上級執行役員 ダイバーシティ&インクルージョン担当役員 経営理念推進・キャリアデザイン本部本部長 兼 人財応援部部長/新田崇博様
経営理念推進・キャリアデザイン本部 人財応援部マネジャー/中井久美様
経営理念推進・キャリアデザイン本部 人財応援部/橋本知美様
社内交流の希薄化と社員情報管理が課題に
中井様:かつて社員の詳細情報は記憶や口伝えが頼り。書類はExcelで管理する程度でした。しかし全国に店舗拡大し、人の流れも激しくなったことから、データベース化が必要になりました。
人を活かす組織としてのデータベース作り
新田様:当社は「個の尊厳を組織の尊厳より上位に置く」という基本理念のもと、社員が仕事の中で自身の想いや目標を「自分物語」として紡いでいくことを大切にしています。そのため社員が自らを振り返り、相互理解できる仕組みを創り「個を尊重した」人財活用のためにも一人ひとりを知るデータベースが欲しいと考えていました。
橋本様:実は別の人事管理システムを導入したのですが複雑で使いにくく、パソコンに向かう時間が短い飲食店の社員には不向きでした。そこで機能や操作がシンプルで、誰でもすぐ使いこなせる「カオナビ」に替えました。
〈自分物語〉を記録し共有できる
中井様:「プロファイルブック」に、各種情報の他、入社時や店長着任など〈節目の想い〉を社員自ら記入を促しています。いわば〈自分物語〉の記録です。また社員間の自己紹介ツールとしても役立っています。
新田様:できるだけ多くの情報を入力してもらい、必要な時に必要な人財をすぐに探せるようにしたいと考えています。個性を活かした配置で仕事にやりがいが生まれ、離職防止はもちろん企業の活性化にもつながると考えています。
【個】を活かす人財配置を実現
新田様:エリアマネジャーが臨店前に閲覧したり、経営層が人財配置の参考にしたり、様々な場面で活用されています。今後は新店経験がない人をあえて新店舗に配置するなど、成長機会を意識した戦略的人事も行えるようになっていくと思っています。
橋本様:管理職や経営層が自分で簡単に情報にアクセスできるので、人事担当者が対応する必要がなく、作業負担も軽減しました。
組織傾向をオンタイムで把握
中井様:飲食業界は人材流動が激しいため、月に一度経営会議で「従業員定期報告書」として社員数や男女比の推移などを提出しています。以前は数日かかっていた作業が、「チャートボード」や「ダッシュボード」を使えば数分ででき、経営層が閲覧する頻度も増えたと聞いています。
幅広い観点から社員の活躍度を分析
新田様:店舗運営には幅広いスキル・能力を必要とするため、多面的な評価・育成が求められます。そこで性格・スキル・経験・志向などのデータから「ダッシュボード」で分析して活躍度などを予測し、組織経営に役立てたいと考えています。
- 設立
- 1969年9月
- 資本金
- 27億円(2020年6月30日現在)
- 社員数
- 1,279名(連結)※国内時間制従業員:17,475名(2020年6月30日現在)
- 事業内容
- 直営による飲食店経営とフランチャイズ事業