課題
- 社員の属性情報を複数システムで管理。その結果情報が分断
- 人事施策情報ごとにExcelなどでデータを保管。集約が困難に
活用法
- プロファイルブックを活用し、カオナビ上に人材情報を一元化
効果
- 従来行ってきたデータ整理作業の労力や時間を圧倒的に削減
- 人材配置の検討時に、トップを巻き込んだ人材マネジメントを実現
沖電気工業株式会社は、1881年に日本で最初の通信機器メーカーとして誕生して以来、幅広い事業分野でのモノづくり・コトづくりを通して、さまざまな社会課題の解決に取り組んでいます。多様な人材の活躍による「成長への舵切り」を実現すべく、人材情報の見える化を目的として「カオナビ」を導入した同社の人事総務部 プロフェッショナル 戸練 隆夫様、人事総務部 堀 真奈美様に、導入の背景や活用状況についてお話を伺いました。
「属性情報の分断」と「人事施策情報の散在」の2つの課題
現在OKIグループでは、「成長への舵切り」を実現すべく、多様な人材が前向きに活躍できる施策を検討推進しています。そのためには、まずは人材をしっかりと把握すること、すなわち社員1人ひとりの個性やスキル、キャリア観などを見える化することが重要と考えていました。
ところが従来は社員の「属性情報の分断」と「人事施策情報の散在」の2つの課題を抱えていました。
「属性情報」に関しては、人事基本情報や異動発令履歴、教育研修履歴をそれぞれ別のシステムで管理しており、情報が複数のシステム上に分断されていました。
さらには、社員がグループ会社間で出向・転籍した場合、1人の情報がシステム上に複数人登録され、履歴が分断されているケースもありました。
もう一つの「人事施策情報」に関しては、業務イベントごとにエクセルファイルなどで保管しており、こちらに関しても集約ができていませんでした。
カオナビへの一元化で、社員の情報を一気通貫で把握
プロファイルブックを使って、「社員の属性情報」と「人事施策情報」の一元化を図りました。
1つのシステム上に情報を集約し、プロファイルブック上に表示することで、社員が入社してから現在に至るまでの情報を統合して、一気通貫で把握できるようになりました。
労力の圧倒的な削減を、社内リソースかつノーストレスで実現
カオナビにログインすれば、大抵の人材情報を確認できるようになり、今まで行っていたデータをつなぎ合わせる労力や時間を圧倒的に削減できました。
当社の登録メンバー数は約18,000名、利用ユーザー数約400名、シート数約30、総レコード数は約100万件と膨大な情報量を取り扱っていますが、カオナビはシートの設計や変更が簡単にでき、システムの立ち上がりや画面遷移、情報検索が速いため、社内リソースのみでノーストレスに運用できています。
また、カオナビは人材配置の検討時にも効果を発揮しています。当社では2023年4月に大規模な組織改編を実施したのですが、その際に、役員や部門長がカオナビの機能を活用して人材の最適配置を検討しました。トップを巻き込んだ人材マネジメントが実現できたと実感しています。
“百科事典”を超えて、発展的な人事施策を支援するツールへ
人材情報の一元化はある程度実現できましたが、今のところは検索の用途が中心で、いわば“百科事典”のような使い方に留まっています。
今後は、不足している情報を補完しながら、さらなる人材の見える化を推進することで、部下育成や人材の適正配置といった、マネージャーの人材マネジメント業務を支援するツールとして高度化を図りたいです。
カオナビの導入を起点として、人事業務のDX推進と人的資本活用を図り、多様な人材が前向きに活躍できる企業へ進化していきたいと思っています。
- 設立:
- 1949年11月1日(昭和24年)
- 社員数:
- 4,740名(グループ連結:14,452名)※2023年3月31日現在
- 業種:
- 電気機器の製造・販売、ソリューションの提供