公益財団法人岡山県環境保全事業団は1974年に財団法人として設立。岡山県内における環境保全のためのさまざまな事業を展開している。今回はカオナビの導入背景と具体的な活用事例について、人事担当の総務企画部 総務企画課 主査 柏原拓史氏に聞いた。
―カオナビの導入背景について
カオナビの導入理由は、見やすさと使いやすさ。 どんなに素晴らしいシステムでも現場で使われなければ意味がない。
公益財団法人岡山県環境保全事業団では、数年前から人事システムの導入を検討していたという。その理由としては、紙で管理していた職員の情報をデータ化し一元管理するため。そして、人事評価や人材育成において必要な情報に管理職層が自由にアクセスできる環境を作るためだった。
「私たちは国や県からの助成金で成り立っている団体ではなく、基本的には一般企業と同じように自分たちで事業を展開して収益を上げています。地域貢献と事業の両方を成立させるには、人材育成がとても重要です。業務を正確にこなすのは当然ですが、それに加えて地域の人々からの信頼を得られる人材、社会が抱える問題解決に積極的に取り組める人材の育成が必要となります。そのためにはどこの部署にどういう人材がいて、その人たちが何をモチベーションに仕事をしているのかを把握しなければなりません。紙ベースの管理では限界があるため、人事システムの導入は必須でした。
カオナビを選んだ理由は、見やすさと使いやすさです。誰でも直感的に使えるところはかなり研究されていると思いました。また、現場にも導入することを考えると、誰が使ってもアレルギーが出ないシステムが理想でした。どんなに多機能で素晴らしいシステムでも、結局現場で使われなければ意味がありません。その点カオナビはすべての職員が問題なく使えていますし、不満なども聞こえてきません。役員からはクラウドのセキュリティーについて不安視する声もありましたが、カオナビがどういった管理システムなのかを納得してもらえるまで丁寧に説明してクリアしました。導入しやすい価格設定も魅力だったと思います」
—カオナビの活用について
業務効率が大幅アップ。今後もカオナビの活用シーンを拡大し、さらなる効率化を目指す
カオナビの導入から約1年。主にどのような場面で活用されているのか、具体的な事例を聞いた。
「例えばアンケート機能です。今まではエクセルで作った表に書き込んでもらっていたので、社員の声を集めるのに時間と手間がかかっていました。しかし、カオナビを導入し、システムで効率的に集めることができるので、時間や手間が短縮できたのは大きいです。また、人事評価のスマートレビューも大変役立っています。評価が楽になったのはもちろん、自分の考え方に沿って評価フローを作れるのでクセがなく非常に使いやすいです。顔と名前がひと目で分かるシャッフルフェイスは、採用や人事異動のときなどに便利です。役員も気軽にアクセスしていますし、役員や現場から使いにくいといった声もなくスムーズに受け入れてもらえました。
カオナビのアンケート集計機能や人事評価機能のフル活用で導入前と比べると業務効率が確実にアップしました。具体的な数値を出したわけではないのですが、私自身の感覚としては約2倍の作業効率になったと感じています。その分、ほかの業務にかける時間が捻出できますし、今後もさらに活用シーンを広げていきたいと考えています」
- 設立
- 1974年財団法人として設立、2012年公益財団法人へ移行
- 出損金
- 16億2,650万円
- 事業内容
- 公益財団法人岡山県環境保全事業団は1974年に財団法人として設立。2003年10月には、環境マネジメントシステムの国際規格であるISO 14001の認証を取得しています。2012年4月1日から公益財団法人に移行して再スタートを切りました。産業廃棄物の処理・処分をはじめ、環境に関する検査分析やアセスメント、県や市町村の公共緑化工事の設計施工・監督、緑地の維持管理まで、岡山県内における環境保全のためのさまざまな事業を展開しています。