活用テクニック

課題

同一労働同一賃金の実現に向けて職務評価表を管理する

2021年4月、同一労働同一賃金が中小企業にも適用となるが、まだまだ社内の制度を整えられていない。パートタイム・有期雇用の労働者もいる弊社では、正社員との不合理な待遇格差をなくすために公正な職務評価が必要であることがわかった。そこで、今回の同一労働同一賃金の適用を機に職務評価表を管理し、待遇差は適切なものかをチェックできるようにしたい。
職務評価とは(カオナビ人事用語集)

施策概要

職務評価表を作成し、不合理な待遇差がないかをチェックする

ここでは定量的かつ客観的な職務評価が可能な「要素別点数法」を用いて、職務評価表を作成しました。さらに職務評価結果を登録するシートも作成することで、管理がしやすくなったほか、パートタイム・有期雇用労働者と正社員との待遇差の現状も確認できるようになりました。納得感のある職務評価を行うことにより、社員のモチベーション向上にも繋がるのではと考えています。

  • 職務評価表を作成・管理する
  • 均等・均衡待遇の状況をチェックする

カオナビを使った解決策

『スマートレビュー』で職務評価表を作成する

職務評価表は、主に評価項目、ウェイト、スケールの3つの要素から構成されます。スケールは内容に応じて1~5の点数が割り振られており、値が大きいほど高度な職務であることを表しています。

そこで今回は『スマートレビュー』で計算式のパーツを使い、「ウェイト」×「スケール」で各評価項目のポイントとその合計を算出できるようにしました。この合計ポイントが、職務(役割)ポイントです。

『シャッフルフェイス』で均等・均衡待遇をチェックする

『シャッフルフェイス』で職務(役割)ポイントと待遇をマトリクス図で見るため、『プロファイルブック』にシートを作成し、職務(役割)ポイントを登録しました。

シートに登録した職務(役割)ポイントと待遇* を軸に取り、不合理な待遇差がないかを確認します。
*ここでは時間賃金率(賃金1時間当たり単価)を使用しています。

職務(役割)ポイントが近い社員が一目でわかるため、改善点の発見もしやすくなります。
たとえば、職務(役割)ポイントが同じ枠なのに待遇に差がある箇所があれば、なぜその差が生じているのかを確認したり、待遇の見直しを検討したりします。

 

監修:
汐留社会保険労務士法人
事業統括役員(社会保険労務士/行政書士)
新井 将司 様

本記事は2021年1月の汐留社会保険労務士法人様との共同開催セミナーの内容をもとに執筆しています。
同一労働同一賃金の法改正の概要や、対応に伴うカオナビ活用法について解説しておりますので、ぜひ併せてご覧ください。
【セミナー録画】<プロからマナベル>社労士が語る“同一労働同一賃金”への対応とカオナビの活用法

カオナビ設定手順

  1. 『スマートレビュー』で職務評価表の>フォームを設計する
  2. 職務(評価)ポイントを登録するシートを作成する
  3. 『シャッフルフェイス』の表示軸をカスタム設定で登録する

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