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サトーホールディングス株式会社

タレントマネジメントに取り組むサトーグループ。「カオナビ」によって経営陣とマネージャー層の人事情報把握が進む

2018.12.06
人材情報の共有
  1. サトーグループについて
  2. 「カオナビ」導入の経緯
  3. 「カオナビ」活用の効果
  4. 今後の活用について

「自動認識ソリューション事業」の分野で世界トップクラスのメーカーであるサトーグループ。今後さらなる事業成長を目指し、2018年度−2020年度の中期経営計画におけるグループ経営施策では「タレントマネジメント」に注力することを発表。「経営層や人事だけでなく現場のマネージャー層も巻き込んだ計画的なタレントマネジメントを浸透させることを目指して『カオナビ』を導入しました」と語るのは、サトーホールディングス株式会社 執行役員最高人財責任者(CHRO)江上茂樹様。江上様のほか、「カオナビ」の導入と活用に重要な役割を果たした人財開発部の宮武宣之様、庶務グループの小住一利様の3名にお話を伺いました。

サトーグループについて

中期経営計画で「タレントマネジメント」への注力を明文化

サトーグループ(以下、サトー)がコア事業とする「自動認識ソリューション」とは、いわば“モノと情報をつなげる”サービスです。身近な例では、スーパーマーケットの商品と販売管理データを「バーコード」を通じて結びつけるシステム。ラベルやラベルプリンタの製造、販売、保守サービスなどを中心に、事業の生産性向上と効率化につながるワンストップのソリューションを提案しています。

江上茂樹様(以下、江上様)「IoTのような技術革新や人手不足といった社会課題を背景に、お客様のニーズが高度化・多様化する現在、お客様一社一社の事業を深く理解し、最適な自動認識ソリューションを提案しています。その実現のためには当社の強みでもある社員の『現場力』を高めることが必要。実際に中期経営計画に基づいた人財戦略ロードマップでは、『タレントマネジメント』に力を入れることを明文化しています。会社の成長につながるために、「個」と「チーム」の力をいかに最大化させるかという観点から人事戦略を考えています」

▲執行役員最高人財責任者(CHRO)江上茂樹様
▲執行役員最高人財責任者(CHRO)江上茂樹様

「カオナビ」導入の経緯

自分たちで簡単に項目を変更できる柔軟性が◎

人財戦略ロードマップで打ち出したタレントマネジメント推進のためにサトーでは人事情報が散在する状況を課題視。海外を除けば日本国内49拠点におよそ2,000名の社員が在籍している上に、拠点ごとに独自に管理している情報もありました。まずはこの状況を改善するために「カオナビ」導入を決断したそう。

宮武宣之様(以下、宮武様)「タレントマネジメントを進める前提として、人事情報を一元管理できるようにする必要性を痛感していました。各拠点に業務部門があり、その拠点の必要な人事情報をまとめる際に、例えば異動履歴から社宅の利用者情報まで、必要に応じて散在したデータを集約する作業が、現場にとっても大きな負担になっていたのです」

▲人財開発部 宮武宣之様
▲人財開発部 宮武宣之様

江上様「他のツールとも比較しましたが、イニシャルコストだけでなく、システム改修コストも高いものが多い印象でした。初めてタレントマネジメントを行う当社にとっては、オペレーションも含めて試行錯誤を繰り返すことは必須でした。そのため、自分たちで簡単に項目の変更ができる柔軟性の高い『カオナビ』の導入を決断しました。単なるツールの置き換えではなく、これまで目立たなかった社員の『現場力』も見出せるようなタレントマネジメントを『カオナビ』によって進めていきたいと考えています」

▲サトーのタレントマネジメントへの取り組みを示す人財戦略ロードマップ
▲サトーのタレントマネジメントへの取り組みを示す人財戦略ロードマップ
▲2020年までに生産性の約4割向上を目指す
▲2020年までに生産性の約4割向上を目指す

専門スタッフのアサインでAPI連携にも対応

柔軟性の高いユーザーインタフェースを評価しての「カオナビ」導入。さらに、API連携などの専門性の高い作業にも対応できるよう「カオナビ」をフル活用すべく専門性の高いスタッフもアサインしたそう。

小住一利様「実際に操作してみて、仮に基本的なデータベースの知識がなくても直感的に使えるシステムであることに驚きました。加えて、APIの連携など手の込んだ活用をしていく上で、導入サポートのご担当者様から工夫の余地や代替案などを提示してもらえ、安心して操作を進めることができました」

▲庶務グループ 小住一利様
▲庶務グループ 小住一利様

「カオナビ」活用の効果

PROFILE BOOKで「必要な人財」を「見える化」

サトーでは、2017年7月の導入以来、順調に「カオナビ」の活用を進めています。導入当時の課題だった人財情報の散在も、社員データベース機能PROFILE BOOKに多くの人事情報をストックし、一元管理しています。今後はさらなるデータ蓄積を進めつつ、所属長がタレントマネジメントを行なう上で、「最適な人財」を検索するような活用を想定しているそう。

宮武様「PROFILE BOOKには、社員の研修履歴や異動履歴をはじめ、人事で取得できる情報はすべて載せています。今後はさらに、評価履歴やフィードバック面談のログなどを蓄積していく予定です。

これらの人財情報は所属長による部署の異動計画を立案する際に活用していく想定です。例えば『3年後に部署のエース格のAさんが海外に異動するから、それまでに1名減らしても売上を維持できる体制をつくろう』といったタレントマネジメントへの意識を現場レベルで実践していく。マネージャー層が部員の異動を人財戦略と絡めて考えることができる。そのような状況を2020年までに作っていきたいと考えています」

サトーホールディングス株式会社
▲サトーのカオナビ使用画面【PROFILE BOOK】(※データは全て一例です。実際の社員情報や使用データとは関係がありません)
▲サトーのカオナビ使用画面【PROFILE BOOK】(※データは全て一例です。実際の社員情報や使用データとは関係がありません)

SHUFFLE FACEを使って役員候補者を経営陣と共有

PROFILE BOOKを使った人財情報の一元管理と「見える化」。その情報は現場のマネージャー層による活用に留まらず、SHUFFLE FACEを使った役員会議でも活用されはじめています。

江上様SHUFFLE FACEは次期役員候補を選出する役員会議で使用を一部開始しています。マトリクス上の役員候補の顔写真をクリックすると、役員候補のアセスメントの結果が表示されるようにし、スムーズな議事に役立てています。役員会議で積極的に使用したことで、役員に『カオナビ』の名前と利便性が浸透し、私たちの『カオナビ』活用戦略が動きやすくなった点が収穫でした。今後は評価会議でも活用してみたい機能ですね」

▲SHUFFLE FACEの画面イメージ。縦軸・横軸を自分の知りたい切り口で自由に設定でき、必要な時に必要な視点で組織をマトリクス分析できます(※画像はサンプルです)
▲SHUFFLE FACEの画面イメージ。縦軸・横軸を自分の知りたい切り口で自由に設定でき、必要な時に必要な視点で組織をマトリクス分析できます(※画像はサンプルです)

今後の活用について

「カオナビ」を、タレントマネジメントを進めるエンジンに

『カオナビ』によって進んだ人財情報の一元管理と見える化、そして現場マネージャー層のタレントマネジメント意識の育成。しかし、人財戦略ロードマップに掲げたタレントマネジメントに全社を挙げて取り組むサトーにはまだまだ「カオナビ」を使って行いたいことがあるそう。

宮武様「機能の面ではSYNAPSE TREEを使って、社員の顔写真をドラッグ&ドロップで配属部署を移し、異動後の体制を組み立てるシミュレーションを行う予定です。今後マニュアルを作成し、異動の申請フローに組み込みたいと考えています」

江上様「中期経営計画では、海外市場での売上拡大を目指し、グローバル人財の育成も掲げています。『カオナビ』の活用によって、海外市場に挑戦したい・させたい意欲ある人財を現場の所属長がしっかり見出していけるよう、タレントマネジメントの意識を高めていきます。また、社員の意向もしっかり『カオナビ』で記録・共有することで、上長が変わっても部下の意思がスムーズに引き継ぎされていく体制を構築できるようにしていきたいですね」

▲SYNAPSE TREEの画面イメージ。顔写真付きの組織図で「誰がどこにいるか」をパッと把握できます(※画像はサンプルです)
▲SYNAPSE TREEの画面イメージ。顔写真付きの組織図で「誰がどこにいるか」をパッと把握できます(※画像はサンプルです)
設立
1951年5月(創業:1940年)
資本金
84億円
社員数
5,076名(2018年3月31日現在)※連結
事業内容
バーコードやRFID等による自動認識技術を活用した自動認識ソリューション事業を展開。
  • ※インタビューの内容は取材時のものになります。

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