「顔」が見え、多面的に人事課題を解決するシステムとして期待
  3. 「顔+人となり」で部門間コミュニケーションが活性化
  4. 人事評価業務を大幅に効率化、戦略的な人材配置や登用も視野に
  5. 「現在の課題」をタイムリーに調査・分析し、変化も把握
  6. 社員同士をつなぎ、人事活動の「土台」として活用を推進

経営企画本部人事部人事グループ 課長/向原孝樹様(写真左)
経営企画本部人事部人事グループ/山崎恵様(写真右)

統合で関西圏屈指の総合不動産会社となり、組織融合が課題に

向原様:阪急阪神不動産は、阪急不動産と阪急電鉄および阪神電気鉄道の不動産部門が統合して2018年4月に発足しました。阪急阪神ホールディングスの不動産部門を担い、不動産開発やマンション・戸建・宅地の分譲、賃貸管理から街づくりに至るまで、幅広く事業を手掛けています。同じ不動産関連ながら出自や事業分野が異なることから組織が縦割りになり、統合で多様化が進む社員の連携・融合が重要な課題でした。そこで若手社員を中心とする組織横断プロジェクトで「ハシゴ計画」を発足させるなど、社内コミュニケーションの活性化に取り組んでいます。

山崎様:「ハシゴ計画」は部署間、社員間をつなぐために“ハシゴをかける”のがねらいです。折しもホールディングス全体で統合したグループウェアには顔写真が掲載されないことになり、プロジェクトのメンバーから「互いの顔が見える仕組みが必要」と問題提起がありました。社内SNSも検討しましたが、ITに不慣れな社員も含め全社員が使えること、そして人事管理や業務などとも関連付けて、多くの社員が日常的にアクセスしたくなるツールの導入が望ましいと考えました。

「顔」が見え、多面的に人事課題を解決するシステムとして期待

向原様:「カオナビ」を知ったのは、「ハシゴ計画」メンバーからの推薦でした。検討してまず感じたのは「顔が見えるコミュニケーションツール」としての使いやすさや柔軟性でした。さらに人事部門が課題としてきたデジタル化を推進するプラットフォームとしても有効とわかり、導入を決めました。

向原様「検討してまず感じたのは,顔が見えるコミュニケーションツールとしての使いやすさや柔軟性でした。」
向原様「検討してまず感じたのは,顔が見えるコミュニケーションツールとしての使いやすさや柔軟性でした。」

「顔+人となり」で部門間コミュニケーションが活性化

向原様:まず一人ひとりの「プロファイルブック」には職務や資格だけでなく、趣味や特技、性格診断テストの結果なども掲載するようにしました。記入が簡単な選択式にして、人事から記入を促す機会を設けたことで、現在では全体の約2/3がしっかりと自己紹介を記入しています。その結果、お互いの“顔”に加えて“人となり”も見えるようになり、部署を越えての相談や連携がしやすくなりました。

山崎様:日常的には「シナプスツリー」がよく見られていますね。誰がどの部署にいるのか組織全体が見渡せ、顔と名前に加えて内線番号がすぐに見えるようにしたので大変重宝されています。パソコンからはもちろん、外出先からスマートフォンで閲覧する社員もおり、「カオナビ」の浸透に一役買いました。

人事評価業務を大幅に効率化、戦略的な人材配置や登用も視野に

向原様:「カオナビ」は人事部との接点にもなり、人事評価やアンケート調査など様々な業務が行いやすくなったことも大きなメリットです。まず2020年6月に、もともと紙で行っていた「目標設定・人事考課」を「スマートレビュー」に置き換えたのですが、1人あたり7〜8人の確認作業でも書類のように物理的に動かす必要がなく、転記ミスや紛失等の恐れもなくなりました。「2週間ほどかかりきりだったのが、普段の業務と並行できるようになった」と管理職にも大変喜ばれ、実際、評価自体に費やす時間が増えたと聞いています。

山崎様:人事部でも集計・確認などの作業が大きく削減され、管理職が休日出勤する必要もなくなりました。評価と「プロファイルブック」を紐付けて管理し、本人だけでなく役員や管理職など関係者がいつでも閲覧できることで、人材配置や異動、新規事業への抜擢などにも活用していきたいと考えています。

山崎様「『プロファイルブック』にはどうぶつ占いなどユニークな項目も設定しています。」
山崎様「『プロファイルブック』にはどうぶつ占いなどユニークな項目も設定しています。」

「現在の課題」をタイムリーに調査・分析し、変化も把握

向原様:アンケートについては「ボイスノート」で8月に、全従業員に対して業務に関する意見や要望の調査を行ったのですが、設定・配布から集計まで大変スムーズに行えました。今後もリモートワーク制度の導入に向けた調査や、社内リクエストに応えてのサークルの活動の調査なども機に応じて実施する予定です。

山崎様:外部のアンケートシステムでは単発の調査で終わってしまいますが、「ボイスノート」なら社内でデータの共有や蓄積ができるので、今後は意識の変化や施策の評価などにも使いたいと考えています。CSVで簡単にアップロードやダウンロードができるので、分析のため過去のデータを統合させているところです。

社員同士をつなぎ、人事活動の「土台」として活用を推進

向原様:コロナ禍をきっかけにテレワークなど働き方の多様化が進み、改めて社内コミュニケーションの重要性を実感した数ヶ月でした。その意味で、オンラインでも顔が見えてコミュニケーションができる「カオナビ」が社員のつながりを支えてくれたと感じます。さらに社内のコミュニケーションを活性化し、一人ひとりの成長や企業価値の向上につなげていきたいと思います。

山崎様:直近では、期首に設定した目標を基に1on1面談を実施する予定です。人事からメールで実施を呼びかけて「スマートレビュー」への記録を促し、まずは実施率をあげることを意図しています。評価や1on1の実施実績を関係者間で共有することで、中長期的な人事戦略にも活用しやすくなると期待しています。また蓄積によって各人の成長や経験も可視化できるので、キャリアプラン設計などにも役立てたいと思います。

向原様:「カオナビ」によって、新しい時代に向けた人事プラットフォームづくりが進んだことを心強く感じています。この土台の上でさらに多彩な仕組みづくりや施策に展開し、阪急阪神不動産が掲げる「安心・快適・夢・感動を大切に、顧客と社会に貢献する」組織の実現に向けて邁進していきたいと思います。

設立
1947年2月17日
資本金
124億2600万円
社員数
約830名
事業内容
オフィス・商業施設の賃貸、不動産開発、エリアマネジメント、不動産ファンド、マンション・戸建住宅・宅地の分譲、仲介、リフォーム、賃貸管理、土地活用など
  • ※インタビューの内容は取材時のものになります。

関連記事一覧 RECOMMENDED

資料も無料体験も、
ぜひお試しください

お電話でも、お問い合わせいただけます

その他のお問い合わせ